どこ吹く風

旅のことを主に書く。

チェルヴィーノ

2011年08月31日 10時14分16秒 |  チェルヴィーノ
7月16日 土 18日目
 旅も余すところ3泊となった、目的の先輩方に会えたのでこれからの日程はいよいよ帰途ということになる。その前にモンブランにお別れしようと又もや早起きしてエギュー・ド・ミディに上った。モンブラン・マルチパスを購入してあったので又もや登ろうという気になったのです。マルチパスは便利なものでバスはもとより周辺の登山電車やロープウェイがフリーになる。3ユーロはデポジット料金だったので最後にカードを返せば返却されただろうに忘れていた。3人分で9ユーロ勿体ない事をした。

 ゴンドラはやはりクライマーですし詰め状態であった。彼らはエレベーターから降りると時間を惜しむように登攀の準備を始める、ザイルを出しアイゼンを着け・・・トンネルの先は氷窟でその外は銀世界、目の前はグランドジュラスで雪の原や稜線にはザイルを結んだ色とりどりの人が行列を作っている。邪魔になるだろうと思いつつも写真を撮った。

1時間ほどの滞在でモンブランの”名残の拝見”を済ませホテルに戻る。朝食の時間には悠々間に合った。荷物の整理をしてチェックアウトし10:30にスタートした。今日のいく先はイタリアのチェルビニアである、そこでチェルビーノ=マッターホルンを見るのが目的です。モンブラントンネルで直接イタリアへ抜けるルートもあるがトンネルでは風景が楽しめない。それで一旦マルティニへ戻って峠越えをする、峠は犬で有名なセント・バーナード峠です。

 見慣れたラ・プラやアルゼンチーノを過ぎ山道を登り始めて後ろを振り返るとドリュが見事な形を見せている。針峰群にさよならを言い国境を通過マルティニへ下ると例のアプリコットのおばちゃんがいた。1Kg買ってあのBMBのスポーツカーを写真に撮る。今日は愛想がよかった。
シャモニーから1時間でマルティニに着き、さらに40分でグラン・サン・ベルナール峠の入り口までき来た。ところが峠への案内板に気付いた時のスピードは時速100Kmなので通り過ぎてしまった。この道路を逆走するのは危険だ、止む無くバイパスのトンネルに入った。けっこう長いトンネルで途中にスイスとイタリアの国境があった。トンネルを出ても下り坂は延々と続くので適当に車を止めてランチにした。下り切ればアオスタである。

 一般道路を走るつもりだったけどいつの間にか有料道路に入っている。チェルビニアへの分岐点と思われるインターで降りようとしたが、ガソリンスタンドに入り込み、其処抜け出るのに逆進するなどしてモタモタする。その様子を見ていたのかパトカーが青赤のライトを点滅ささて追いかけてきた。マズイと思ったけど「チェルビニアへはどう行くの?」と聞く。私たちを見て外国人なので”イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語どちらで話そうか?”「英語が少々話せる。」
それで説明を受けるがさっぱり分からない。紙に書いてもらうも分かりづらい。お巡りさんは諦めて”付いて来い!”パトカーに先導されまず料金徴収所で料金を払い街の方へ行く。信号機を左折する、そういえばトラフィックサインとかなんとか言うていた。街は一方通行のようで石畳の道の両側に並ぶ家は古くて立派だ、昔からの古い街だろう。家の間の道を曲がり街並みが途切れトンネルが出てくる、このトンネルの話もしていた。もう大丈夫と思ったのかスーパーの駐車場にパトカーが止まった。深くお礼を言うて記念撮影までして別れた。”まっすぐ行けばチェルビーノに着く。脇道に入るな。”との注意を受ける。(全て英語での会話なので意訳してあります。)

 途中にはダム湖があったりロープウェイが架かっている山もある。この地域は保養地となっているのだろう。30分ほど走るとチェルビニアに着いた。宿を探すために街の上に行くが営業していそうな建物が見当たらない。反対側の斜面にあるロープウェイ乗場へ行く、この時間では頂上まで行けないとのこと、ある程度予期していた答えである。乗場と時間を確認したかっただけです。
乗場のすぐ下にレストランとホテルの建物があるので入った。
人のよさそうなオジさんマスターで、何かを聞くと”問題ない”場所を尋ねると”100m行けばある”と答える。

 宿の通りからガラガラ。ゴロゴロと音が聞こえる、公道を封鎖し大きな音を立てながらゴーカートが走ってくる。明日大会があり練習をしている、エンジン無しの二人乗りでボブスレーの陸上版というところ。鉄車輪なので音が大きい、クラブチームなのかトラックに2・3台乗せてやってくる。大の大人だけでなく親子のチームある、この競技は盛んに行われているようだ。観戦している人にはドイツから来た人もいた、私もファンに見えただろうか。
 翌日は雨の中大会が行われ、スピーカーでメンバー紹介やら実況報告がなされお祭りムードを盛り上げていた。

 夕食は街の契約レストランで10ユーロで食べられるというので出かけた。雰囲気のいい店でビールを飲みスパゲッティ―を食べた。シーズンオフで人通りは少ない。建物越しに山が見えた引っ掛かりを感じて尋ねると晴れたらチェルビーノが見えるとのこと、あれは絶対チェルビーノだと確信する。ホテルのベランダからはガスの切れ目に顔を出すのが見えた。明日の天気は悪いとのこと。

 ホテルの便器が高すぎる、足が地に着かない。こんなことは初めてだ、足が地に着かないということは尻を思うように拭けないということである。とても苦労した、悪戦苦闘し解決法を見つけた、その方法とは一旦床に降りて尻を拭くしかないということです。孫たちに尻拭きの練習をさせるために「自分で拭け」と言うたことがマチガイであることを知りました。 


 本日の走行距離 176Km

5:30 起床
6:00 Hotelスタート
6:40 エギュードミディ行きのケーブルに乗る
7:00 エギュー着
8:00 下山
8:30 ホテルにて朝食
10:30 ホテル発 チェルビーニへ
11:00 コルデモンテス通過
11:05 国境通過
11:25 アプリコット売りのおばちゃん
11:35 マーティニー
12:15 トンネル 有料道路通過 (セントバナード峠への道を外れ)
12:15 国境通過 トンネルの中
12:30 トンネルを抜け出る
12:45 アオスタ手前で昼食
13:10 スタート
13:37 出口とスタンドを間違え戸惑う パトーカーに止められる
13:50 パトカーの先導で○○町を抜け出る
14:25 チェルビニア着
14:45 ロープウェイ乗り場
15:00 ホテル チェックイン
    ゴーカート 練習風景
17:00 街を散策 お土産買う
18:00 街のレストランで夕食
20:00 ゴーカートの練習は続く 就寝

