どこ吹く風

旅のことを主に書く。

台湾一周の経費

2009年02月28日 09時18分09秒 | 元宵節 09年
画像処理するソフトが復旧したので、写真が抜けていた数日分に写真を載せました。今回の旅の締めくくりはやはり塩水関連にします。
地元の広報車に掲示されていた見る時の心得、防護服の写真です。
これを見るだけで、血湧き肉踊る、青春時代に返ります。

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航空運賃 那覇ー台北往復 34.000
保険・燃油など 5.220
台湾出入国税 890
合計 40.110円 (一人当たりの料金)

ホテル料金   NT$ 宿泊人数 日本円
礁渓 麗翔温泉客桟 3.800 3人 10.400
台中 旅行家商務会館 3人 9.576
塀東 墾丁福華渡暇飯店 3人 12,606
嘉義 嘉義皇爵大飯店 2泊3人 15,255
台北 凱統大飯店 2.800 3人 7,663
2.580 2人 7,061
64.561円

交通費  NT$
タクシー 礁渓駅ーホテル 100
嘉義ー海岸公路ー台中 6,500
台中ー横貫公路ー墾丁 4,000
墾丁ー栃寮 2,500
嘉義ー阿理山 600
阿理山ー嘉義 612
嘉義ー塩水 650
塩水ー嘉義 1,000
嘉義ー日月澤ー台中 5,000
台北ー桃園空港 1,200
22.150  60.919円 (日本円に換算)

鉄道 台北ー礁渓 615 3人
栃寮ー嘉義 894 3人呂光号
台中ー台北 1,185 3人自強号
2.694 7,373円


 塩水蜂炮を見物した以外に台湾をほぼ一周し、その間に中央山嶺の峠を越えたり阿里山の樹林帯を散策したりと台湾を満喫した旅の主な費用は上記の通りである。その他に食費と近距離の交通費を加えて30万円ちょっとの金額となった。

 三名の1週間分の総経費としては妥当な金額であろう。走破距離の大半をタクシーを利用した、当初はレンタカーを借りる算段もしたけど結果的にはタクシー利用でよかった。昼メシ時にもビールが飲めた。(笑)
幾度か書いたが、食費に金を掛けていない。7629元(20.878円)分しか食べていない。ホテルは朝食しか付いていないのに果物やつまみ食いを含めて食費に2万円しか使っていないのは少なすぎた。イチバン豪華で高かった食事は、墾丁のリゾートホテルの夕食バイキングで748元(2千円/1人)なので後は推して知るべし。
 しかし貧しい食事だったとは考えていない、台湾旅行はあれでいいのだ。欲を言えば一回はこれぞと言うのを食べるべきだったのでしょう。

 今回の旅は、内容・費用ともに満足のできるものであった。台湾は近いし安上がりで行ける場所なので又行くでしょう。

士林夜市

2009年02月27日 15時31分11秒 | 元宵節 09年
 故宮博物院は閉館時間になったので売り場が広くなった売店へ行く。マグネットのオミヤゲを買って外に出ると運良く紅30番と表示されたバスがきた。士林夜市に近いMRTの剣潭駅前まで乗った。バス賃は15元/1人でした。

 台湾と言えば夜市なので前もって検索したものをプリントアウトまでして準備してあった。そのタイトルが”台北最大! 士林夜市 徹底後略ガイド”というサイトで、そこに「美食広場完全マップ」というのがあり、300店舗はあろうかと思われる飲食店の分析をしている。それを参考にアレコレ食べようと考えていた。ところが、いつもの事ながら、ところがである、その美食広場の所在地をプリントするのを忘れていた。”MRT剣潭駅前に移転した士林美食広場・・云々”の記述があるものの探す手立てが無いので夜市の方へと歩いた。

 時間は早いものの人出が多いので活気があるように見える。店の前に「歓迎使用消費券」と書かれた張り紙が掲げられている。台湾では人気があるのだろうか、あれほど不人気な政策だが配られたら私は受け取りますよ、アソーさん。
上海生煎包と書かれた看板の前に行列が出来ているので並んで買った。ニラや野菜が入った饅頭を焼いた物で美味しい。大餅包小餅、、鶏蛋牡蠣煎、大鶏排などと書かれた屋台があり、客が並んでいる店にひっそりしている店と人気の度合いが違う。大鶏排、鳥のから揚げを食べてみたいが大きさに圧倒されて手が出ない。
牡蠣のお好み焼き風の鶏蛋牡蠣煎は台湾のどこの夜市でも定番メニューの一つだ。小粒な牡蠣で大量に消費されているように見受けられる、この牡蠣は台湾で生産されているのだろうか。ヤマトゥと台湾にあって何故オキナワの海にはいないのか前から疑問である。

 目に付いた麺やお粥を食べたらお腹がいっぱいになってしまった。ホントに今回の旅はまともなレストランとは縁が無かった。一日歩き詰めなので疲れたし、お腹も満足したので帰る事にして駅に行った。ホームで下の通りを見ると、なんと美食広場と書かれた看板が目に入った。駅の真ん前にある、美食広場のある反対側でバスを降りたので見逃したのだ。

 台湾の最後の夜は士林夜市の焼き饅頭で締めくくりとなった。あつあつの饅頭は10元以上の味がした。さすが台湾の屋台だ。園環の夜市も復活するとか復活したとかの話もあるので次はそこへも行ってみよう。
台湾の夜市は楽しい場所です。

写真は行列のできていた屋台の一つです。

台北の午後

2009年02月26日 10時11分26秒 | 元宵節 09年
 大阪へ帰る妹を台北駅前のバスターミナルで見送った。我々夫婦は明日早朝の便なので観光を続けることとなる。予定では明日の午後の便だったのにチャイナエアーラインの間引き運行の所為で、せっかくのもう一泊が無駄になった。6時半には空港へ着かねばならなくなった、その時間はMRTが動いていないだろうからバスターミナルに行くのムツカシイ。ホテルからバスターミナルまではあまりにも近いので早朝タクシーを予約しにくい。つまりバス利用が出来ない。観光は削られるし、空港までタクシーを利用せざるを得なくなり良いところ無しだ。

