「春日大社 千年の至宝」展に行ってきました(2017.1.22)@東京国立博物館&春日大社についてイタリア語で話す
世界遺産でもある春日大社の「至宝」を見に 1月22日(日)に家族と行ってきました「春日大社 千年の至宝」展
始まったばかりの「ティツィアーノ展」は もう少しあとになります~
「式年造替(しきねんぞうたい)」という 20年ごとの社殿の建て替えの時に (2016年が60回目となる 1200年間続く儀式) めったに見られない貴重な古神宝などが見られました
中でも本殿の一部を再現してあり 上野にいながらにして春日詣でを体感できるというもの (でも現地に行った方が霊験あらたか...?)
春日大社は 奈良時代初め(768年)に 国家の平安と国民の繁栄祈願のため奈良県に創建されました
一番見ごたえがあったのは 国宝の 金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたのたち)で 柄や鍔(つば)に金無垢で模様を掘り出してある黄金の太刀です この複製を作る過程がテレビでも紹介されました
また 60回目の式年造替で御摘下(ごてっか)*された獅子や狛犬 また重要文化財の 舞楽面 納曾利(なそり) これは龍が舞い遊ぶ様を表したとされる舞で使われた 舞の動きに合わせて顎が動く面ですが とても面白かったです
* 御摘下 = 神に奉られていた御道具などが役目を終え、神殿から下ろされること
そして 鼉太鼓(だだいこ) いわゆる火焔太鼓と言われる 雅楽で使われる大きな和太鼓が展示されており壮観でした 日本最古の鏡もありました
予習をしていかなかったのでイヤホンガイドを実は初めて使ったのですが 読むのと聞くのと観るのと家族と話すのとが同時で疲れてしまい(笑) 集中できないのと 混んでいると長い話を聞いていられないので 家で予習してから展示説明を読んだ方がいいかなと... それとイタリアの展覧会は80点くらいですが これは219点もあり数が多く疲れるので 第6章までの中からどこを重点的に見るかをあらかじめ決めておくとよいかもしれません
記念撮影コーナー (釣灯籠)
見どころ:
第1章 神鹿の杜
春日鹿曼荼羅がいろいろ また「鹿図屏風」はチラシでは色鮮やかですが 実物は殆ど色は落ちていました 祭神である武甕槌命が鹿に乗って春日の地に降臨した様を表してある「鹿島立神影図(かしまだちしんえいず)」は印象的でした
第2章 平安の正倉院
本宮御料古神宝類など 弓矢 太刀 琴
お目当ての「国宝 金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたたち)」(1月17日(火)~2月19日(日)展示期間)は 「柄(つか)や鍔(つば)などの多くの金具は金無垢に文様を彫り出し、鞘(さや)は金粉を蒔き、螺鈿で雀を追う竹林の猫を表現しています。まばゆく輝く黄金の太刀です。」とのこと 実物は長い時を経ています
第3章 春日信仰をめぐる美的世界
春日曼荼羅 御堂関白記や書状 中でも 「重要文化財 文殊菩薩騎獅像および侍者立像(もんじゅぼさつきしぞうおよびじしゃりゅうぞう)」は興福寺に伝来したもので 春日大社の祭神のうち、若宮は文殊菩薩と同体と考えられており 神と仏の一体化を象徴する作例で見事でした
第4章 奉納された武具
国宝の大鎧がすごい だんだんと見ごたえがあるものが増えてきます 太刀 腰刀(短い刀) 鎧金具など
第5章 神々に捧げる芸能
祭礼絵巻物 屏風 太平楽装束 伎楽面 能面 舞衣など 12月に行なわれる若宮おん祭(国の重要無形民俗文化財に指定)等の祭礼の際に神前に奉納された舞楽や能など 芸能に関わる作品がありました 映像もあります 雅楽を見に行ったことがあるので身近に感じました
特に 納曽利装束(なそりしょうぞく) [前期展示:2017年1月17日(火)~2月12日(日)]と 重要文化財 舞楽面 納曽利(ぶがくめん なそり)が面白かった
第6章 春日大社の式年造替
社内院絵図 絵馬 特に2016年の御造替は60回目を数え 今回の御造替で御徹下(ごてっか)され注目を浴びた獅子・狛犬(第一殿)が展示されておりました
さて 奈良の春日大社については 1月28日(土)には 春日の大とんど 2月3日(金)には 節分万燈籠 3月13日は春日祭(非公開)
また 春日大社国宝殿にて 「春日大社第六十次式年造替記念展」が開催中です(2016.12.3~2017.3.27)
後醍醐天皇奉納 重要文化財の葡萄鏡や 千年前の名刀が初公開されます
3月31日まで 春日大社 正遷宮初参り として 20年ぶりに新装なった 国宝 御本殿の特別参拝 (4月以降も予定)もあります
詳しくは こちら
「春日大社 千年の至宝」展は こちら
見どころは こちら