エルブロンネ

2011年08月30日 09時07分22秒 |  チェルヴィーノ
7月15日 金 17日目
 天気は良くなるということだったので早起きしてエギュー・ド・ミディへ行く。6時過ぎだが大勢のクライマーがロープウェイを待っている。シャモニーパスはこれまでホテルで買えたけど今年から乗り物の駅でしか買えなくなったようだ。しかも老人割引もなく70フランに値上がりしている。

 7:05にエギュー・ド・ミディに着いた。昨年のような身を切る寒さはないけどやはり寒い。日は既に上がりマッターホルンーここではセルバンテスかーが雪の連山から小さいながらも頑張って姿を見せている。モンブランも青空に浮かび上がっている、早い時間なので尾根の影が雪原に写り陰影が山を凛々しくしている。この景色を見るために早起きして来たのだ。

 早々にエルブロンネに渡った、30分ほどの氷河の上の空中散歩なので実に爽快な気分になる。氷河のクラックも影があるので凄みを増している。ロープウェイは行きは左側、つまり谷川になるのでモンブラン側を写そうとすると架線が入るので好くない、そこで三連結されたゴンドラを入れることによって架線が邪魔にならず、かつこの状況を上手く表現することになる。

 エルブロンネでは雪原に降りた、ここの方がエギューより寒い。モンブランはノペ~ッとした雪坊主から荒々しい岩がへばりついた山に変貌しは男らしい山になる、ここではモンテ・ビアンカと呼ばれている。
帰りのゴンドラからは氷河から頂上まで一望できる。イタリアとフランスからではまるっきり違う姿を見せるのでエルブロンネの氷上散歩は外せない。

 エギュー・ド・ミディに戻ったところで学士会の皆さんとまた会えた。この時間から上るのには観光客も多く1時間ほど待ったらしい。暫く雑談してホテルに戻った。これから一気に近辺の山に登るつもりだ、まずドリュを見にあるぜんんちーのへ。時間を節約するために車を使う。ものの15分でグランモッテックの駐車場に着く。
ケーブルカーに乗ると自転車が1/3ほどを占めている。若いバイカーたちがおしゃべりしながら既に乗っていた。こういうところは自転車が盛んなところということを如実に表している。

 展望台から目の前にはドリュの西璧が聳えている、ロッククライミングで有名な壁でかつてガストン・レビュファの「雪と岩」という写真入りの岩登りの本があった。そういえばシャモニーにはその本に出てくるスキーと登山学校があった。晴れているので360度の眺望が楽しめた。
下山前にドリュを眺めながらアップルパイとココアを食す。

次はブラヴァンへ、シャモニーの街はずれからケーブルが出ているが坂道を上るのはつらいし時間もあまりないので車で行く。初めて行ったときは1時間以上も歩いた、分かりにくいところにある。乗り換えて頂上駅まで行った。モンブランはすぐそこ、ラ・トゥールも先日とはうって変わって晴れている。
最終便で下る。

 本日は学士会の皆さんと夕食を一緒することになっているので汽車でラ・プラの宿舎まで出かけた。飲み物は球磨焼酎からワインまで、食事は現地のチーズにハムそれにソーメンもあった。もっと話したかったけど50分も歩いて帰るのは嫌だったので20:59の汽車でシャモニーに戻った。4回も会えたので目的は達成された。
学士会の皆さん嬉しかったですよ~


 本日の走行距離  29Km

5:30 起床
6:00 ホテル発
6:50 ケーブルカーにてエギュー・ド・ミディへ
7:10 着
8:25 エルブロンネへ
8:55 着 -2℃
9:45 エルブロンネ発
10:15 エギュー着
    学士会の皆さんと会う
11:05 エギュー発
11:18 シャモニー駅着
11:55 シャモニー発 走行メーター 3747Km
12:10 アルゼンチーノArgentiere グランモンテック駐車場
12:25 ロープウェイ発 12:32 中間駅
12:48 着
13:45 お茶 アップルパイとココア
14:00 下山のロープウェイ
14:35 下の駅着
14:50 駐車場発
15:50 イザベラホテルに戻り、ブラヴァンへ
16:20 着
16:35 中間駅
16:46 山頂駅
17:45 最終便にて下山開始
18:05 下の駅
18:43 シャモニー駅で汽車に乗り
18:47 ラ・プラ駅着
19:00 学士会の皆さんと夕食
20:30 お別れ
20:55 ラ・プラ発
20:59 シャモニー駅着 おみやげ買い物
21:30 ホテル帰着

巴里祭

2011年08月29日 10時35分57秒 |  チェルヴィーノ
7月14日 16日目
 今日は巴里祭の日である、ここはフランスこの田舎町シャモニーも心なしかお祭りムードのようである。イザベルホテルで朝食をとり部屋に上がる、TVはシャンゼリゼ通りの模様を写している。行進を今か今かと待っている、各国の賓客が続々会場に到着する模様を放送している、サルコジ大統領が到着した、いよいよ式典が始まる。期待通りのカッコよさ。

 フランス語圏に入ってからTVを見た、フランス語が分かるという意味ではなくて何故かフランス語圏になったら部屋にTVが置いてあっただけです。過去2回ワールドカップはここイザベラホテルで見た。今日は巴里祭を見てからロープウェイに乗ろう。学生時代は第二外国語にフランス語をとり苦労したことがある。何せ卒業できるかどうかはフランス語の試験の可否にかかった、おかげで卒業後学校を訪ねたとき真っ先に訪ねたのはゼミの教授ではなくフランス語教授だった。

 PCの Boris Vian の脱走兵が入っていて聞いている、ラ・マルセイエーズも。フランス語を勉強したというせめてもの証しです。(笑)



Le Déserteur│脱走兵 (文字化けしていたらゴメンナサイ)
(作詩:ボリス・ヴィアン)

Monsieur le Président
Je vous fais une lettre
Que vous lirez peut-être
Si vous avez le temps

Je viens de recevoir
Mes papiers militaires
Pour partir à la guerre
Avant mercredi soir

Monsieur le Président
Je ne veux pas la faire
Je ne suis pas sur terre
Pour tuer des pauvres gens

C'est pas pour vous fâcher
Il faut que je vous dise
Ma décision est prise
Je m'en vais déserter

Depuis que je suis né
J'ai vu mourir mon père
J'ai vu partir mes frères
Et pleurer mes enfants

Ma mère a tant souffert
Qu'elle est dedans sa tombe
Et se moque des bombes
Et se moque des vers

Quand j'étais prisonnier
On m'a volé ma femme
On m'a volé mon âme
Et tout mon cher passé

Demain de bon matin
Je fermerai ma porte
Au nez des années mortes
J'irai sur les chemins

Je mendierai ma vie
Sur les routes de France
De Bretagne en Provence
Et je crierai aux gens