 ターミナル前に屯するタクシーの客引きが空港まで600元で行くと誘ってきた。早朝なら1000元と言う、頼みたかったが万が一のことを考えてホテルから頼んだ。すると200元高い1200元だった。
これら交通のことを考えると台北駅に近いホテルならバスを利用できるので少々高くてもペイできる。あくまでも早朝便で帰る場合の話だけど。

 鼎泰豊は三越でお土産を買い、それをホテルに置きに行くついでに寄ったのです。夜は士林夜市へ出かけるツモリだったので、時間つなぎに故宮博物院へ行くことにする。MRTで士林まで出てバスに乗り換える。バス賃は二人で30元なのに私の勘違いで50元硬貨を入れてしまった、シマッター。

 故宮での見物時間は1時間半しか無い、疲れも出てきているので足取りも重く広くて長い階段を上った。紅30番のバスなら正面玄関まで乗れ階段を上らずに済んだのに。入場料は160元/1人だった。
大幅な改装がなされ新築のように新しい、展示方法・順序が変わったようだ。疲れていたので順路を無視してエレベーターでまず3階まで上がる。たまたまそこは工芸品が展示されててあの白菜が目に付いた、ラフテーもある。これを見るだけで故宮にきた気がする。残りはフロクとしよう。(笑)
腰掛けて休みたいけどせっかくなので、と足を引き摺りたい気持ちで部屋を移動した。所々飛ばしながらの見学だったが途中で閉館時間となり係員に部屋から出された。この程度見ればいいだろうという気分になっていた。
電動車椅子の貸し出しは無いものだろうか、ラクして見れる。(笑)

 展示物が少なくなったような気がしたが、全館を廻っていないのでそのように感じたのだろう。故宮博物院は朝から来てゆっくり歩き、三希堂でお茶を飲んでの休息もとりながらのんびり見て廻るべきだろう。しかし何時来ても疲れる博物館だ。

鼎泰豊

2009年02月25日 09時43分32秒 | 元宵節 09年
写真は南部横貫公路の弁当屋さんのメニューです。
鼎泰豊の適当な写真がないのでこれにしました。
天下の鼎泰豊と田舎の弁当屋を比べるなんて気は毛頭ありません、他意もございません。くれぐれも勘違い成されませんように。(笑)

今回の旅行は食べ物ではコレッというものは無かった。しかし最後のサイゴに鼎泰豊へ行きました。小籠包で有名な店です。
ガイドブックに掲載されており日本にも支店が10店舗余あるのでご存知の方は多いでしょう。ホテルからMRTで二三駅乗れば鼎泰豊の店があるとの記述を見つけたので行きました。やはり人気店らしく順番待ちの客が何組もいる、もちろん日本人観光客も。

 小籠包以外のメニューもあったが、お昼時だったので小籠包だけにした。外で待っている間に注文表が廻ってくる、客の回転を考える合理的なやり方だ。席に案内されると針ショウガとお箸が出るときメニューの確認があった。間もなく蒸籠が運ばれ蓋を取ると湯気が上がった。お箸でつまみタレを付けてレンゲに乗せショウガを置く。肉汁でヤケドをしないように慎重に噛む。予想通り汁がでてくる、久しぶりの小籠包の味を楽しんだ。

 美味しい、たしかに美味しいけど何か物足りない。コザのゲート通りにあった南京食堂の小籠包はもっと味が濃かった。肉汁と感じられるものが口中に広がった。ここ鼎泰豊の汁は淡白なスープという感じだ。私はウチナーンチュなので薄目よりも濃い目の味が美味しいと感じたので妻にその旨の話をすると同感だと言う。

 南京食堂は今も営業しているだろうか。あの頃から老人の域に手が届いていた台湾人夫妻が切り盛りして食堂で、そこの看板メニューだった。台湾風に書けば、招牌菜単ということか。
食堂は味で勝負するのだ、と言わんばかりに店は何の飾り付けも無くペンキ塗りの壁にコンクリートの床である。そこに机と椅子が4~5セットあるだけで、調理場が狭いのか客席のテーブルで仕込みをするときもあった。婆さんは注文を取るだけでお茶や水もセルフサービスという食堂であった。
 初めて食べた時小籠包に包まれている肉汁でヤケドをした。あの肉汁は何から出るのだろうと不思議なので包んでいる爺さんに聞いたほどだ。美味しかった。それからは時々食べに行った。母を連れて行ったら婆さんは覚えてくれて、「お母さんは元気?」と聞いてくれた。
 あんなに繁盛していたのに跡継ぎが居なかったようで営業時間が短くなり、隔日となってしまった。子供さんたちはアメリカで生活していてコザを継ぐ気は無かったのだろう。あの味が消えるのは勿体無い、誰かに秘伝を伝えておいて欲しいと願ったが消えてしまったようだ。

 鼎泰豊のあっさり味は鼎泰豊の味、美味しかったです。でも私はコザゲート通りにあった南京食堂の小籠包が美味しいと思った。あの濃厚な肉汁が私の口に合ったということです。

台北のランタンフェスティバル

2009年02月24日 09時27分07秒 | 元宵節 09年
 台北駅の地下月台(プラットフォーム)に汽車は着いた、終点ではないので乗り過ごさないよう出入口まで移動した。標識に従ってMRT乗り場に向かう、ホテルの地図を印刷してあったのでガイドブックと見比べながら路線と駅名を確認してキップを買う。

 ホテルを選ぶ時地図を見て駅に近いことを規準に選んだ。台北駅から二駅目の忠孝新生駅の出口の直ぐ脇にあった。凱統大飯店(KDM Hotel)は交通の便が良く宿泊費もトリプルでNT$2800(7500円)と安い。ビジネスホテルで利用するには申し分ない。

 チェックインして直ぐ迪化街までタクシーで出た、漢方薬専門の店が多く大きな市場があるところだ。お土産のカラスミを買い台北市のランタン祭りが行なわれている市役所前に向かった。MRTの駅を探すのにガイドブックを睨めっこしていたら若者が声が掛けてきて道順を英語で教えてくれた。親切な人は何処にも居ます、謝謝。

