日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

2022年の日本の無形文化遺産 風流踊(ふりゅうおどり) 41件-その3

2022年12月08日 | 各国の世界遺産・せかけん

2022年の日本の無形文化遺産 風流踊(ふりゅうおどり) 41件-その3

 

2022年 日本の無形文化遺産に「風流踊」が決定しました!! 嬉しいニュースですね😊

 写真は 鷺舞(ballo di egretta)

その2に引き続き その3です:

 

29. 津和野弥栄(つわのやさか)神社の鷺舞(さぎまい/ballo di egretta) 島根県鹿足郡津和野町。  鷺舞弥栄神社の祭 礼として神輿(tempietta portatile)の巡行(tournée)に供奉する(consacrare)。7月20日(古くは旧暦(Vecchio calendario lunare)6月7日)には本社から御旅所へ、27日(旧6月14日)には御旅所から本社へ供奉し、その途中11か所の定まった場所で舞う。古風な京都祇園会の風流の芸態を今によく留めてい るものであり、芸能の変遷過程(processo dei cambiamenti)を示す。

 

30.  白石踊 岡山県笠岡市白石島に伝承される(si tramanda)盆踊の一種で、源平両軍(truppe)の戦死者の霊を慰める(consolare)ために始められたものといわれ、8月13日から16 日の夜に踊られる。

浜辺に仕組んだ(disposto)櫓(やぐら/torre)をめぐって、島内の老若男女が大太鼓と音頭に合わせて踊る。同じ踊りの輪のなかに男踊、女踊、 娘踊、笠踊、二つ拍子(ritmo)などの組があり、一つの太鼓、一つの音頭(canzone ballata)で各自各様の踊りを踊る演技・演出法(maniera scenica)は他に類例も少なく、芸能史的に貴重なものである 。

 

   白石踊 男舞 

31.  大宮踊(おおみやおどり): 岡山県真庭市の蒜山高原山麓の村々に伝承され、8月の盆の期間、日を替えて各所の神社・寺・辻堂などそれぞれの地の老若男女によって踊られる盆踊である。

屋外・屋内のいずれの踊り 場でも  上方に長四角形(rettangolare)の大灯籠(lanternagrande)を吊るし、その下に踊り子(danzatrici)が輪を作り(fare un anello)、音頭取り(dirigente)数名と太鼓(tamburo)叩きが位置する。踊りは全身の動きに細やかに心を配りながらの 大変美しい型となっている。

 

32.  西祖谷(にしいや)の神代踊 (じんだいおどり): 徳島県三好市西祖谷山村に伝承され、天満神社の祭のおり(旧6月25日)に行われる。まず、山伏の法螺貝を合図に、棒振、 獅子、薙刀、踊子などが円陣を作って(fare circolo)踊り、各役ごとに休みながらも踊り継いで、最後に もまた法螺貝の合図で踊りながら退出する。このときの太鼓は特に踊り太鼓とも呼ばれ、その打ち方には12種(十二シバヤとも)があり、扇の使い方すなわち踊振りも12種がある。もと太鼓踊、笠踊などとも呼ばれ、雨乞祈願(preghiere la pioggia)の芸能であったといわれる大がかりな風流の一種である。

 

33.  綾子踊(あやこおどり) 香川県仲多度郡。雨乞いの祈願を本旨とした小歌踊。元来、夏の旱ばつ時(siccità)に行われるため不定期(irregolare)であったが、現在は隔年で(biennale)8月下旬から9月上旬に加茂神社境内で行われる。踊りの次第(programma)は、棒振(agitare il bastone)と薙刀振(agitare la falce da guerra)が踊場を清め、次に芸司口上(saluto formale)のあと男子女装(travestto da donna)の小踊・大踊と、側踊が歌に合わせて踊る。

     綾子踊

 

34.  滝宮(たきみや)の念仏踊(ballo recitando il nome dell’Amitabha) 香川県 綾歌郡綾川町  滝宮神社、滝宮天満宮の社前で踊られるのを恒例とするが、旱魃の年には、雨乞いを祈願(danza della pioggia)して臨時に(temporaneamente)踊られることもある。伝承では、(平安時代に)菅原道真が当地の国司(funzionario)であった時、雨乞いの願が成就して大雨が降り、 喜んだ住民の歓喜踊躍(かんぎゆやく/fare salti di gioia)したのがこの踊のはじまりともいい、また道真の亡魂(anima di un defunto)を慰めるため念仏を唱えるようになったともいう。芸 態は、世話役、下知役(げちやく/funzionario locale)、子踊、外鉦、笛、太鼓、鼓、法螺貝、願成就役などの各役が列を正して道中芸(l’arte di viaggio)を示し、神社に練り込んだ後、下知役の合図で大団扇(ventaglio grande)を振りかざし、願成就役の発声で「ナムアミドーヤ」と唱えながら囃子に合わせて踊る。