Refusez d'obéir
Refusez de la faire
N'allez pas à la guerre
Refusez de partir

S'il faut donner son sang
Allez donner le vôtre
Vous êtes bon apôtre
Monsieur le Président

Si vous me poursuivez
Prévenez vos gendarmes
Que je n'aurais pas d'armes
Et qu'ils pourront tirer

大統領閣下
お手紙を差し上げます
お時間がある時
たぶん読んでいただけるでしょう

たった今
水曜の夜に
戦地に出発せよとの
礼状を受け取りました

大統領閣下
わたしは戦争をしたくありません
哀れな人びとを殺すために
わたしは生まれてきたのではありません

あなたを怒らすためではありませんが
でもいわなければなりません
もう決めました
わたしは脱走します

生まれた時から
わたしは父が出征し
兄弟たちが出征するのをみました
そして自分の子供たちが泣くのをみました

わたしの母は苦しみぬき
今は墓の中で
爆弾をあざ笑い
うじ虫どもをあざ笑っています

わたしが捕虜だった時
わたしは女房を奪われ
わたしの魂を奪われ
わたしのいとしい過去まで奪われました

明日の朝早く
死んだ年月を置いて
わたしは扉を閉め
旅に出ます

わたしは物乞いをして暮らすでしょう
ブルターニュからプロヴァンスまで
フランスじゅうの街道を歩いて
そしてわたしは人々にこう訴えるでしょう

服従することを拒みなさい
戦争を拒否しなさい
戦場にいっちゃだめだ
出征を拒否しなさい、と

もし血を流さなくてはならないのだったら
ご自分のを流しなさい
あなたはとんだ偽善者だ
大統領閣下

わたしを追跡させるのでしたら
憲兵におっしゃっておいてください
わたしが武器をもっていないことを
そして撃ち殺しても構わないということを

11:15 ホテルを出てアルゼンチーノ行きのバスに乗る。ドリュの西壁を見ようと考えていたけどアルゼンチーノで学士会の皆さんが乗り込んできた。天気が良くないのでドリュは見えないのでラ・トゥールへ行くというので我々も同行する。
天気が崩れることは確実だ、それでも峠まで行くことにしてゴンドラに乗る。ガスの中峠の小屋で暖かいココアを飲み中間駅でスープで身体を温めという具合のハイキングでした。

 帰りのバスの時間に間があるのでラ・トゥールの駅まで歩く、ラ・プラで皆さんと別れる。偶然会えて雨の仲とはいえ共にハイキングができて楽しかった。特に生物専門のM先輩の草花の説明を現役時代を思い出しながら説明を受けた。あの時も剱岳周辺を歩きながら草花の名前を教えてもらった。私の高山植物の知識は全て先輩の教育によるものです。

 シャモニーに戻り街を散歩する、教会でパイプオルガンを弾いているので暫し聞く。教会とパイプオルガンはよく似合う、ステンドグラスに優しく震わせ漏れた音に気付いて中に入った。アルプスをドライブしていると町や村には教会があり山には例拝所だけの小さな教会がある。今回教会の中に入ったのは初めてだった、たまには心を洗いに教会に入るのもいいものだ。



8:00 アルピナホテル チェックアウト
8:15 Isabellaにて朝食 巴里祭行進中継を見る
11:15 ホテル発
12:12 アルゼンチーノ行きバスに乗る
12:40 R/W乗り場着 天候の為行き先変更 学士会と会う
12:50 ラ・トゥール着 →コルデパルム
    シャモニーパス購入
12;58 コルへ歩く 霧の中 小屋にてココアを飲む12:48

15:45 ラトールの駅
15:50 電車の駅まで歩きだす 
    電車にてシャモニーまで
19:30 教会のパイプオルガン

シャモニーで先輩に会う

2011年08月28日 08時51分00秒 |  チェルヴィーノ
先輩方に会う
 この旅の目的の一つに”先輩方に会う”ことがあった。学生時代に山岳部に所属していて夏・冬・春休みには北アルプスまで出かけていた。卒業後オキナワに帰ったので山とは無縁になった。OB会でヒマラヤ遠征したこもあるのに私はヤンバルの山さえ歩かなかない。近年学士会(OB会)の活動が盛んになり春・秋には例会登山をしている、しかし私は一度も参加したことが無い。

 年末だったか新春になってからだったか学士会がまたアルプスへ行くという話が聞こえてきた。今年から中国にシフト替えしようと考えていたけどアルプスにしようと考えた。理由は二つ、前にも書いたけど我が家には99歳になる母がいる、3週間以上も放って遊びに行くにはやはり気が引ける。それと何年、何十年ぶりかで先輩や後輩の顔を見たかった。

 学士会のアルプス行きに参加することはできないけど、シャモニーで落ち合うことにした。今頃の携帯は外国でも使えるので現地でも携帯で連絡を取り合った。現役の頃トランシーバーで連絡しようにも感度は悪く混線して満足に使えなかったことを考えると世の中は進歩したものだと年寄りじみた考えが頭をよぎった。

 学士会は貸ペンションに滞在することになっていて、その会社の住所を知らされていたのでホテルのカウンターで場所を教えてもらいお土産を持って出発した。ところが探しきれない、その住所は手配会社の事務所の住所でペンションはまるっきり別の場所だった。日本の山岳関係では有名な会社らしいが不親切極まりない。

 おかげでシャモニーからひと駅隣りのラ・プラというところまで3時間も徘徊させられた。宿の近所まで迎えに来てもらいようやく皆さんと会うことができた。大先輩から合宿で指導を受けた先輩、共に山歩きした後輩に久しぶりに会えて疲れも吹っ飛んだ。ず~っと後輩も参加していたが同じ仲間と言う意識があるので年代の違いなど感じずに打ち解けた。

 その翌日、翌々日と会えたので目的が達成されたことになる。嬉しかった。
帰りもシャモニーまで歩いた、汽車のひと駅は50分ほど掛かった。ホテルに戻るとカウンターに人影無し、玄関ドアは暗証番号で開くのだがルームキーを預けて出たので部屋に入れない。どうしよう・・・
近くの広場で人口登攀の大会が催されていたのでそれを見て時間をつぶし、警備のお巡りさんに今から泊まれる宿が無いかと問うと、規模が大きいからアルピナホテルへ行ったみたらとのアドバイスがあった。直ぐ近くのアルピナホテルへ行くと幸い空き部屋があり野宿を免れた。宿賃は二重負担になったけどこの際金の問題ではない。バスタブもある立派なホテルでした。
素泊まりにして朝食はイザベラホテルで食べた。