 MRT駅から交通規制が行なわれて一方通行となっていた、本番は昨日終わっているが人出は多い。頭上壁とも豆電球のカーテンに囲まれた中を会場へと導かれた。
ランタンフェスティバルのメイン会場が今年は宜蘭になったとはいえ台北は首府、それなりの規模の催し物は行なわれていた。国父紀念館と市役所前の広場には数多くの灯りの点いた人形が浮かび上がっている。市民参加型の展示物も多い。音楽に合わせたレーザー光線が舞うショウーもあった。市役所の壁面全てを巨大スクリーンに見立てて古い中国の城門をイメージした映像が投影されて威容を誇っている。子供のころ幻燈というのがあった、スクリーンに映し出す紙芝居のようなもの、アレの大型版と言えばいいだろう。アブシンベル神殿での音と光のショーで見たのと同じ手法だ、スケールが大きいので見ていて楽しい。

 展示されているランタンのテーマは様々だが、西洋の童話を題材に取ったものもある、何か意味があるのだろうが少し違和感を感じる。十二支の牛が多い、乳業メーカーのコマーシャルと思われるのもあった。舞台では歌や少数民族の演奏も行なわれた、みんな小正月を楽しんでいる様子だ。

 今朝嘉義を出発し日月潭を経て台中に出て、さらに台北まで来た。買物にランタン祭り見物と一日中フルに動いた。歩き疲れたしお腹もすいたので食堂を探した。
今回の旅では食事に時間と金をかけていない、旅ももう終りなので最後の食事くらいはマシなレストランでと思うもそれらしき店は見当たらない。調べていないので心当たりの店も無い、目に付いたレストランで餃子と白菜とビーフンのスープで済ませた。
フツーの店なのに美味しいのはさすが台湾だ。ビールを含めても一人当たり500円足らずと安い、もう少し豪華な食事を楽しめばよかった。

 今回は見ることに重点を置きすぎて、食事に関して何も調べなかったのいけなかった。移動移動の連続だったのでそこに気が行き、食べ物に対する執着心が薄れていた。一周したのだから各地の料理が楽しめたはずなのに惜しいことをした。
三名揃っての食事は最後だというのに餃子と野菜炒めそれにプラスαで済ませることになった。それでいいのだが、”食”に関しての調査や知識の仕入れに身を入れて工夫したほうがよかった、反省点です。食で名高い台湾に来たのだからもっと考える余地ありです。

PS:PCを弄くったら画像の変更処理ができなくなり、容量の関係で写真を載せることが出来なくってしまいました。元に戻す方法が分からないので当分の間写真ナシとします。

日月潭

2009年02月23日 14時18分41秒 | 元宵節 09年
 塩水蜂炮が終わった、このバカ騒ぎを見るために計画した旅も残り1泊を消化して帰るだけとなった。予定では今夜平渓のランタン祭りー気球飛ばしーを見る予定だったけど既に終わっている。そこで残された一日をどのように使うか考えた。台北まで新しく建設された台湾高速鉄路の乗って行き、早めに台北に着いて故宮博物院見学もいいが、この際日月潭廻りをすることにした。
 一週間かけて台湾をぐるっと一周し更に山間部の阿里山まで足を伸ばした。この旅行の最後を台湾のほぼ真ん中に位置する日月潭で締めくくるのもいいだろう。

 ホテルにタクシーの手配を依頼したら又白タクだった、台湾は白タクが多いところだ。この白タク若いドライバーでスポーツ車タイプでシャコタン(車高短)している、駐車場のチョットの段差でも慎重にゆっくり動かさなければ車体を擦る。昨夜のベンツに今日はシャコタンと様々な白タクがあるものだ。日月潭を廻って台中駅までという約束で5000元(13.500円)也。これだけタクシーをチャーターすると料金が高いとか妥当とかを考えなくなり、行きたい場所へ行ければそれでヨシという気分になる。慣れというか麻痺というか妙なものである。

 嘉義から高速道路を走り、40分ほどで名間インターチェンジを出て集集線の終点水里に向かう。集集の駅舎を見たかったがバイバスを通ったので見逃してしまった。それで水里の駅は行くように運転手に伝えた。写真を撮るだけなので駅にあちょっと寄り道するだけいいのに何を勘違いしたのか繁華街の駐車場に入れたてしまったので通りを見物しながら駅まで歩いた。お蔭で果物を買ったのでこれもヨシとしよう。

 実は以前kの逆コースを通ったことがある。駅は木造だったとし駅前はこれほどの賑わいは無かった。こんなに発展したのだと思ったら、後日水里は終点では無く奥にもう一つ駅があったのだ勘違いでした。

 日月潭までは登りになる、道幅の狭い道だったのに通った道路は二車線に拡幅されていた。もしかすると新たに造ったのか?。整備された道路を通上っていくと湖が見え隠れするところまで来た、日月潭に到着だ。中心街らしきところを抜けて遊覧船の船着場が見える展望所へ行き眺める。蒋介石が愛した場所にしては霞がかりボケた風景だ、この霞具合がいいのか。
対岸に見えた文武廟まで行き、台湾の紹興酒の里、埔里に下る。

 埔里名産は米粉とガイドブックにあるので運転手に食堂を探してもらう。お目当てのビーフンの他に青野菜の炒め物、魚のから揚げと山鼠肉を食べた。ビールも合わせて1090元で高い昼食となってしまった。きっと運転手が注文した山鼠肉が高かったのだろう。この前来たときは夜店で狗肉を食べたことを思い出した。
 この運転手地理に不案内なのか道を間違え引き返したり、高速道路では反対方向へ向かったり、埔里から台中までは広い道路があるハズなのに山越えルートを選んだりとちょっとヘンだった。余分な所も見物できたと考えれば笑って済ませられる。

 山越えして台中駅に着いたのは1時半だった。台中は1999年の大地震の翌年復旧の土木作業が続く地域を通って霧社、梨山から天祥、太魯閣渓谷さらに花連へと家族旅行した際の出発地だったので駅舎も見覚えがある。
豆花とか湯園とか書かれている甘菓子を買い台北行きの自強号に乗った。アンミツ風のお菓子が35と45元で運賃は一人当たり395元。2時間の乗車、4時半ごろ台北駅に到着する。

写真は、PCの設定がおかしくなり画像編集が出来なくなっている。それで塩水の写真を載せます。爆竹の煙に包まれる山車です。

塩水蜂炮 炸裂する!

