日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア語作文: un messagio subliminale del fumo 喫煙のサブリミナル・メッセージ

2013年02月07日 | イタリア語作文・二次対策
イタリア語作文: un messagio subliminale del fumo
喫煙のサブリミナル・メッセージ



Scrivete un testo destinato ad adolescenti per descrivere i danni che produce il fumo e per spiegare che è meglio non iniziare a fumare o smettere di fumare.

出題: 若者に対して 喫煙がもたらす害と、喫煙を始めないか あるいはやめる方がよいことを説明するための文を書きなさい:


Un messagio subliminale del fumo
喫煙のサブリミナルメッセージ


Che ne pensate delle scene in cui si fuma nei film? I personaggi vi sembrano eleganti e raffinati, o no?

 あなた方は映画の喫煙シーンをどう思いますか? タバコを吸う人物はエレガントで洗練されてると思う?それともノー?

“Un protagonista molto affascinante espira il fumo al bancone nel bar. Un filo di fumo si alza al soffitto lentamente, e poi un’altra persona entra…” Questa scena molto bella l'ho vista recentemente in un film d’animazione giapponese per gli adolescenti.

「とても魅力的な主人公がバーのカウンターでタバコをくゆらせる。煙がゆっくりと天井に立ちのぼり、そこにもう一人の人物が現れ…」このとてもエレガントなシーンを私は最近、若者向けの日本のアニメ映画の中で見ました。

Avendola vista, ho pensato che gli adolescenti la sentano molto elegante e raffinata e forse accettino più facilmente il fumo vedendo questo film… Sì, questo è un cosidetto "messaggio subliminale" del fumo.

 それを見て私は、若者たちがこれをとてもエレガントで洗練されてると感じるだろうなと、そしてこの映画を見て喫煙をより受け入れやすくなるのではと感じました… そうです、これはいわゆる喫煙の「サブリミナル・メッセージ」なのです。

“Fumare non è mai un comportamento spontaneo, ma sempre pilotato dalla regia della multinazionali (dell'industria del tabacco). “ ha detto il ministro della Salute, Girolamo Sirchia all’inizio della campagna anti-tabacco nell'agosto 2002 in Italia. (citato: “La Republica” 1 agosto 2002)

 「喫煙はけっして自発的な行為ではなく、多国籍企業(タバコ産業)の演出によってあやつられるものだ」こうイタリアの厚生大臣ジローラモ・シルキアは 2002年8月の禁煙キャンペーンの最初に言いました。(出典: “La Republica”/2002.8.1)

Lui ha fatto un riferimento anche allo studio del "British Medical Journal” che mette in relazione diretta il numero di persone che iniziano a fumare con film e trasmissioni in cui compare il fumo senza restrizioni o avvertimenti.

 彼はまた、喫煙を始める人々の数と、なんの制限も警告もなくタバコが現れる映画や放送とを関連づけている「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」の研究論文にも言及しました。

Avendo letto questo articolo ho pensato che la situazione sìa simile in Giappone. Per me l'impressione della scena del fumo è un po' decadente, il cuore sregolato, o la caduta, ecc… Ma dipende dalla maniera di descriverla, forse gli adolescenti lo sentono molto elegante e raffinato, e forse più accetabile.

 この記事を読んで私は、日本でも状況は似ていると感じました。私にとっては喫煙シーンの印象はちょっとデカダンスな(退廃的)、荒れた心、没落、等々というものです。けれどその描き方によっては、若者が喫煙をとてもエレガントで洗練されてると、そしてたぶん喫煙を受け入れやすいと感じているのではないでしょうか?