 旅に出るといろいろなことが起こります、あほさ加減を笑いとばすのがのイチバンの薬でしょう。

スイスのカッパドキア

2011年08月27日 10時20分51秒 |  チェルヴィーノ
7月13日 水 15日目
 雨は上がったような感じであるが周囲の山は湧き出るガスで見え隠れしている。昨日と違い7:30から朝食をとったけど出発は9時過ぎ、毎度のことだが女性は支度に時間がかかる。路面はぬれ空は何時雨が降り出してもおかしくない情況のなか山道を走らせる。谷が深く草原は無いしかしさすがスイスで牧草に対する執念は強い、切り立ったように見える法面に牧草を植えて刈り取りしている。その刈取り法が変わっていて、アームの先に縦型の刈り取り機を据え斜面に押し付けるようにして草を刈っている、このような急斜面では人力は無理だ。牧草に対する執念をここでも感じた。

 カーブを曲がったところで異様な光景が目に付いたので急ブレーキをかけて道路脇に駐車した。まるでカッパドキアを思わせる浸食された砂岩の上に帽子のような岩が載っている箇所がある。薄い塀のようにくねくねと褶曲した壁が山の上から谷にかけて見えた。道路はその壁を掘り抜いて通してある、そのトンネルの周辺はまるでコンクリートの人工物に見えた。トンネルの周囲はコンクリートで固められているが自然の壁と人工物が混然一体となっている。スイスでカッパドキアの風景を見るとは思わなかった。規模はカッパドキアがはるかに大きいがこちらは木々の間を縫うように緑の中をクネクネの壁がはしり奇妙な風景を造っている。思いがけない景色を暫し眺めた。

 Vexと表記された村を谷の奥に向かい幾つかの村を過ぎる。各村に教会の尖塔が見える、ある村の教会はコンクリート打ち放しで形が面白い、古い教会も味があるがこのような近代建築の教会も良い。谷の奥にはディ湖というダム湖があった。ハイカーが10数名合羽を着て出て行った。雨の中では景色も見え無ないだろうと引き返す。晴れたら堰堤の迫力ある写真が撮れただろうに。 

 燃料が1/4を切ったので給油しようと思ったが工場に併設されたスタンドは無人、よく見るとセルフ式でカードも使える。こんな田舎でと思いつつ無事給油できてホッとした。マルティニー経由でシャモニーへ行くだけなのでカンタンと思いきやマルティニーの市内を抜けるのにグルグル回り時間を費やす。その上違うルートに入り込み山の上まで行って引き返した。道を尋ねたお兄ちゃんの腕に「福」という刺青があったので、この文字はハッピーという意味だと教えてあげた。

マルティニーはイタリアのアオスタ、フランスのシャモニーへの分岐点である、本来なら間違わない筈なのにやみくもに間違ったルートを進んでしまった、こういうことはレンタカーの旅ではタビタビある。分基点にあるロータリーのそれぞれの道にFranceとかItliaとか書かれていた。
峠を越すときのアプリコット売りのおばちゃんーBMBのスポーツカーーの話は初回に書いたので省く。

 15:00にシャモニーのイザベラホテルにチェックインする。ここは私たちのシャモニーでの定宿です。
今回の目的の一つである先輩方にも会えたのですが、その顛末記は後日書きます。


 本日の走行距離 171Km

7:00 起床
7:30 朝食
9:05 スタート
9:55 カッパドキアもどきの岩あり 写真
10:10 ベックス ヘルメンスの谷入り口
10:35 ダム到着 霧の中
11:10 モダンな教会 写真
11:20 給油 3642Km 34.6リットル
12:15 マーティニ通過
14:10 アプリコットを買う おばちゃんBMB
14:15 FarconPass通過
14:23 フランス国境
15:00 シャモニー イザベラホテル チェックイン
15:30 ワイン6本 を持ち学士会の宿舎へ出発
18:30 辿り着く
18:45 共にレストランにて夕食
21:30 お別れ ホテルへ徒歩にて出発
22:20 イザベラホテル着 締め出しを食らう
23:30 アルピナホテル チェックイン

谷廻り (アニヴェイエ谷 エレナ谷)

2011年08月26日 10時29分48秒 |  チェルヴィーノ
7月12日 火 14日目
 谷廻りを思いついたのはマッターホルンを裏側側から見たらどのような形をしているのだろうかと考えたからです。ゲンミ峠やエギュー・ド・ミディからのマッターホルンは遠すぎて小さく迫力に欠ける。それでイタリア側のチェルビニアへ行くことにした。
そのこととは別にマッター谷の隣の谷を詰めて行けばどのような形のマッターホルンが見えるのだろうかとの想いも出てきた。それにスイスへ旅行するたびに氷河とか峠とかとテーマを付けてきた。今回は谷を加えてみようと考えてマッター谷の西側の谷を片っ端から回ることにしたのである。

 チナールのシーズンも冬なのか保養客は少ない、通りには大型のホテルや土産品屋が並んでいるのでけっこう有名な場所なのだろう。昨夕朝食は8:30からと言われたので時間に合わせてレストランに行くと人影は見えない。付近を散歩して戻ってくると慌てて出勤してくる人がいる寝坊したのだろう。朝食はチーズ・ハムをカットするだけなので用意はすぐできる。のんびりと言うかルーズと言うかこのような宿は初めてだ。

 おかげで出発が遅くなった、近くにロープウェイがあるのでそれに乗りハイキングで下る。車が通れる広い道路を歩くのだが傾斜が強いので指に力が加わって足が痛くなった。ジグザグ道を歩くのが嫌になり草の斜面をまっすぐ降りる、それも歩きにくい全くイヤなルートだ。
谷の奥にマッターホルンが見えたときは感激したけど歩きにくく疲れるだけのコースにはうんざりした。森林を抜けるルートが良かったかもしれない。結局足に負担が来る2時間のハイキングを終えて次のエレナ谷に向かったのは12過ぎだった。

途中グリモンという村から上流に行くとモワリー湖というダム湖があるので寄った。どんどん上がっていくと巨大な堤防が立ち塞がり、対岸を上り単線のトンネルを抜けると湖に出た。たくさんの車が駐車している、学校の遠足なのか子供たちが多い。ブロンズの細い竜の首から流れ出る水飲み場があった。スイスは水が出ている場所は多いけど飲めないといわれている。飲める水がでているのはめずらしいので水を補給する。

 グリモン村は広く尾根の斜面にたくさんの家が建ち全体的に黒に近い色で塗られているのが印象的だった。エレナ谷に行くにはアニヴィエ谷のほぼ入口つまりヴァレー谷近くまで戻らねばならない。来る時より短い時間でヴァレー谷を見渡せるところまで戻った。見渡す限りのブドウ畑や果樹園が霞んで見える広い谷の底にはシエルやシオンの街が見えた。