2009年02月22日 06時57分25秒 | 元宵節 09年
 この日(2009年2月9日)のために持ってきた防護面や手袋、マフラーなどをザックに入れて塩水へ。フロントでタクシーを手配してもらう。街外れに北回帰線の記念モニュメントが見えた、東海岸とは丸っきり違う形だった。嘉義付近は平野になっていて農業地域らしく落ち着いて豊かな感じがした。整備されている道路を快調に走り塩水に入った。路上駐車している車が多くなった、バスももあるので会場に近い。警官が規制している場所で降りた、650元也。タクシー料金は1Km当たり20元なので嘉義ー塩水は20Kmほど離れていることになる。

 爆竹の音も聞こえる、露店でフルフェイスのヘルメットを650元で売っていた、わざわざ持ってくることも無かった。次回は現地調達しよう。まずお寺へ行きご本尊や山車を見た、何処で爆竹を発射するのか分からないので山車に付いて行くことにした。この判断は当たった。後の騒ぎは前に書いた通りです。

 今回は直近、少し離れ、又塀によじ登り高みの見物と多様な楽しみ方をした。持参した防護用品は役立ったことは言うまでも無い。無防備の日本人の若者が塀に登ってきて座った、何も知らない様子なので爆竹に点火されたら逃げる算段をするように忠告した。

 山車に付いて歩き良いビューポイントを確保し、充分堪能したので祭りはまだまだ続くようだが帰ることにした。土地勘が無いのでタクシーを探せそうな場所が分からない。車両規制区域から出るために適当に見当を付けて歩くとお巡りさんが規制している所に来た。女性警官にバス停を聞くとバスは無いという。タクシーは何処で拾えるかを聞くとちょっと待てと無線で問い合わせいる。そしてタクシーを手配したのでこの場で待つように言われた、親切なお巡りさんだ。

 暫らくして車が来て乗り込んだ。あれっ!メーターが無いのに気づいた。彼女は白タクを手配したのだ。妻が言うには車はベンツだったとのこと、どうりで乗り心地がよかったのだ。暗い夜道を猛スピードで嘉義に向かった。信号は守っていたがすごいスピードだった。北回帰線のモニュメントが見えたら指さして説明してくれた。
白タク料金は千元だった、タクシーよりも高いけどあの状況ではこの金額をヨシとすべきだろう。あの場では客を乗せたタクシーが何台か通ったが空車は見えなかった。警官に白タクを手配してもらわなければ帰りの時間は遅くなっただろう。
アリガトさん女性警官殿、助かりました。

 2007年の古い記事ですが3月にも爆竹・花火を打ち鳴らしたらしい。もし今年もあれば今からでも間に合います。
http://www.taiwanembassy.org/ct.asp?xItem=42874&ctNode=3591&mp=202&nowPage=33&pagesize=50
台湾週報
・・・3月3日の18時~24時、3月4日の18時~3月5日3時までは輿にしかけた爆竹、花火が点火され、縦横無尽に火花が飛び交い、熱気を帯びた祭りとなる。また、4日の夜8時30分には塩水国民中学運動場で爆竹が集中的にならされ、9時9分には9.9メートルの関羽の像から発射される予定となっている。

 塩水蜂炮は世界的な奇祭の一つだと思う、危険性はちょっとだけあるがその分楽しさが増す。その場に居れば強制的な全員参加を余儀なくされるお祭りだから楽しいのでしょう。ウチナーグチで言えば、うとぅるさムヌ見いぶサーの典型例でしょう。
また行きたいナ~、行くぞ・・!

写真:ぎっしり詰まったロケット花火、これがいっせいに炸裂する、上部からは打ち上げ花火が上がる。
見ての通り水平撃ちをする。2メートルほど離れただけで火が付けられる・・・想像するだけで我が身を花火に晒したくなるでしょっ。(笑)
元宵節には塩水へでかけましょう。

阿里山

2009年02月21日 08時30分29秒 | 元宵節 09年
 阿理山へはバスで2時間ほど掛かるようだ、3時過ぎには戻って塩水へ行く準備をしたいので8時のバスに乗ることにした。
朝食会場は思いがけない立派な部屋でした。特に椅子がよかった、真っ黒な北欧風なデザインでスッキリしている。朝粥にユーチャーケー、豆乳など台湾式で済ませて駅前のバス停へ行く。

 時間と料金を調べていたら客引きが来て片言の日本語でタクシーに乗れと言う。料金はバスと同額だと言うのでタクシーが早いだろうと乗ることにした。ちなみにバス賃は204元でタクシーは一人当たり200元だった。
朝靄の中を市街地を抜けて暫らくは知ると山への上り口に来た。途中のバスターミナルから阿里山行きのバスが出てきて駅に向かうところだった。30分近く早く到着するだろう。
 山道を上っていくのだが大道りを外れた、近道なんだろうと思っていたら”休息、休息(xiu1 xi1 )”と言いながらお茶屋さんの前で止めた。トイレ休憩を兼ね運転手は弁当を食べる。お茶用のお湯が沸き例の如く茶碗を温め一煎目も器を温める為に背の高い茶碗に注ぐ。二煎目を均等に注ぎ分け不足分は新たにお湯を入れて作る。美味しいお茶だ。
1斤=600g=NT$1600 街で買うより安い。店の隣は茶葉の乾燥場と揉み機やその他の機械があったので工場の直売という感じだった。前日お土産のお茶を買ってしまったが150gの2パックを買う。

 この辺りはお茶の生産地で茶畑が見える、この霧なので上質な茶ができるだろう。暫らく行くと十字路という標識が見えた、一本道なのに十字路とはヘンだ。阿里山の風景地区に入るところで入山料(?)として204元徴収される。タクシーの入山料なのか個人の費用なのかは不明、訳が分からないけど支払う。この分バスよりも高いという事かな。

 阿理山は標高は高いが樹林帯でピークがあるわけではない、山の名前でも無く付近一帯の総称のようだ。散策コースは上と下若しくは右と左と言うか大まかには八の字コースなので全部を歩いて廻っても2時間ちょっとで一周できる。右回り、上のほうから歩き始めることを勧めます。