Sì, è sicuro che ci sono tanti personaggi raffinati che fumano nei film, come Humphrey Bogart o il "poliziesco Colombo" che portano sempre una sigaretta, ecc… Capisco che senza la scena del fumo può darsi che loro non avrebbero lo stesso impatto, ma…

 そうです、ハンフリー・ボガートや「刑事コロンボ」等の、映画に出てくるかっこいい、いつもタバコを携えた人物たちがたしかにいるのです。喫煙シーンなしでは、彼らは同じインパクトを与えないだろうということはわかりますが…。

In Giappone la pubblicità del fumo in tv non è più trasmessa per autocensura dal 1998, invece in Italia è stata proibita nel 1983.  Sebbene qualche volta con la sovraimposizione “il fumo produce danni alla salute (adesso più forte da prima!)” che compare nel programma di tv, ma ancora nei film o nei fumetti si vedono spesso scene di fumo senza avvertimento in Giappone.
 

 日本では1998年に自主規制によりテレビでのタバコのCMはもうなくなりました。一方イタリアでは1993年にそれは禁止されています。たとえ時折「タバコはあなたの健康を害します(これは以前よりもっと強いメッセージです!)」というテロップがテレビ番組で流れることがあるにせよ、日本では映画とか漫画の中ではまだ時折、なんの警告もない喫煙シーンが見られます。

Prendendo in considerazione che il fumo produce i danni alla salute, dà fastidio a chi non fuma o ai bambini, ed è difficile smettere dopo tanti anni, penso che "non cominciare a fumare" sìa molto più facile che "smettere di fumare".

 タバコが健康を害すること、そしてタバコを吸わない人たちや子供に迷惑をかけること、長い年月のあとでタバコをやめるのがとても難しいことを考慮に入れると、「タバコを吸い始めないこと」の方が「タバコをやめる」ことよりもはるかに簡単なのではないかと思うのです。

Fate attenzione al "messaggio subliminale" del fumo!!

 喫煙の「サブリミナル・メッセージ」にご注意!!

* * *

citato: “Sirchia: “Un avviso scritto per ogni sigaretta in tv”
出典:「シルキア: 「テレビにタバコが映るたびにメッセージを」
(“Italiano: Prova di abilità linguistica (イタリア語検定2級突破/三修社)

Wikipedia: 「タバコ広告」

*La repubblicaのサイトでの記事は こちら


*この作文は「Strategia di scrittura」第1回の宿題として先生からどーんと出されたテーマです 
実は喫煙の問題は 周りに誰も吸う人がいないので日頃ほとんど考えていなかったので 最初はちょっと困りましたが ちょうどこの時やっていた「検定2級突破」の本の中に まさにこのテーマの読解問題があったのを帰りの電車で思い出し(笑) そのとたんに頭がくるくる回転し続け とうとう書き終わるまでほとんど眠れないくらい夢中になって仕上げました!(^^)!
 
検定2級の読解問題はイタリア事情などを紹介する新聞記事等が多くて勉強になりますね~

初めてこんなに長い文を順序よく組み立てて(“scaletta”といいます)作文を書けたのも 先生の貴重なアドバイスのおかげです Grazie mille!!

それにしても作文は難しい... どんなに何度も読み返してスペルチェックや文法チェックをしても 真っ赤っかになって返却されるんですよね~('◇')ゞ これで試験本番では辞書なしで書くなんて...どうなることやら( ゜Д゜)
でも 「添削してもらうことが一番の上達の秘訣」であるのです めげずに書き続けましょう!!

この「作文」戦略の5回講座は無事終了し 今度は「読解」戦略の5回講座が始まります
詳しくは こちら

このような大変役立つ講座(レベル高かったけど)を設けてくださいましたイタリア文化会館 そして大変丁寧に教えてくださった先生にこの場を借りまして心よりお礼申し上げます<(_ _)> 
ここでは smsやメールで使う若者言葉や略語も楽しく覚えました!! 

*昨年10月の記事ですが 『「実用イタリア語検定」3級合格!! 猛暑の中 過去問と参考書8冊に取り組みました(*_*) 』は こちら 


イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 講座「ヴェネツィアのミニマ... | トップ | 日伊協会セミナー『イタリア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

イタリア語作文・二次対策」カテゴリの最新記事