 谷を詰めるのに谷底は走らず尾根筋ばかり走っている。畑の脇にアプリコット売りがいるので買った、1Kg4.5chfで熟れすぎたものをおまけにくれた。行止りの道に入り込んだりしながらも先へ進みスーパーで買い物もした。エレナ谷のどん詰まりはアローラ Arolla ちょうど着いた頃から雨が降り出した。ガスがどんどん湧いて山肌を上って行く。川の近くには色とりどりのテントやキャンピングカーがある。ホテルの草原では馬が濡れながら草を食べている。晴れていたらマッターホルンが見えたのじゃなかろうか。

 谷廻りしながら明日はシャモニーへ行く。


 本日の走行距離 107Kmまで

6:20 起床
8:00 朝食の準備がまだ 8:30になる
9:30 ZinalのR/Wに乗る
10:00 下り始める 40分後マッターホルンが見える
11:45 下の道路に出る
12:10 ロープウェイ駅着
12:15 発
12;45 ダム着 龍の首から水 ボトルに入れる
13:00 ダム発 グリメンツ通過
13;35 昼食 ドライカレー
13:45 エレナ谷に向かう Mayoux通過
14:08 ベルコイン通過 ヴァリスの谷が見える ブドウ畑
14:25 アプリコットを買う 4.5chf
14:35 Nax
14:42 Vernamiege への分岐点を目指す
15:00 どん詰まりでUターン
15:15 Suen のスーパーで買い物 70.6chf
15:45 マッターホルンを背景に写真
16:10 アローラに入る
16:30 アローラにてホテルチェックイン
17:00 夕食

ロイカバード

2011年08月25日 20時24分24秒 |  チェルヴィーノ
7月11日 月 13日目
 ロイカバードは霧に包まれているが峠は晴れてマッターホルンも遠望できる。霧が上がればハイキングも楽しいものになるだろう。朝食は7時から食べられた、こんな時間からじょくじができるのは稀だ。ハイキングや登山客の便宜を図っているのだろうか。

 早い時間に食事ができたので出発は8:10と早かった。小屋の脇にジグザグに下るルートがある、ロープウェイから見ると断崖絶壁を穿つように又貼り付けたように見えた道だ。岩陰の道からロイカバードが真下に見える道と変化がある。岩に十字架が彫り込まれている、道中の安全を祈願したのか遭難者の供養なのか。ロープウェイも動いている。霧が出てきて峠が見えなくなった。晴れると青空の下に峠がきれいだろうと思いつつも湧きあがってくる霧の量を考えるとすぐには晴れそうもない。

 途中上ってくる人に会う、この急斜面を上る気力は私には無い、ハイキングは下るルートを選ぶようにしている。ロープウェイで上がり歩いて下る、楽で楽しく歩ける軟弱スタイルのハイキングです。
2時間で車を置いたロープウェイ駅まで来た。ロイカバードは温泉保養地なのでお湯を浴びることにする。テルメと呼ばれる施設へ行った。以下は友人に書いたものです。

温泉保養地
 スイスには温泉保養地が何か所か在ります。Badとは温泉のようでハイジの里の近くにはBadLagazがある。私たちはゲンミ峠の下りのハイキングをした後LeukerBad ロイカバートのテルメと呼ばれ温泉の施設に行った。室内・屋外プールがありジャグジーや打たせ湯もある、みなさん水着着用でゆったり過ごしていた。入場料はケッコウ高くプールのみ19ユーロ、サウナ付きは30ユーロもする。

 私はサウナにした、サウナのエリアは広く8畳間ほどのログハウスがサウナ室になっている。客は私一人、水着のまま坐っていると従業員が来てサウナは裸でいいと言うので脱いだ。暫くすると胸の前でバスタオルを結んだブロンドの女性が入ってきた。ジロジロ見るわけにもいかず素知らぬ顔をしていた。ひょいと見るとその女性バスタオルを敷いて仰向けに寝ている。乳房の垂れ具合(潰され具合)を10代がセメントのスランプ12とすると彼女はスランプ18程度なので30代というところ。二人っきりの暑いひと時を過ごしました。
ところでその時私のイチモツの強度は如何に? (笑) 

 温泉を出てトゥールトマンタールへ行く。特に何を見たいという特別な目的は無い、シャモニーに入る13日までの間にマッター谷の西にある全ての谷を走破するつもりである。まずトウールトマン谷へ行こうと思うが谷の入り口が分からない。谷らしきところに来ても道路が見つからない。行きつ戻りつするも谷の入り口が分からない。道端のアプリコット売りに聞く、お礼に美味しい生ジュースとアプリコットを買った。

 谷の入り口が分からないかったのは私の勘違い、先入観が間違っていた。谷を遡るということで谷および底を流れているであろう川を探したのだが、スイスの谷は深く切れているので其処に道を作ることはできない。谷の奥へ行くには尾根の比較的緩やかな斜面に造られて道で行くのである。峠越えのルートと変わらない。スイスの川に川原が無いので道路が作れないのだろう。このことを理解するのに時間がかかった。

 トウールトマン谷は短く1時過ぎにロイカバードを出て3時前には車で行ける最奥部に着いた。前に立ちはだかる山並みの向こう側はチェルマットになるのだろう。泊るには早すぎるので隣のアニヴィエの谷へ足を延ばす。またトゥールトマン谷入口まで戻りシエルからアニヴィエ谷に入る。

 最奥部のチナールへ行ったが気に入った宿が無くAyerまで戻るも宿は無く、またZinalへ行き宿を探してチェックインした。宿泊施設も充実しているのでシーズンになれば観光客が大勢来ると思われる。

 本日の走行距離 139Km

6:10 起床 晴れていてヴァレーの山並みが見える
7:00 朝食
8:10 ゲンミ峠下り開始
8:40 霧の中となる
10:10 R/W乗り場到着
10:45 発
11:00 アルペンテルメでサウナ&Pool
13:15 発
14:00 Leukを過ぎVispの手前でUターン ジュース屋で道を聞く
    トゥールマンタールを目指す
14:45 グルーベン
14:55 谷の最深部着
14:55 トゥールマンタール最奥部発
15:42 トゥールマン谷の入り口
15:42 Leuk駅前通過
16:10 アニヴェール谷に入る
16:30 Vissoile 
16:45 Zinal
16:50 谷の最奥部着
    AyerまでZimmer探しに行くも無し、Zinalに戻る ホテル探し
17:15 ホテル チェックイン

ゲンミ峠

2011年08月24日 08時33分19秒 |  チェルヴィーノ
7月10日 日
 独特の形をしたピラトゥスが霞んでいる、アイガーとメンヒも近くに見えるロートホルンの朝焼けは期待通りだった。折角だからとピークへ行くとロートホルンではなかった、それで反対側のピークへ上った。十字架があり其処がロートホルンである。山の上に十字架がよくある、天に近いだけ神に近づくのか。