今 「江戸城の天守」展も開催中です 2017年1月4日(水)~3月31日(金)@東京国立博物館 ミュージアムシアター(東洋館地下1階)
こちらは実物はもうないため 図面 絵図 現存する文化財や伝統技術を手掛かりに再現過程を試みています ミュージアムシアターで「江戸城の天守」が上映されています (500円、40分)
映画と一緒で 続きますね~(*^^*)
* * *
春日大社についてイタリア語で話す:
Il grande santuario Kasuga (春日大社 Kasuga-taisha) è un santuario Shintoista situato a Nara, nella Prefettura di Nara, in Giappone.
Fondato nel 768 e ricostruito diverse volte, è il santuario della famiglia Fujiwara.
L'interno è famoso per le sue lanterne di bronzo e le molte lanterne di pietra (tōrō/燈籠) che conducono al (~に導く) santuario.
Lo stile architettonico Kasuga-zukuri prende il nome dall'area più sacra (神聖な), detta honden(本殿), del santuario, il quale assieme alla (~と一緒に) vicina foresta Primordiale (原初の) Kasugayama è registrato tra i patrimoni dell'umanità dell'UNESCO, come parte dei "monumenti storici dell'Antica Nara(古都奈良の文化財)".
Il sentiero(細道) per il santuario Kasuga attraversa (横切る)il parco del Cervo(鹿) (dove i cervi addomesticati (飼いならされた) vagano liberamente).
Più di mille lanterne di pietra sono disposte lungo la via.
Il giardino botanico Manyo è adiacente al (~の近くに) santuario.
(wikipediaより)
春日大社のイタリア語は こちら
春日大社(かすがたいしゃ)は、中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀るために768年に創設された奈良県奈良市にある神社。旧称は春日神社。神紋は「下がり藤」。
全国に約1000社ある春日神社の総本社である。武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使とする。
ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されている。 (wikipedia)
* * *
Grande Santuario Kasuga
Costruito come santuario tutelare(保護する) dei Fujiwara, influente (影響力のある) famiglia di Nara, Kasuga è uno dei siti scintoisti più famosi e fotografati.
Il primo edificio fu realizzato nel 710, ma in linea con i principi scintoisti di purezza (清浄) e rinovamento (復興、再生), la struttura del Kasuga, come quella del grande santuario di Ise(伊勢神宮), è stata demolita (取り壊された) e ricostruita identica (同一に) ogni vent'anni (20年ごとに)*.
*式年遷宮のこと
("Giappne" le guide comdadoriより)
*1月からNHKラジオで 「ニッポンを話そう!」再放送中です 再放送でようやく理解できるくらい内容は高度です~( ;∀;)
* NHKドキュメンタリー「春日大社 よみがえる黄金の太刀~平安の名宝に秘められた技~」を見ました(2017.1.31) 金無垢で作られていた鞘と刀の身がぴったりと入った瞬間 ドキドキしました 素晴らしい伝統芸術です!!
