日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

2022年の日本の無形文化遺産 風流踊(ふりゅうおどり) 41件-その2

2022年12月02日 | 各国の世界遺産・せかけん

2022年の日本の無形文化遺産 風流踊(ふりゅうおどり) 41件-その2

 

2022年 日本の無形文化遺産に「風流踊」が決定しました!! 嬉しいニュースですね😊

 写真は 郡上踊 

その1に引き続き その2です:

 

15. 新野の盆踊(danza folcloristica per la festa dei morti): 長野県下伊那郡阿南町 (追加分)

かつては夜通しかけて踊るもので 古いかたちを残した新野の盆踊りは 楽器を使わず(senza strumenti musicali)肉声のみ(solo con voce umana)で踊ることや 盆踊り期間が終わった日の夜明けとともに「踊り神送り」(accompagnare dio con danza)が行われることからも 古い信仰を残していると評価されています

その日の踊り始め(all'inizio di danza)は必ず「すくいさ」と決まっており 「能登」だけは踊り神送りのときにのみに限り踊る という決まりがあります

新野の盆踊りにおいて重要な「踊り神送り」は 盆に帰ってきた祖霊(spirito dei difunti)や亡者(anima errante)と夜通しで踊ったあと 寂しいけれど帰ってもらわなければならない(devono tornare al di là)という 先祖の精霊を送り出すための儀式(rituale)です

 

16. 郡上踊(ぐじょうおどり): 岐阜県郡上市  400年以上の歴史を持ち、岐阜県郡上市に伝承される。毎年7 月中旬から9月上旬にかけて、各町の寺社等の縁日おどり(danza della festa patronale)が城下町(città sviluppatasi intorno ad un castello)の各所を会場に繰り広げられる。中でも8月13日から16日の孟 蘭盆(うらぼんえ/festa buddista per commemorare i morti)の徹夜おどり(danza di veglia)は、全国か ら多くの人が参集し賑わい(affolamento)が最高潮に達し(raggiungere l’apice)、踊り屋形(やかた/torre)を囲む踊り子の輪(anello)は何重にも取り巻き壮観を極める(offrire un panorama meraviglioso)。

   郡上踊り

 

17. 寒水(かのみず)の掛踊 岐阜県郡上市

掛踊は 約300年間踊り継がれており(tramandata circa 300 anni) 神々へのご馳走として 世の平安・豊年万作を希うため(per desiderare la pace e l'abbondanza) また旱の時は(durante la siccità) 雨乞いの祈り(preghiera per la pioggia)を込めて奉納される(dedicare)お祭りにあたり 同時に住民たちの心の和(armonia)をあたため合う行事です

 

  寒水の掛踊

 

18. 徳山(とくやま)の盆踊(danza folcloristica per la festa dei morti): 静岡県榛原郡川根本町   地元では盆踊として伝承される。8月15日夕、頭屋(とうや)で清め(purificazione)の踊りをした後、一同は行列を仕立てて(fare la fila)浅間神社に向かい、境内に設営してある二間四方の舞堂(sala di danza)で芸能を演ずる。小歌踊(danza con ballata/ヒーヤイ)と狂言を交互に(a turno)演じるという特色をもち、歌舞伎踊の初期の仕組みを伝承するもので、動物仮装(travestimento degli animali)の風流(鹿ん舞)が添えられているなど地方的特色(carattere locale)にも富んでいる。

 

19. 有東木(うとうぎ)の盆踊(danza folcloristica per la festa dei morti)   静岡県静岡市。  8月14日と15日に行われる盆踊。男性が受け持つ踊りと女性が受け持つ踊りが区別され(distinguire)、それぞれ太鼓を伴奏に(accompagnato dalle percussioni)、踊り手自身も歌いながら踊る。扇やコキリコ、ササラ(strumento)、木製の小さな長刀を持つものや、飾り灯籠(lanterna decorata)を頭上にかざした踊り手が繰り込んで踊ることがあるなど、多様な内容をもつ。

 

20. 綾渡(あやど)の夜念仏(recitare il nome dell’Amitabha alla sera)と盆踊: 愛知県綾渡町に伝承される。 夜念仏では、地域の人びとが行列を作って歩き ながら、鉦(かね/gong)を打ち念仏を唱和する。盆踊は、 夜念仏の余興(intrattenimento)として行われるもので、三味線(banjo giapponese con tre corde)や太鼓(i percusioni)などの楽器を使わず、歌だけに合わせて踊る。昔は、新仏(i nuovi defunti )の家を回って夜念仏と盆踊を披露していたが(presentare)、現在では、町内の平勝寺境内にて8月10日・15日に行ってい る。

 

21. 勝手神社の神事踊(しんじおどり/danza rituale): 三重県伊賀市   勝手神社の秋祭の日に行われる芸能で、胸にカッコと呼ぶ桶胴(おけどう/cilindrico)太鼓を付けた「中踊り」、歌を歌う「歌出し」、大太鼓を打つ「楽 打ち」など、計20数名の人数と構成を要する踊り。