 9:40の始発で山を下る。チェックアウトのときシャモニーのホテルイザベラの予約をしてもらった。登山電車は牧場の端を大きくカーブしながら下り牛が草を食む直ぐ脇を通りゆっくり下る。森林の中に入り木の間越しにブリエンツ湖そしてトゥーン湖も見える。中間駅のチーズ売りの女性の姿は早すぎるのか見えない。

 すれ違う汽車にはもう大勢の客が載っている、ブリエンツ駅でも登山客が列をなしていた。蒸気機関車が煙を吐いているのを写真に撮る。ミニ列車の1時間の旅は雰囲気・風景ともよかった。
湖発は11:00となった、20分でインターラーケンに着き車で入れるならとトリュメルバッハの滝へ行った。狭い岩の隙間から轟音と共に大量の水が落ちる様がすごい。数百メートル落ちる滝も見ごたえがあるけど、岩を穿ち暗い洞窟を白い竜がのた打ち回るように流れるようすも見ごたえがある。エレベーターで上まで上がりトンネルを通って展望所へ行くのだがスイス人の観光開発に対する情熱には呆れるほどだ。自然破壊ということを考えないのかな。おかげで滅多に見られない景観をラクしてみることができるけど。

 2時前にカンデルシュテークに着きカートレインに乗る。ベルナーオーバーランドからブリーグ方面への最短距離で汽車専用のトンネルがあり車両は全てこの汽車に乗せて運ぶ。客車は無く車に坐ったまま運ばれる。12分でトンネルを抜ける、料金は乗用車で27フラン人間の料金を含んでいるので安い、観光バスも乗せられる大きさである。ゴッペンステイン駅からロイカバードに向かう。14:40には見覚えのあるLeuk駅前にきた、ここから山越えしてLeukbadへ行くのだが天気が良すぎて日差しが強い。前回はポストバスに乗ったが今日はレンタカーで快調にとばした。
15:20ロイカバード着、ロープウェイでゲンミ峠へ上った。峠の小屋は数年前に新築したもので部屋も小奇麗で眺めも良い。ど真ん中に螺旋階段があり周囲に部屋が配置されているので自分が何階にいるのか分からなくなる。シャワーはコイン投入すると3分間お湯が出る。止める・出るの操作ができてるいけい3分なので身体を洗うには3分間は充分な時間である。

 窓から見える雪山の中にマッターホルンがちょこっと顔を出している。ゲンミ峠のこの景色が好きだ。前回はここからカンデルシュテークまでハイキングした。今年は峠を下る予定である。
眺めは良く食事も美味しいのでお勧めの山小屋です。

本日の走行距離 137Km

      5:30 起床 窓からアイガー、メンヒが見える 晴れている
6:10 頂上へスタート15分の登り
            Shongtgutsch だったので反対側のピークに登りなおす
        7:10  小屋に戻る
7:40 ホテルで朝食
9:05 チェックアウト イザベラの予約を頼む
9:40 登山電車で下りる
10:40 ブリエンツ着 蒸気機関車写真撮影
11:00 湖畔の駐車場スタート 3193Km
11:20 インターラーケン
        11:43  ラウターブルンネン駅前通過
11:50 トリュンメルバッハの滝
        12:00  入場
13:00 滝発
        13:20 ツーン湖の横通過
13:55 カンデルシュテーク着
14:05 カートレインに乗る
14:18 ゴッペンステイン着
14:40 Leuk駅前
        14:45 Leukを見下ろしながらランチ
        15:05 発
15:20 ロイカバード
        15:30 ゲンミ峠へのロープウェイ駅
16:00 ロープウェイでゲンミ峠へ
16:15 峠の小屋にチェックイン 137Km
18:45 夕食 食事は良い ゲンミ峠
ポタージュスープ、ポーク・ハムのソテー 客17名

悪魔の橋からロートホルンへ

2011年08月23日 15時30分08秒 |  チェルヴィーノ
7月9日 土
 今日はロートホルン泊りなのでゆっくりした行程である。時価があれば湖上遊覧でもしようと8:45に出発する。坂道を下りきったところに町があった。6頭立ての観光馬車がある、古い町だろうと思っていたらなんとアンデルマットだった、これほどアンデルマットが近いとは思わなかった。

 まず前回見逃した「悪魔の橋」を見に行く。石造りの橋にトンネル、近くには何やらの記念碑がありロシア文字で何かが書かれている。その後ろの岸壁にクライマーが多数取っ付いている。この橋のいわれはいずれ検索するとして、景観を写真に撮る。わざわざ足を運んできただけのことはある。30分ほど橋の周辺をうろついた。

 昨年スイスは汽車の旅だったので、アンデルマットから30分も歩いてこの橋を見る気になれなかった。橋はスウスティン峠への途中にあるので寄り道ではなく行きがけの駄賃のようなもの。11:10スウスティン峠に着く、ポストバスの四つの峠廻りツアーでも氷河の迫力が印象に残ったので、フルカ峠と共にスウスティン峠も是非通りたかった。満足のいくまで氷河を見てマイリンゲンへ下った。

 マイリンゲンは宿泊したこともあり、アーレシュルフト渓谷もいい散歩コースである。特産のメレンゲを食べることなくブリエンツへ急いだ。ロートホルンへの最終便とブリエンツ湖遊覧の時間が上手い具合に接続していることを確認してインターラーケンまで汽車で行き遊覧船に乗った。
車は湖畔のパーキングで翌朝までの駐車券を買った。

 遊覧船に中国人留学生がいて彼女たちにたどたどしい中国語で話しかけた。フランス留学中とのこと、シャモニーでは台湾の観光客にあって少し話したので中国語は世界で通用する言葉のひとつになっている。突然大雨が降ってきた、雨の遊覧も風情はあるもののやはり晴れたほうがいい。ブリエンツに着くころには上がった。

 ロートホルンへは登山電車で上る。かわいらしい汽車で蒸気機関車もある、客車も展望車、無蓋車それに普通車といろいろな種類がある。湖を見ながら上がっていく、線路脇の雰囲気はルチェルン湖からリギ山へ上る鉄道に似ているが、リギ鉄道のほうが面白味があった。それはリギ線に小さな踏み台の個人家庭用のプラットフォームがあるし、牛乳の集荷など観光だけではない生活臭が体現できるからです。 

 ロートホルンのクルムホテルはようやく泊まれたという感じだ。最終便に間に合わない、週末で満室など廻り合わせが悪かった。今年は上手い具合に泊まれた、山頂からの景色、ベルナーオーバーランドの風景がよかった。リギやピラトゥスもすぐわかった。

