どこ吹く風

旅のことを主に書く。

三輪自転車 トリシクロ

2006年04月14日 07時46分46秒 | マチュピチュ
 観光旅行の楽しみの一つに各地の市場巡りがある。
しかしツアーでは市場へ行けないことも多い。宿泊する場所がリゾート地なら民家・住宅地・市街地から遠い場所にあるので市場まで出かける時間が取れない。

 今回のツアーでは幸い市場見物へ出かけることが出来た、チチカカ湖畔の街プーノのホテルは市場までワンブロックしか離れていなかった。夕食前の時間を利用して早速市場へいった。しかし市場と言うのは朝がメインなのか閉めた店も多い、それでも穀物・果物・肉・野菜などの店は営業している。果物屋には珍しいものがあるので少しだけ買って試食する、また大きなチーズが500円ほどなのでオミヤゲに買う。

 翌朝も浮島観光へ出かけるまでの時間を利用して市場へ出かけた。すると三輪自転車が近寄ってきたので交渉し一人1ソルのところを3人乗りで2ソルにまけさせてカテドラルまで行った。
チョットした坂道なので運転手はフーフー言いながら漕いでいる、気の毒な事をしたかなと思いつつも2ソルしか払わなかった、3ソルでも1ドルなので奮発すればよかった。

 カテドラル前の広場で別の自転車が寄って来て、20分ほど掛かる市場巡りを一人10ソルでどうかと言う。集合時間までの時間潰しと市場巡りに魅力を感じて3人が2台に分乗する。その日は週末だったので市場も活況があった。

 途中雨が降り出したが元々屋根付きなのと、やおら取り出したビニールの膝覆いで乗客は濡れる事が無い。自転車なので車両が多い通りでは不安がある。
ここの三輪自転車はトリシクロと呼ばれ、客席が前にあり二人乗りで漕ぎ手の運転手は後ろにいる。見晴らしはよく遮るものが何も無いので気分爽快である。

 フィリピンのトライシクルとは趣がだいぶ違う、こちらの方がご機嫌だ。運転手は客席の背もたれバーを掴んで漕ぎ、かつハンドル代わりにする。ハンドルを切ったら実際は後輪が向きを変えて方向変換するのだろう。重い客席が動くわけが無いといつもの妄想を働かせながら市場へ向かった。

 市場は道路沿いに並びテント小屋がずら~っと続いている、狭い路地に入っても店は続いている、狭い路地も自転車の利点でスイスイでは無いが人を掻き分けるように進む。自分は坐ったまま他人と顔を合わすのは知らない人とはいえ何となく面映い感じだ。

 坐ったまま写真をパチリパチリ、後ろ向きになって同行の妻たち(複数の妻という意味ではなくて妻プラスもう一人ということ。)にもレンズを向ける。妻には出来る限りの誠意を示す必要がある、スポンサーだから。
朝から愉快な経験をした。

 同行の皆さんに三輪自転車に乗った事を自慢しようと思ったら、ホテルから港までは全員三輪自転車での移動だった。運転手のサービスなのか抜きつ抜かれつのスピード競争までしたので皆さん年を忘れて大はしゃぎだった。

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