 コースは樹林帯の中を歩くので風景を楽しむというより森林浴と考えるのがいい。お寺が何ヶ所かある、見所は何百年、何千年も経った檜や木の根っ子、梅林もあるのでその時期になれば素晴らしいだろう。
山の上なので寒いだろうと防寒着も持参したけど全く無用なシロモノとなった。あれは御来光を拝む為の装備だ、散策するだけなら要らない。

 一周してターミナルまで戻りキップを買う204元の3枚、するとタクシー(白タク)の運転手らしき人が近寄ってきてタクシーに乗れと言う。バスのキップを既に買ったと言うと構わないとキップを取って自分の車に案内した。他にも乗客が居るようだ。バスのキップは払い戻していた。キップ販売はコンビニに委託されているので、手数料だけなので返金に応じているのだろう。タクシーからもバックがあるのかな。

 阿理山見物のために事前に調べていたが、交通手段に関しては全く問題が無い。駅前に行けば何時でも白タクが待機している、帰りも同じく問題ない。せっかく阿理山に登るなら森林鉄道で行くべきでしょう。一泊して早朝祝山線で山頂へ行き朝日を見たいものだ。今回はメインを塩水にしたので時間が足りなかった。
対岸の岩山を削って敷設した祝山支線は遠目に見てもスゴサを感じる。あの場所から見る景色はさぞ絶景だろう、次は乗ってみたい。

 3時半には嘉義に戻り、遅い昼食と早い夕食を兼ねた餃子と麺を食べて210元也。
いよいよ塩水へ

嘉義のホテルで

2009年02月20日 07時58分04秒 | 元宵節 09年
 今回の主目的である塩水への拠点として嘉義に2泊するつもりだったのでイチバン最初にホテルを押さえたところである。元宵節の頃は観光目的の客が多いのではないかと考えていたけど、私たちが泊まったどの地域でもホテルは空いていた。春節とは大違いなのだろう。

嘉義皇爵大飯店(King Hotel ChiaYi)と仰々しい名前だが名前負けしている。ビジネスホテルよりは良く何よりも駅から近くー不動産屋のチラシなら駅から3分と書くだろうー料金がトリプル2泊分で 15.255円也、朝食付です。
栃寮から嘉義までの呂光号の3名分の料金は894元だった。

 フロントの小姐たちは明るく日本語が話せる娘がいた。チェックインする時伝言があるといわれメモを渡された。帰りの飛行機を朝の便に代えてくれというチャイナエアラインからの連絡だった。電話でダメだと言うてもらったら、難しい話を日本語に訳することができないので、英語で話なしなさいと受話器を渡された。
英語が話せるわけではないが、とにかく変更はイヤだと言うと、どうもその便が飛ばなくなったようなので変更に応じて朝の便で帰る羽目なってしまった。
客が少ないのでフライトを間引きしたのじゃないかと疑いたくなる。朝の便なら台北に泊まる意味が無いので前日の夕方の便にするよう要求したが、これも飛ばないと言うので諦めたのだ。

 フロントの小姐たちは可愛く親切だ。塩水に爆竹を見に行くと言うと、わざわざ見に行くなんて物好きだ、という感じで笑っている。今度で2回目の塩水だと言うと益々不思議そうな顔をして”阿里山へは行ったのか”と逆に聞いてきた。没有というと益々不思議そうに阿里山は素晴らしいので行った方がいいと言う。

 阿里山は行けたら行こうと考えていた場所なので森林鉄道とか散策コースの地図をインターネットで落として準備はしていた。鉄道に乗るのは無理だがバスなら行ける。フロントでバスの時間を聞くと2~3時間の滞在が出来そうなので明日行くことにする。

腹具合

2009年02月19日 10時07分18秒 | 元宵節 09年
 旅に出ると恒例といえるほど腹具合がおかしくなる。
今回もその兆候が夜中に出た。バイキングだからとムリしても突っこんだわけでも無い、胃腸が疲れるほど飲み食いした覚えも無い、それなのに強烈な下痢が始まった。座ると同時に大量の水便が一気にな流れ落ちた。朝までに何回か起きた。

 朝もバイキングなのでお粥を口にする、部屋に早めに帰ってまた座る。今日は注意しなければならないとポケットに適度に折り曲げたチリ紙を3回分用意した。これも旅の定番となっている、国によってはチリ紙は幅が細いのもあるので一巻持ってきたものを使う。
 墾丁国家公園でも早速お世話になった。嘉義行きの汽車に乗るため栃寮という駅まで送ってもらったが、その駅でも汽車の中でもとにかくトイレを確認してから落ち着いた。
キップをよく見ると3名とも車両が違う、栃寮は小さな駅なので乗降客が少なく3名纏めた席が確保できなかった。
  1人で座っているが気分が悪くスーツケースを抱くようにして目を瞑ってもたれかかり吐き気を抑えていた。周囲の客の事など気にする余裕も無かった。1時間もそういう状況で過ごし、多少気分が良くなったので3回目の車中でのトイレに行く。こういう場合は吐いたほうが気分が良くなるので、腹をペコペコ動かして胃の中のものを押し上げた。すると一気に大量の水が口から噴出した。オエ~ッオエ~ッと3回吐く、苦しさは感じずにラクになった。また便意を催すので座りなおす、これが同時に起ったら悲惨だった。

 トイレから出るときはもう爽快とまでは言わないまでもスッキリした。嘉義が近づいたので妻の車両に移動する。この頃になってようやく景色が目に入るようになった。
嘉義は思ったより小さな駅でホテルは近くにあるのでお巡りさんに道を聞いて歩いて行く。部屋に入り早速座るとプッと屁が出た、水なしの屁だけなのでヨカッタ~。これで下痢は一件落着だ、安心して屁がへれる、と嬉しさの余り妻に報告すると”屁るなー”だって。

 毎度の事ながら下痢はツライものです。今回の下痢はほぼ水だけ、吐いたのも水主体、そんなに水分を取ったかなー。パンツを汚さなかったのがせめてもの救いでした。西安や王家の谷での事を考えると今回はラクな出来事と言えるだろう。