音楽 面でも複雑な旋律(melodia complessa)やリズムを有するほか、伝承形態(forma di tramandare)にも特徴がある。近県に分布している除災(prevenire la calamità)・雨乞い(preghiere la pioggia)を目的とする鼓踊との関連もうかがわれる。

    勝手神社の神事踊 中踊りが「オチズイ」という牡丹花の作り物の飾り(ornamento)を背負う

 

22.  近江湖南(おうみこなん)のサンヤレ踊り    滋賀県草津市、栗東市。   華やかに趣向を凝らした(elaborato) 出 で立ち(partenza)の子供たちを主体とした踊りで、打楽器(strumento a percussion)を中心とした 楽器群を有し、子供たちがそれらを奏しつつ(suonando)踊り、笹や榊、扇子などの採物を持った周囲の囃し手(accompagnatore musicale)が「サンヤレ サンヤレ」と囃し歌うもので、中世後期の祭礼芸能の姿を今に窺わせる(indicare)。

また、近世農村(Villaggio Agricole)に定着し伝承されるなかで、災いを祓う(purificare la calamità)とともに五穀豊穣(fecondità)の願いを込めて行われるようになった。

 

23.  近江のケンケト祭り長刀(なぎなた/falce da guerra)振り: 滋賀県守山市、甲賀市、 東近江市、蒲生郡竜王町に伝承される祭礼芸能で、少年たちによる楽器を奏しながらの踊りと長刀踊りや棒振り(agitare il bastone)という芸能が付随し(accompagna)、神輿(みこし/tempietto portatile)や傘鉾(かさほこ/alabarda con copricapo)の巡行と共に地区を巡り踊る。

また、神幸行列に「花」や「鷺(さぎ/egretta)」と 呼ぶ鉾(ほこ)が付随することも特色の一つである。「花」に付いた造花(fiore artificiale)や、「鷺」に付いた飾りの奪い合いや、最後 に「鷺」を壊すといった習俗は、中世後期の祭礼芸能の疫神祓い(やくじんばらい/purificazione la sfortuna)の性格も窺わせる。

 

24.  京都の六斎(ろくさい)念仏(recitare il nome dell’Amitabha): 京都府京都市内15か所で伝承されている芸 能である。 

六斎(8,14,15,23,29,30日)とは  仏教でいう月に6日の斎日(periodo di lutto)の意で、これらの日には悪鬼が出て来て 人命を奪う不吉(malaugurio)の日とされ、身を慎んで(essere prudente)、仏の功徳(merito)を修し、鬼神に回向し(recitare le preghiera)、悪行から遠 離し、善心を発起せしめるべき(prendere l’iniziativa)日とされている。念仏、和讃などを唱え、鉦、太鼓など で囃す。念仏系、能楽系、歌舞伎系の系統(corrente)に分けられる。また、このほか祇園囃子、四 ッ太鼓などもあり内容は多種多様である。

 

25.  やすらい花: 京都府京都市の紫野や上賀茂 など洛北の四地区に伝承される。疫神(portasfortuna)を鎮める(quietare)祭りであり、鎮花祭の意味あいももっている。春の桜花の季節に、花を飾った長柄の風流傘をお したて、行列となって巡回し、笛と歌の伴奏 に囃されながら、異装の者が、鉦・太鼓を打ちつつ、町の辻々で踊りをくりひろげる、日本の各地で行われる「風流」の典型的な一つである。

 

26.  久多(くた)の花笠踊 (danza con i cappelli dei fiori)  京都府京都市の久多に伝承される。  地元で花笠と呼ぶ、美しい造花で飾った灯籠 (lanterna)を手に持ち、太鼓に合わせて歌い踊るもので、中世に流行した風流踊の様子をうかがわせる。久 多の花笠は中に明かりをともすいわゆる灯籠で、灯籠を頭にのせて踊る「灯籠踊」は、京都を中心に流行し た風流踊の一つである。

久多の花笠踊は、上と下の組が互いに踊りを競ったが、これは踊り手が2組に分かれ、片方の踊りに対して、それにふさわしい踊りを直ちに踊り返したという、風流踊のあり方の一つである「掛踊」の様子をしのば せている。

 

27.  阿万(あま)の風流 大踊 小踊(ballo grande, ballo piccolo) 兵庫県南あわじ市。 雨乞い祈願の「願解き」(sciogliere la preghiera)の踊りであり、現在は毎年9月15日に近い日曜日、阿万上町に鎮座する亀岡八幡神社秋季大祭において神社拝殿で踊られている。

大踊と小踊の2種類の踊りで構成されており、歌の歌詞や踊りぶり、音楽などの点から、大踊と小踊は発生の時期が異なると考えられる。

 

28.  十津川(とつかわ)の大踊(ballo grande): 奈良県吉野郡十津川村。  現在は同村の3地区(quartiere)において、地区ごとに毎年8月の盆踊りの中で学校の庭などで踊られる。地区の老若男女(vecchi e giovani)が、浴衣などを着て、美しい房(frange)を付けたバチ(mazzuolo)で太鼓を打ち、また切子(faccetta)灯籠を下げた笹竹(bamboo)を持ったりして盛大に踊る。

その3に つづく

 


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