どこ吹く風

旅のことを主に書く。

パラカスのホテル

2006年05月08日 05時37分43秒 | マチュピチュ
 ホテル・パラカスはペルーの旅最後夜になるので残しの無いようにと充分楽しみたいと思った。夕日を見ながらのプールは見た目の雰囲気はいいが南国ウチナーンチュには寒すぎる。水の中はともかくプールサイドに出ると寒い、風が冷たい、でもリゾートで泳いでいる気分は充分味わった。マチュピチュの麓アグアスカリエンテスで温泉で着用する予定の水着は使えなかったのでせめてここで使って元を取ろうというチンケな心もあった。

 夕食は内装がいかにもリゾート風で竹を用いた天井、壁はオープンカフェ風ガラスを用いた仕上げの部屋だった。ライトボディのペルーワインがフォルクローレのハーモニーと相俟ってアタマの中ではコンドルが飛び、心はピューマになりインカを想い南米の現実に怒りを覚えながらも自分のやっている事は物見遊山。矛盾との葛藤もを聞きながらワインを傾けた。

 平屋建ての部屋がフロントを中心として両翼に二列で並び、3人同宿の私たちには二間続きが割当られた。これまでは補助ベットで過ごしてきたので画期的なことだった、家族の子供用なのかメイド用なのかひと部屋はクーラーが付いていない。

 広いレンガタイルが敷き詰められた通路から庭を通って部屋に入るのでまるで一戸建ての家に入る気分だ。通りの向こうは芝で覆われてベンチ風ブランコが置いてある。植え込み越に海が見える。花が咲き椰子のはが風に揺れた様はいかにも余暇を楽しむ気分、サイコウ。

 夜最後の南十字星を見ようと探した、でも街灯の光で夜空がボンヤリとしか見えない。暗い場所を求めてホテルの敷地を移動したが残念ながら発見する事はできなかった、たぶんアレだと歪な四角形を指さして部屋へ戻った。

 部屋では荷物の整理をした、東京で3日間滞在するので大きなスーツケースはナリタから宅急便で送れるように持ち物を整理した、私はホテルに来る前に立ち寄ったスーパーで買ったビールを飲むだけで妻がブツブツ言いながら分類している。

 ビールのことだが、クスケーニャの壜にはクスコの12面体の石垣が浮彫りになっていると説明されたのでよく見るとホントにそうなっている。オミヤゲに持って帰ろうと思うもとき既に遅し。私が買ったビールは銘柄違いなのでそのような細工はされていない。
買おうにもその話を聞いたのはもう店に寄るチャンスが無くなってからだった。ザンネンだった。

 早起きして朝日が昇るのを待った。潮騒の音も心地よい。今夜帰国の途に着く、身体の不調も旅に支障が無い程度の軽いもので良かった。
今日はマジェスタ島遊覧だ。

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