負け惜しみながら、腸の老廃物が流れ出てスッキリしました。これも旅の効用です。

写真は本文とは無関係のリゾートホテルのベランダからの景色です。
あの辺りを代表する岩山だと思われる。

墾丁

2009年02月18日 10時39分13秒 | 元宵節 09年
 コウーシュンという地名を多くの人は知っていると思う。特に気象に興味がある人なら恒春を知っているでしょう。ラジオの気象情報で日本各地のあと”コーシュン天気晴れ23℃、風力4、気圧1006ミリバール"と聞いたー今はミリバールではなくヘクトパスカルになっているーその懐かしい地名の恒春です。
私は気象にそれほど興味があるわけではないのですが、山での合宿に天気図作成は欠かせない、それで新人は全員勉強させられたので覚えていたのです。

 恒春に入ったのが4時を廻った頃だった、いかにも南国のリゾート地で砂浜があり、観光客相手の店が並んでいる。ゴーカート場が何箇所も見られた、台湾ではブームが続いているのか。
ホテルは町から離れた所にあると思っていたら街続きにあった。大きなホテルだ、この旅行中で一番豪華なホテルだった。
墾丁福華渡暇飯店(Haward Beach Resort Kenting Pingtung Hsien)
たっぷり広い4人部屋(キングサイズのベッドが2台)で、¥12.606也。
シーズンオフだからこの価格だとも思えるがリゾートとしての施設も備えているのでお勧めの宿です。朝食付きで3人で1万2千円は安い。
タクシーの運転手はこれから台東まで戻るが、何廻路を行けば3時間足らずだろう。本日のチャーター料NT$4000とは別に弁当代として100元渡した。

 夕食は街へ出る元気が無かったのでホテルで食べた。レストランは1ヶ所だけでバイキング形式のNT$680にアレコレくっ付いて一人当たり748元也。円に換算すると2千円なので妥当、いや安いけど台湾の諸物価に比べると高い感じがした。腹いっぱい食べました。
途中で買ったビールを部屋で飲んだ。豪華なホテルに居ながらチンケな飲みかたをする、育ち方の問題か。(笑)

 部屋はオーシャンビューではないが、特徴のある山が見えた。伊江島タッチューのスケールを大きくした形の良い山である。(ローカルな話です)
 翌日は墾丁国家公園内のガランピーから東側の海岸、出火奇観という場所を見て栃寮という駅までタクシーで廻った。3時間弱のチャーター料が2500元。

 ガランピーは台湾最南端の岬で、このガランピーという妙な名前は戦前叔父が軍から仕事を請け負い、植栽工事をした話を聞いたことがあるので子供の頃から知っていた。ガランピーは漢字から推測すると鵞鳥の鼻のという意味だと勝手に解釈できる。周りを見渡すと確かに鵞鳥の鼻と言えなくも無い、ガチョウの平たい嘴を思わせる地形だった。

 出火奇観はもっと激しく炎が吹き出ていると思ったらチョロチョロという感じなので少々当て外れ。夜見たら幻想的だったかもしれないと残念がった。海岸線が綺麗なところ、青島の鬼の洗濯岩のような場所もあるようだが時間の関係で其処まで行けなかった。

バシー海峡は台湾とフィリピンを隔てる海峡である。150Kmの距離があるとのこと、また両国の島と島を見るなら85Kmしか離れていない。

ここで問題
世界地図を見るとオーストラリアからカムチャッカ半島まで太平洋の西側に島々が並び或いは点在している。さてこの島と島を隔てる海峡(海)でイチバン離れているところは何処か?
ヒントはウチナーンチュの私が出す問題だから当然・・・です。

お題を墾丁としながら墾丁については殆んど触れていない、墾丁について何も知らないということです。墾丁ーコンテイー懇切丁寧に調べるべきだったかとお茶を濁します。座布団を剥がされそう。

写真の花はこの辺りの名物の花だそうです。県の花とか市の花というところ。夜だけ咲いて朝には散るということなので、色形は違うけどサガリバナのようだ。

南部横貫公路

2009年02月17日 09時41分42秒 | 元宵節 09年
 台南と台東を山越えで結ぶ南部横貫公路は前々から狙っていたところです。今回の旅行に当たっても随分調べました。すると1日1本細々と繋がっていたバス路線がつい数ヶ月前に廃止になると書かれているではありませんか。ガッカリ。

 それでもタクシー料金の交渉次第では回り道して墾丁まで行こうということにした。礁渓から台東までNT$6500という目安ができたので早速フロントで取り次いでもらうと、なんと4000元という。即座に翌日の予約を入れた。

 朝食無しのホテルなので昨夜の残り物と持参したコーヒーで済ませ出発。タクシーは昨日のとは違い新しく運転手もピシッとしている。横断道路の入口は台東の北にあるので花東縦谷公路(山側の道路)を10数キロ北上する。途中コスモスが畑一面に咲いている場所が所々にある、観光用に咲かせているのか。日々草の畑もあった、付近にはサトウキビのジュースを絞って飲ます屋台やトウモロコシ売りもいる。トイレ休憩もこのような場所だと浮きうき気分になる。

 横断道路への分岐点の海端(ハイトワン)は温泉郷なのでここに泊まってもよかった。いよいよ山道に入る、広い川が次第に狭まり峡谷の風景になっていく。桜が咲いている、色からして寒緋桜だ。先ほどのコスモスや桜を見ていると台湾とオキナワはよく似ている、秋に咲く花のコスモスが今頃咲き桜もしかり、また高度を上げるにつれて葉桜になっているのもオキナワと同じだ。

 道幅は狭く谷間のキレは深くなっていく、昨日も感じたのだがドライバーの運転がフツーになっている。以前は自分の車の前に他車の存在を許さないと、高速道路でも山道のカーブだろうがムリにでも追い越していた。それなのに今回はその気配すら感じない。ドライバーの皆さんは一体どのような心境の変化があったのだろうか。