美術館・ギャラリー ブログランキングへ
にほんブログ村
世界遺産でもある春日大社の「至宝」を見に 1月22日(日)に家族と行ってきました「春日大社 千年の至宝」展
始まったばかりの「ティツィアーノ展」は もう少しあとになります~
「式年造替(しきねんぞうたい)」という 20年ごとの社殿の建て替えの時に (2016年が60回目となる 1200年間続く儀式) めったに見られない貴重な古神宝などが見られました
中でも本殿の一部を再現してあり 上野にいながらにして春日詣でを体感できるというもの (でも現地に行った方が霊験あらたか...?)
春日大社は 奈良時代初め(768年)に 国家の平安と国民の繁栄祈願のため奈良県に創建されました
一番見ごたえがあったのは 国宝の 金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたのたち)で 柄や鍔(つば)に金無垢で模様を掘り出してある黄金の太刀です この複製を作る過程がテレビでも紹介されました
また 60回目の式年造替で御摘下(ごてっか)*された獅子や狛犬 また重要文化財の 舞楽面 納曾利(なそり) これは龍が舞い遊ぶ様を表したとされる舞で使われた 舞の動きに合わせて顎が動く面ですが とても面白かったです
* 御摘下 = 神に奉られていた御道具などが役目を終え、神殿から下ろされること
そして 鼉太鼓(だだいこ) いわゆる火焔太鼓と言われる 雅楽で使われる大きな和太鼓が展示されており壮観でした 日本最古の鏡もありました
予習をしていかなかったのでイヤホンガイドを実は初めて使ったのですが 読むのと聞くのと観るのと家族と話すのとが同時で疲れてしまい(笑) 集中できないのと 混んでいると長い話を聞いていられないので 家で予習してから展示説明を読んだ方がいいかなと... それとイタリアの展覧会は80点くらいですが これは219点もあり数が多く疲れるので 第6章までの中からどこを重点的に見るかをあらかじめ決めておくとよいかもしれません
記念撮影コーナー (釣灯籠)
見どころ:
第1章 神鹿の杜
春日鹿曼荼羅がいろいろ また「鹿図屏風」はチラシでは色鮮やかですが 実物は殆ど色は落ちていました 祭神である武甕槌命が鹿に乗って春日の地に降臨した様を表してある「鹿島立神影図(かしまだちしんえいず)」は印象的でした
第2章 平安の正倉院
本宮御料古神宝類など 弓矢 太刀 琴
お目当ての「国宝 金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたたち)」(1月17日(火)~2月19日(日)展示期間)は 「柄(つか)や鍔(つば)などの多くの金具は金無垢に文様を彫り出し、鞘(さや)は金粉を蒔き、螺鈿で雀を追う竹林の猫を表現しています。まばゆく輝く黄金の太刀です。」とのこと 実物は長い時を経ています
第3章 春日信仰をめぐる美的世界
春日曼荼羅 御堂関白記や書状 中でも 「重要文化財 文殊菩薩騎獅像および侍者立像(もんじゅぼさつきしぞうおよびじしゃりゅうぞう)」は興福寺に伝来したもので 春日大社の祭神のうち、若宮は文殊菩薩と同体と考えられており 神と仏の一体化を象徴する作例で見事でした
第4章 奉納された武具
国宝の大鎧がすごい だんだんと見ごたえがあるものが増えてきます 太刀 腰刀(短い刀) 鎧金具など
第5章 神々に捧げる芸能
祭礼絵巻物 屏風 太平楽装束 伎楽面 能面 舞衣など 12月に行なわれる若宮おん祭(国の重要無形民俗文化財に指定)等の祭礼の際に神前に奉納された舞楽や能など 芸能に関わる作品がありました 映像もあります 雅楽を見に行ったことがあるので身近に感じました
特に 納曽利装束(なそりしょうぞく) [前期展示:2017年1月17日(火)~2月12日(日)]と 重要文化財 舞楽面 納曽利(ぶがくめん なそり)が面白かった
第6章 春日大社の式年造替
社内院絵図 絵馬 特に2016年の御造替は60回目を数え 今回の御造替で御徹下(ごてっか)され注目を浴びた獅子・狛犬(第一殿)が展示されておりました
さて 奈良の春日大社については 1月28日(土)には 春日の大とんど 2月3日(金)には 節分万燈籠 3月13日は春日祭(非公開)
また 春日大社国宝殿にて 「春日大社第六十次式年造替記念展」が開催中です(2016.12.3~2017.3.27)
後醍醐天皇奉納 重要文化財の葡萄鏡や 千年前の名刀が初公開されます
3月31日まで 春日大社 正遷宮初参り として 20年ぶりに新装なった 国宝 御本殿の特別参拝 (4月以降も予定)もあります
詳しくは こちら
「春日大社 千年の至宝」展は こちら
見どころは こちら
今 「江戸城の天守」展も開催中です 2017年1月4日(水)~3月31日(金)@東京国立博物館 ミュージアムシアター(東洋館地下1階)