 黒ビールがおいしかった。


本日の走行距離 238Km


7:10 起床 くもり
7:45 朝食
8:45 出発
9:20 アンデルマット着
9:45 悪魔の橋へ出発 3分で着く
10:20 発
10:45 ウィッセン通過(サースティン峠入り口)
11:10 スウスティン峠 着 
12:10 マイリンゲン着
12:15 発
     給油 26.39リットル 46.95フラン 3177Km 
12:45 プリエンツ着 駐車券12h
    昼食 ピザ ビール 
13・38 インターラケン行き汽車に乗る
13:55 着
14:45 湖水廻り インターラーケン発
16:05 プリエンツ着
16:38 プリエンツ発 蒸気機関車もある
17:35 ロートホルン着
18:00 夕食

フルカ峠

2011年08月22日 16時07分31秒 |  チェルヴィーノ
7月8日 金
 このホテルはこの時期申し訳程度に開けているだけで朝食も無しだった。おかげで何時になく早立ちできた。とりあえずクールに戻りトゥージスに向かう。高速道路並みの道路を走る、高速道路という概念はニッポン式かもしれない、ここでは一般道路でもー有料でなくてもという意味ー100Km/h出せるところは100Kmで走っている。ほどなくトゥージスに着いたがまずランドヴァッサー橋のあるフィリスールへ行く。空地の駐車場に車を置き10分ほど歩く。雨の所為で増水し川の水も濁っている。橋のたもとから橋脚を見上げるとやはり高い、上り下りの列車が通過するを待ち写真を撮る。雨が上がって良かった。

 トゥージス駅に戻る、このトゥージス駅は初めてスイスに来た時以来の因縁の場所である。プラットフォームを何気なく見ているとカバンに腰かけた女のブロンズ像が見えた。一瞬だったので写真を撮ることができなかった。その時以来この路線を数回通るが満足いく写真が取れない。何分停車するのかわからないし、アナウンスも無い降りるのはキケンだ。それに自分車両の停車位置が像の近くになることが無かった。

 それで今回は写真が撮りたくてわざわざ駅に立ち寄った。他にも駅舎の入口や前に像が置いてあった。でも目指すはカバンに坐った女である。6年目にして一緒に写真を撮ることができた。
今日のメインはフルカ峠で峠の宿に泊まる事である。高速並みの道路をひた走る、11:45にトゥージス駅を出て13:00にはベンリンツオーネに着いた。スイスはアタマで考えるよりも小さい。14:00にNuffenen峠まで来たが霧の為寒い。ここは数年前ポストバスのFourPassツアーに乗り通ったことがある。これよりオーバーワルドに出ていよいよフルカ峠だ。

 フルカ峠への登りはたいしたことは無い、氷河も期待外れだった。それだけ後退したということなので温暖化する地球を実感した。この10年20年でも目に見えるほどなのに100数十年前の写真を見ると氷河の先は遥か下のホテルまであったようだ。
期待していたフルカ峠のホテルは営業していなかった、雨戸が閉じられ長い間放置されている感じがする。泊まりたかったのにザンネンだ。峠に建物が数件あったが宿は無し、アンデルマット側に下ったところにホテルがあった。ここもフルカ峠の一角と言えるだろうか。

 明日はロートホルンに泊まりたかったので女将さんに予約してもらった。


 本日の走行距離 296Km 

7;00 起床 雨
8・35 出発 夕・朝食無しのホテルなので早立ちできた
   クール方面に戻り高速並みの道路を行く
9:00 トゥージス
9:30 Post前にて道を尋ねる
9;50 ランドヴァッサー橋入り口 橋へ歩く 10分
10:40 発
11:10 トゥージス着 鞄に腰掛ける女の写真撮影
11;45 発
13:00 Bellinzonaベッリンツオーナ 途中霧になる
14:00 Nuffenen峠
14:25 発
14:50 オーバーワルド駅
15;10 フルカ峠入り口 ホテルあり
15:25 フルカ峠展望所 氷河見物
16:15 発
16:30 峠を越えたところでホテルを見つける。 途中は駅行していない
17:15 夕食
   ロートホルンの予約を頼む
18:30 デザート

ハイジの里

2011年08月21日 09時20分09秒 |  チェルヴィーノ
7月7日 木 9日目
 コスタルンガ峠のSavyホテルのメゾネットスタイルの部屋は快適だ、家族旅行向けになっている。夕食時のレストランで蠅が2・3匹飛んでいるけど正装したウェイターは気にする様子が見られない。牧畜の盛んな地域なので蠅が気にならないのだろう。

 今日はスイスへ行く、今回のドロミテの印象はラガッツオイ小屋に泊まれなかったけどマルモラーダにより接近したし、トレチメも見た。峠道の上り下りのドライブも楽しんだ、本来これで満足すべきだろうが、強烈な印象に残るものが無かったので全般的に淡白なものとなってしまった。

 9:05スタートする、今日のコースは一般道をひたすら走ることになるだろう。峠を下り渓谷を眺め40分ほどでボルツアーノに着く、メラーノへの道の乗るための道路は乗降線が右に左にと出てくるのでどれが走行車線なのか戸惑う箇所が度々出てくる。高速に入れると道なりに走ればいいので楽になった。

 メラーノを過ぎるとマルレスまでは一本道である、一本道なので渋滞の激しいところがある。バイパス建設の工事がそれに拍車をかけている感がした。マルレスは今回密かに期待した場所でもある。近くにグロレンチャという村があってそこは平野の城塞村となっていてバスがギリギリ通る門があり村全体が塀に囲まれている。
門の横に駐車場があり、コインを投入すると金額に応じた時間が記載された駐車券が出てくる。出入り口でのバーの開閉式ではない、全くの自己申告制である。これは汽車の改札が無いのと同じで各人の良識に任されていて万が一間違いを犯すとヒドイ目にあうことになる。

 グロレンチャ村の見物を終え、10分も走るとスイスに入った。ミュスタイア修道院の横を通りPasso Offen 2149m にきた、雨は降ったり止んだりしている。もう一つのフルーラ峠を越えるとダボスだった。この近辺の5万分の1の地図を買いハイジの里を目指す。
15:45マイエンフェルトに着きハイキングコースを車で走る。ハイジの家まではすこし歩いた、インド系やブブカ服姿も見えるのでハイジが世界中で読まれていることを実感する。風景は何処にでもある牧場と山、チロル風の景色というとスイス人に叱られるか。ここに泊まろうという声もあったが素泊まりで80フランと高いし魅力に乏しいので先へ進むことにした。

 近くに有名なバートラガーツ温泉もあり、今回訪問する予定地の一つであったけど何故か気が進まずクールへ向かった。計画ではアローザに泊まる予定だったけど行止りの地なのでこの時間から行っても何も見ずにまたクールに出てくることになるので前へ前へと進んだ。買った地図によればロープウェイがたくさん架かっているいる場所があるので其処に向かった。