 高度が上がると気温も下がりトレーナーを着た。天池の峠に近づくとガスが出て景色は全く見えなくなった。最高地点は2722mで西側に抜けるトンネルがあった。展望台もあるがこの天候では意味を成さない。
トンネルを抜けると晴れている陽気が漂っている、この違いはそれだけ山が高いという事か。深い山の中ではあるが集落も散在しお茶や梨園などが見られる。バスで越えるとなると一日がかりだろう。そのバス路線が廃止になり生活に影響は無いのだろうか。

 桜の赤、梨園の白い花に峡谷とこの横断道路は通る価値がある。4000元(11.000円)のタクシー料金を惜しむべからず。
昼時なので食堂を探すように運転手に頼むが、ここもシーズンオフなのか閉じた店が多い。開いている店は大入り満員なので下り続ける。ここら辺りの集落の名前がいい、桃源とか寶来とかある、厳しい環境を抜け出たい願望なのか。寶来で弁当屋に入り写真入の大きなメニューを見て招牌弁当ーつまり当店のお勧め弁当ーを注文した。同じ品なので普通なら4個一緒に持ってきそうだが、一つひとつ仕上がり次第運んできた。1個60元也、ビールを置いていないので向いの商店で買って飲んだ。

 今日の目的地墾丁まではまだ遠い200Kmは残しているだろう。

海岸公路

2009年02月16日 10時10分03秒 | 元宵節 09年
 重たい雲がどんよりと垂れ下がっている中タクシーで台東を目指して出発した。前日ホテルに頼んで契約したタクシーで1日NT$6500でチャーターした。運転手はゾウリ履きスタイルのいかにも台湾人で陽気な方だった。車はややオンボロに近くタバコか何かの臭いが籠っていた。

 市街地を抜けて北宜高速公路で蘇澳まで行き、蘇花公路に入る。この蘇花公路は海岸から切り立った断崖を削りトンネルを掘って通した道路で花連まで続く重要で且つ美しい眺めの道路であるとの説明に期待していた。しかし天候が悪く断崖と海のせめぎ合いの壮大な風景を見ることができずに残念だった。それでも往時の苦労を偲ばせる痕跡ー崖を削り穴を掘ったーを見ることができた。
この季節は雨が多いようなので夏にもう一度通りたい、せめて蘇澳と花連間だけでも車で通りたい。その区間なら2500元程度でチャーターできるでしょう。

 花連からは山側の花東縦谷公路と海岸線を走る花東海岸公路の二本の道路がある、当然海岸路線を行くように指示した。海岸線には砂浜と宿泊施設が点在しているので夏になるとビーチとして人気が高いであろうことがシーズンを外れた今でも見て取れる。あいにくの天気なのが返すがえす残念だ。

山越えのカーブに揺られたのと車内の臭いで気分が悪くなる。車酔いをしたことは無いが助手席に長い間座っているのも原因の一つだろう。そうこうしている内に北回帰線祈念塔が見えたので写真を撮る。北回帰線というても目に見えるのモノは何も無い、海岸端に塔があるだけだが何故か感慨深い気分になる。

 朝は涼しかったのにこの辺りまで来ると南国を感じる。所々で写真撮影とトイレ休憩のために停車する。展望台もあるが海空がどんよりと一つになって美しく無い。
南下するに従い少数民族を前面に押し出したモニュメントが目立ち始める。島の西側の平野を大陸から来た人に奪われ山に押しやられたのであろう。
花連の南の川(秀姑巒溪)ではラフティングが楽しめるようなので次回には行けるようにしたい。

シーズンオフなので閉まっているレストランが多いが海鮮の店に入る。メニューを見ても分からないので文字から推測して適当に頼む。魚、カキ、貝、海鮮スープにウナギ、ビールなどを注文してNT$1400。さすが台湾おいしいし選んだものにハズレは無かった。。
 4時前に台東に入った、近いような遠いような距離をタクシーに乗った。運転手はこれから礁渓まで帰るのだからタイヘンではある。ご苦労様でした。

 台東の旅行家商務会館はホテル名から類推できるようにビジネスホテルだった、大人版のユースホステルというと言いすぎかな。3人部屋(ダブルとシングル)朝食は無しで1泊9576円也。市の中心部に位置し、果物屋街に近いということで選んだ、部屋は広い、この料金は微妙だが是とすべきか・・?。
前日の礁渓温泉のホテルは内装も立派で部屋は広く朝食バイキングが付いて10260円だったので、其処と比べるとやはり高い。

 正気路水果市場はホテルの隣りといえるほど近いので散歩がてらに行ったけど、7時には店じまいして暗くなってしまった。焼き芋は甘くて美味しかった。真っ赤な連霧はやはり甘い、我が家の庭にあったのとは大違いだ。
ランチタイムが遅かったのでお腹がすかない、夕食はコンビニで仕入れたビールやナンやらで済ませた。

礁渓温泉

2009年02月15日 05時48分23秒 | 元宵節 09年
 スーツケースの1個当たりの重量が20Kgと制限されるようになってからは荷物の数が増えてしまった。今回は小旅行なのに2個のスーツケースとザックにカバンと大旅行並みになってしまった。ムリすれば一つ減らせるけど防護面のような嵩張るものがあるのでしょうがない。
航空券はeチケットだしホテルはインターネットで予約してあるので、予備を含めそれぞれ2部づつ印刷してお互いが持つことにする。
 
 台湾までは1時間ほど、サンドイッチとオレンジジュースが配られるだけなので味気ないフライトだ。大阪から来る義妹は第一ターミナルに到着なので我々が其処に移動することになっていた。第二から第一にはバスやモノレールが運行しているとあったが乗り場を捜すのに手間取った。言葉をもう少し修得する必要あり。

 モノレールの移動距離・時間は短いものの無駄な導線を強いられるようでスマートさが無い。それでもバスよりは運行回数が多いのでビルの中を上ったり下りたりするもののモノレール(スカイトレンと呼ぶようだ)を探した方がいい。
第一ターミナルで落ち合いバスで台北に出る。バス会社のカウンターが並んでいるが台北と表示されているところでチケットを買う、90元の3人分で270元也。お金は飛行機を降りたところで替えた、10万円が36540台湾ドルであったので1元が2.73円となる。この約3円というのがヒジョーにいい数字だ、バス賃を3人で270元はらったが一人当たり270円掛かったと思えばいい。台湾ドル(これから元と書きます)での支払い額が一人当たりの日本円の額になる考えればいいのだ。

