最近買った本を挙げる。
1. 植草一秀『知られざる真実 勾留地にて』イプシロン出版企画 → 痴漢、盗撮などの疑いで二回逮捕された経済学者・植草一秀氏の警察による強引な取り調べと冤罪を暴き立てた告白の書。私はマスコミの報道を鵜呑みにして植草氏は文字通り「ミラーマン」だと思っていた。しかし、この本を読んで、彼が米国CIAの陰謀の下、日本の警察・検察によって無理やり犯罪者に仕立てられた可能性があることを知った。まだ半信半疑だが、ネットなどで調べてみても、国策逮捕説や冤罪説が多数取り上げられており、無視できず、再考の必要性が極めて大きい。植草氏がりそな銀行のインサイダー取引を批判し、小泉首相と竹中大臣の政策を徹底して批判したことが米国CIAの怒りを買ったのが冤罪・国策逮捕につながったという説は、必ずしも肯定できないが、無視もできない、というのが今の私の感想である。少なくとも、もう簡単に植草氏をにミラーマン呼ばわりしようとは思わない。
2. 植草一秀事件を検証する会編集『植草事件の真実 ひとりの人生を抹殺しようとするこれだけの力』ナビ出版 → 植草氏の二度にわたる逮捕劇を徹底的に検証し、警察と検察のやり方を批判し、冤罪説を裏付けようとした力作。まだ読んでないが、面白そう。
3. ベンジャミン・フルフォード『暴かれた「闇の支配者」の正体』扶桑社 → 日本の政治家と警察を陰で操る米国の「闇将軍」を暗示する衝撃の書。この闇の支配者の逆鱗に触れた者は国策逮捕、冤罪、自殺などに追い込まれるらしい。植草氏もその一人だ。
4. ジェイムズ・グリック『インフォメーション 情報技術の人類史』楡井浩一訳、新曜社 → この世のものはすべて「情報」から出来ているということをあらゆる観点から考察・論証した大著。私の考えと一致するので星30個つけとく。
5. V・S・ラマチャンドラン『脳の中の天使』山下篤子訳、角川書店 → 「幻影肢と可塑的な脳」を論じているところが興味深い。「魂をもつ類人猿」という章で「内観はどのようにして進化したのか」を論じているところはもっと興味深い。神経科学を新しい哲学と捉えるラマチャンドランの著書はどれも刺激的だ。この分量(440ページ)で1900円は安い!!
とにかく、植草氏の国策逮捕・冤罪説について考えさせられた。
マスコミの情報操作や警察の強引なやり方に民衆は容易に騙されてしまうのである。
問題は植草氏が全くの白かどうかということではなく、マスコミや警察のモラルの欠如と我々の情報の解釈の低劣さだと思った。
植草氏についてはいろいろと調べてまた後で論じることにします。
とにかく↓のような報道を盲信してはいかんのだ。
真相は↓なのだ。
植草氏のブログに詳しく書いてある↓
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/
そもそも何で痴漢(の疑い)ぐらいで何十日も勾留されたんだ?