こちらは実物はもうないため 図面 絵図 現存する文化財や伝統技術を手掛かりに再現過程を試みています ミュージアムシアターで「江戸城の天守」が上映されています (500円、40分)
映画と一緒で 続きますね~(*^^*)
* * *
春日大社についてイタリア語で話す:
Il grande santuario Kasuga (春日大社 Kasuga-taisha) è un santuario Shintoista situato a Nara, nella Prefettura di Nara, in Giappone.
Fondato nel 768 e ricostruito diverse volte, è il santuario della famiglia Fujiwara.
L'interno è famoso per le sue lanterne di bronzo e le molte lanterne di pietra (tōrō/燈籠) che conducono al (~に導く) santuario.
Lo stile architettonico Kasuga-zukuri prende il nome dall'area più sacra (神聖な), detta honden(本殿), del santuario, il quale assieme alla (~と一緒に) vicina foresta Primordiale (原初の) Kasugayama è registrato tra i patrimoni dell'umanità dell'UNESCO, come parte dei "monumenti storici dell'Antica Nara(古都奈良の文化財)".
Il sentiero(細道) per il santuario Kasuga attraversa (横切る)il parco del Cervo(鹿) (dove i cervi addomesticati (飼いならされた) vagano liberamente).
Più di mille lanterne di pietra sono disposte lungo la via.
Il giardino botanico Manyo è adiacente al (~の近くに) santuario.
(wikipediaより)
春日大社のイタリア語は こちら
春日大社(かすがたいしゃ)は、中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀るために768年に創設された奈良県奈良市にある神社。旧称は春日神社。神紋は「下がり藤」。
全国に約1000社ある春日神社の総本社である。武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使とする。
ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されている。 (wikipedia)
* * *
Grande Santuario Kasuga
Costruito come santuario tutelare(保護する) dei Fujiwara, influente (影響力のある) famiglia di Nara, Kasuga è uno dei siti scintoisti più famosi e fotografati.
Il primo edificio fu realizzato nel 710, ma in linea con i principi scintoisti di purezza (清浄) e rinovamento (復興、再生), la struttura del Kasuga, come quella del grande santuario di Ise(伊勢神宮), è stata demolita (取り壊された) e ricostruita identica (同一に) ogni vent'anni (20年ごとに)*.
*式年遷宮のこと
("Giappne" le guide comdadoriより)
*1月からNHKラジオで 「ニッポンを話そう!」再放送中です 再放送でようやく理解できるくらい内容は高度です~( ;∀;)
* NHKドキュメンタリー「春日大社 よみがえる黄金の太刀~平安の名宝に秘められた技~」を見ました(2017.1.31) 金無垢で作られていた鞘と刀の身がぴったりと入った瞬間 ドキドキしました 素晴らしい伝統芸術です!!
美術館・ギャラリー ブログランキングへ
にほんブログ村