 台北駅で本日の宿泊地である礁渓までのキップを買う、自強号で615元/3人也。基隆への分岐点からは山あいの川沿いに走る。外は雨が降っている、この時期台湾の東側は天気が悪いようだ、特に北東部は毎日雨マークが出ていた。
雨の礁渓駅に降りてタクシーに乗るも、あっという間にホテルに着いた。運転手は100元を請求してきた、高いと思ったが雨の中でやり取りするのがメンドウなので黙って支払った。

 麗翔温泉客桟(lixian wenquan kezhan) はハイクラスのビジネスホテルという感じで、温泉ホテルではない。温泉施設も子供用プールがあるだけなので温泉目的には不満を持つが通過客には部屋もリッパだし位置的にも良い。時間があれば大衆温泉浴場でのんびり浸かったり温泉街を散策しただろう。せっかくの古くからある温泉を楽しむ時間はなかった。温泉巡りも一つのテーマだったのにこの面はサッパリでした。

夕食はブラブラ歩いて食堂探しをする。温泉街なので6品1湯800元の看板を出した店があちらこちらにある。店前で蒸されている餃子が美味しそうなのでその店に入る。店の前にはテイクアウトの客が何人か待っている。鮮蝦水餃が1個7元とあるので20個、招牌鍋貼は1個4元とあるので10個注文した。招牌とはお勧めとかオハコ=十八番の意味で鍋貼とは焼き餃子のことであった。その他に酸辛湯と旗魚丸湯も食べ総計230元の夕食となった。一人当たり230円弱とはビックリの値段でした。

 ビールを置いていなかったのでコンビニで買い部屋で飲んだ。大瓶で41元、金牌と書かれた銘柄は48元したが味は・・・変りが判らない。
台湾での第一日は無事終わった。

写真はホテルから見た景色です。なんてことは無いのですが、私は汽車を見る機会が滅多に無いのでこれにしました。汽車は郷愁とか旅を連想させる、あの踏切のカンカンカンとかピーという汽笛はいいですネ~。

塩水蜂炮(爆竹祭り)

2009年02月14日 10時40分33秒 | 元宵節 09年
 この旅の最大のイベント塩水蜂炮(爆竹祭り)の見物方法についてまず書いておく。
場所は台湾南部の台南市の塩水鎮で行なわれる。夜の行事なのでその近くに宿泊した方が良い。台南市ではあるが市の北部に位置するためにホテルは台南市街地よりも隣の市嘉義殻が近い、それでも20Kmは離れている。鉄道駅のある新栄に宿泊施設はあると思われるがインターネットで予約できる施設を見つけることが出来なかった。

嘉義から塩水までタクシー(メーター使用)で650元(1800円)、帰りは白タクで千元(2700円)だった。前回(2000年)は台南市のホテルで斡旋してもらいチャーターし往復で5千円だった。

 大掛かりな交通規制がしかれているのでタクシーから降りてお巡りさんに身振り手振りで場所を聞く。指さす方に向けて人の流れに沿って歩く。出店が多数出ている通りを過ぎるとお寺(廟?)が見えた。道を横切ってナイアガラの滝の仕掛けがある。リヤカーの乗ったイカツイ神様が数台ある、2tトラックに設えられた立派な神輿もある。

 さて見物場所だが、基本的にはこの神輿を追っかけることだ。街の所々に真っ赤に塗られた山車が置いてある、大きさは2メートルに1メートル、高さも2メートル程度ででっかいのは5メートルに二段重ねもある。それにロケット花火が満載されている。
神輿が練り歩いて着たらそれらを引っ張り出して火をつける。

 ルートはリヤカーとトラックの二ルートあるようなので、どちらかを追えばいい。何回も行なわれるので爆竹を浴びたり、離れて見たりと楽しみ方を変えたほうがいい。少々危険でも山車から数メートルのところが迫力があり楽しい。押し合いへし合いしながら場所取りをしよう。最前列よりも2列目3列目が余裕を持って見ることができる。

 塀に登れるなら其処に座って眺めるのも又いいものだ。店の商品台があればそれもいいけど置いてある訳が無い、ぶっ壊されるのがオチだから。いずれにしてもよく見えるということは、其処にロケット花火が飛んでくるというのとイコールなのでぞの辺りは充分に覚悟する必要がある。
私は直近でも塀の上でも眺めることができた。人目も憚らずヒャ~ホーとか喚きながら耳を覆い飛び跳ねた。飛び跳ねるのは足元で爆発するからでもあるが、花火が飛び交っている間山車も前後に揺らされているので、周囲の見物者たちもネブタの跳ね子のように跳ねている。両方の意味があると思われる。
飛び跳ねながら肩越しに花火発射台を見て、意味不明の嬌声をあげている様を思い出すと可笑しくなる。

 最後に見る時の服装や安全防護策について一言、我が身を守る為には万全の対策を前もって考えておくべきだ。当局としても服装のPRをしていた、写真がそうです。怪しげな格好だがオーバーな表現ではありません。
せめてフルフェイスのヘルメットは持っていくべきでしょう。持ち運びがタイヘンだと思われるなら現地調達という手があります。通りの屋台で売っています、その金額たるや350元、千円程度です。私は防護マスクを持参したが現地購入がよかったと後悔した。オートバイ用には強度不足だろうから見終わったら可愛い子ちゃんや子供にあげればいい。ただ手袋(軍手で可)を売っている店は見なかった、用意した方がいいのかな。

 帰りの交通手段はちょっと困った、バスの運行は無いようだし(あるかもしれない)、通りで客を降ろしたタクシーを見つけるか、その他の方法があるのか・・。
私は女性の交通警官にタクシーは何処で見つけるかを尋ねると、警察無線で白タクを手配してくれた。それがたまたまなのか誰にでも親切に対応しているのかは分からない。

 旅には多少の不都合は生じるものだ、その時はそのときで対応するとして、塩水蜂炮(爆竹祭り)を楽しんでもらいたい、その価値はあると信じている。

この祭りはまだ続くようで3月初旬にもあるようです。
今からでも間に合う! また行きたいな~

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台湾週報