  滝宮の念仏踊 

 

35.  感応楽(かんのうがく/musica per esaudire): 福岡県豊前市に鎮座 する(conservato) 大富神社の神幸祭(春季大 祭 )において、隔年で奉納される楽打である。豊作祈願(preghiera di raccolto abbondante) 、雨乞い等を目的とする。 太鼓を打つ中楽、団扇使い、大団扇使い、楽の由来(origine)を読む読み立て、水取り、少年の側楽、囃 子として笛、鉦(しょう/gong)から構成される。

  感応楽

 

36.  大村(おおむら)の沖田踊(お き た おどり)・黒丸踊(くろまるおどり)  長崎県大村市。 同時に始まった吉例の踊りとの伝承がある。現在は、大村市が毎年行う「おおむら 秋まつり」などの催しに各踊りが輪番で(a turno)出演するなどしている。祝事(felice evento)の芸能として神社祭礼等とは結びつかず(non si associa)、また地区それぞれに伝承される踊りが一連のものとして位置づけられ、演じられてきた芸能である。

 

37.  平戸(ひらど)のジャンガラ 長崎県平戸市に伝承される念仏踊で、毎年8月14日か ら18日にかけ て、先祖供養・五穀豊穣祈願(preghiera di raccolto abbondante)の芸能として市内9地区で奉納されている(offerto)。

地区ごとに若干の違いがあるが、集団の中心で踊る中踊、それを取り巻く(circondare)太鼓、お よび笛と鉦の囃子が基本で、ほかに幟(はた/bandiera)持ちや総代がつく。浴衣に草履(sandali)履きで、踊り子は紙花を飾った菅笠を被り、太鼓を打ちながら踊る 。

 

38. 対馬の盆踊(danza folcloristica per la festa dei morti)    長崎県対馬市

九州最北端の離島(isola solitaria)である対馬における,盆踊の展開や特徴をうかがわせる事例である

各地区旧家の長男(primo genito della antica famiglia )を中心とする男性によって踊られ,また二列(su due file)縦隊を基本隊形とする盆踊である。伝承曲は地区により異なるが,祝言と呼ばれる演目類を含む点が,特徴の一つである。祝言は扇子踊又は手踊である

盆踊の場には,笹竹に布で作った飾りや色紙などを飾ったエヅリ(エツル,エンヅリ等とも)が掲げられる。エヅリは祖霊の依代(invasata dall'anima dei antenati)と考えられている。

39. 野原八幡宮風流(danza raffinata) 熊本県荒尾市

2人の稚児(2 infanti)が、獅子頭(la testa di leone)に見立てた笠をつけ、成人男性による歌や笛に合わせて(accompagnata dal canto o flaute)  小太鼓と大太鼓を打ちながらゆっくりとした動作で舞う。稚児の舞振りや、稚児の被る笠などの特色から中世的色彩が濃い(caratterizzata dal l'aspetto di medioevo)とも考えられ、九州北部の同種芸能の伝播【でんぱ】(propagazione)や 芸能の変遷の過程(processo dei cambiamenti dell'arte folcloristica)を考える上で貴重である。

 

40.  吉弘楽(よしひろがく): 大分県国東市。 踊り手自身が太鼓を打ち鳴らしながら(battere)踊る太鼓踊の1つで、毎年7月第4日曜日に、虫送 り(cacciare via gli insetti nocivi)の祈願として吉広地区の楽庭八幡社で 行われている。吉弘楽は大分県や福岡県さらに山口県などで伝承される楽あるいは楽打ちと呼ばれる太鼓踊 の中で、念仏踊との関連(relazion)をうかがわせることや複雑巧妙に仕組まれた構成など、地域的特色をもち、また芸能の変遷の過程を示す。

 

41.  五ヶ瀬(ごかせ)の荒 踊(あらおどり/danza grossa): 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町。 60余名の武者(Guerriero)姿の者を中心とした役の者が隊列を組み(formare lo schieramento)踊り場に練り込み、中央に据えられた太鼓を取り囲 んで10余曲を踊るもので、毎年9月下旬に三ヶ所神社、中登神社と坂本城址(荒踊の館)で奉納される。規模(scala)や構成が大がかりであり、地域的特色の顕著な(notevole)風流の踊りである。

 

41件とは多いですね~!!

実は これが決まるずっと前に プライベートレッスンで これをいくつか紹介するトークをやりました😊

 

日本の  次の無形文化遺産候補(il prossimo candidato)は 日本酒や焼酎 泡盛などの伝統的酒造り(fabbricazione  tradizionale del sake)🍶

審査は2年に1回 2024年秋の見通しです🍶

 


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