Flimsというところでスキーリゾートのようで開いている宿が少なかった、ホテルを見つけてチェックインする。雨が降り視界良くなく陰鬱な雰囲気である。この時期にわざわざここに来るのはもの好きだけだと自嘲する、来るなら冬に来るべきだ。
その上地図をよくよく見ると私の勘違いでFlimsフリムスからそのまま進むとアンデルマットに出てしまう。私はトゥージスの”カバンを持った女”に会いたいし、ランドヴァッサー橋も見たい。それで明日はクールに戻ることにする。雨もしょぼ降るし開いているレストランも少ないので部屋でありあわせのモノで済ました。ホテルの隣にバーがあったのでビールを飲んだ、スイスで本格的なBarで飲むのは初めてだ。

 雨の所為か高度の所為か冷えてきた、天気が良かったらどのような景色が見えただろうか。

本日の走行距離 302Km

6:00 起床
7:30 朝食
9:05 スタート
9:45 ボルツアーノ通過
10:15 メラーノ通過
10:30 渋滞をぬけ出る
11:20 マルレスの近く グロレンチャ村見物
11:55 村発
12:08 イタリアからスイスへ国境を超える
12:20 農道にて昼食
12:50 Passo Offen 2149Km
13:38 ZernezとScourの分岐点
13:55 フルーラ峠
14:10 ダボスのインフォーメーション
14:38 スタート
14:45 給油 2698Km
15:45 マイエンフェルト ハイジの里着
17:10 発
17:30 クール駅前
18:30 Flims にて宿を探す
     Barにてビール
21:30 就寝

費用

2011年08月20日 10時08分23秒 |  チェルヴィーノ
 先日費用と日程メモを説明抜きで書いた。日程は旅した当人でなければ分からない箇所が多々あると思うが個人の記録ということでご勘弁のほどを。
費用に関しては私もイチバン気にしている、できるだけ節約しているつもりだがケチケチ旅行はしたくない。観光は非日常性の追求でもあるのでこの際多少金が掛かっても行きたいところは行くし、体験すべきものは体験するという普通一般の旅をしたい。

これまでスイスを中心としたアルプス旅行は今年で5回目となった。費用はだいたい30数万円から40万円と言うところ、この程度は覚悟せざるを得ない。テント生活をしながら旅している夫婦に出会ったが私たちの費用でもう2週間、つまり1か月以上の旅ができるだろう。しかしそこまでの根性は無い。
そこそこの金額で大いに楽しむ、これがいいのだ。これを許してくれる吾が妻に感謝するのみ。

 費用で大きな比重を占めるのが交通費、とくにアルプスまでの航空チケットである。燃油サーチャージも高くなっている、出発日を2か月前に決定するなら2万円は安くなるのにいつも愚図愚図して高い料金を支払っている、これがイチバンの反省事項です。
それと今回は全行程レンタカーで動いた、スイスパスを利用するのと比べて費用的には大差がなかったと思われる。レンタカーを予約するとき、保険を全損で掛けたかったけど日本のインターネットの取次店が対応してくれず現地で新たに5万円ほど支払った。トラベルジグソーさんサービスが悪いよ。

 またスイスパスならケーブルや登山電車の割引が効くけど、今回は無しなので全て普通料金を支払った。ハーフチケットを買うべきだったのか、行き当たりバッタリの旅なのでどの程度ロープウェイに乗るのか判断できなかった、事前の調査が不十分だったのかそれとも気ままな旅の限界なのか判断は微妙です。
それと車だと遊覧船に乗ったりハイキングするとき出発点に戻らなければならない。この点で車は不便である。ただ汽車からの眺めと車で移動中の景色とは違う、それぞれ持ち味があるのでどちらが良いとは言えないけど両方経験した方がいい。

 宿泊費はホテルの質により料金の差がある、ホテルライフを楽しむスタイルは無いので雨露が凌げればいい。宿泊場所を選ぶ最大のポイントは見える景色、風光明媚を一番の条件にしている。それ故山の上のホテル=山小屋が多くなる。今回四つ星ホテルに泊まったが、他に泊まるホテルが見つからなかったので其処に泊っただけです。基本的には山小屋や峠の宿を探し、里にあってはB&B(bed & breakfast)にしている。
何度も書いたが夏のアルプスはシーズンオフなので滅多なことでは宿無しということにならない。予め調べてある宿が満室でも近くに必ず見つかる。車なので見つかるまで走らせばいいとの甘い判断もある。それにあの地方の日は長い、9時まで明るいので6時ごろになって宿が見つからなくても焦ることは無い。ただあまりにも遅くからチェックインすると夕食が無い場合がある。その夜はフレンチフライドポテトとビールがディナーなってしまったけど。

 一般的にスイスは物価が高い、それに有名観光地は宿泊費も高い。チェルマットでは登山客相手の素泊まりホテルで65フラン/一人と言われたこともある、高い。ゴルナグラードの山岳ホテルは山小屋だが改装してからは四つ星ホテル並みとなった、1泊150フランに登山電車の往復料金が別途必要だがそれなりの価値がある。チェルマットの素泊まり山岳ホテルに比べれば景色ははるかに良いし2食付きなのでクルムホテルに軍配を揚げる。私がアルプスで泊る最高級のホテルです。

 シュワルツゼーの山小屋もいい、ロープウェイ料金を含めると100フランになるけど、マッターホルンを眺めるならゴルナグラードよりも近いので朝日で変化する様相は格別です。食事も良いし好きなところです。
アルプスの風景を楽しみながら泊るには山小屋に分類されている宿がいい。それに峠の宿もいい、遥か彼方に見える雪山を朝夕眺める絶好の場所です。山小屋、峠の小屋・ホテルへはロープウェイやゴンドラで座ったままいけるのも魅力だ。

 飲食費を全て宿代に含めて計算すると、1日当たりの宿泊・食事代は一人8千円足らずとなった。日により場所により良し悪しはあっても概ね妥当な水準でしょう。ただし山小屋は二段ベッドの4~10名部屋が一般的なのでプライバシーとか他人の目が気になる人には向かないでしょう。
これまで経験した中で一番安い宿泊施設はユースホステルです。1泊2食付で50フラン前後です。この年になってユースホステルとは若干気が引けるところはあります。所在地をきちんと確認して行けば安い旅行にはうってつけでしょう。私は1回しか利用したことはありません。

 記録を整理しながら写真を眺めているとまた行きたくなる。緑がきれいだった。

ラガツオイ小屋

2011年08月19日 09時31分04秒 |  チェルヴィーノ
7月6日 水 8日目
 冬季用の小屋の居住性・寝心地は、本館の大部屋と大差はない。日本人ツアーは小部屋が取れたと自慢げに話していた。薄暗い明かりの中に屹立するドライチンネンは迫力がある、岩に光が射してくる様子がおもしろい。飽きずに眺める。

 朝食後早々にスタートした、一周せずに来た道を戻る。後半のルートは谷越えに這い松の大地だがトレチメの姿も崩れていくので歩く魅力に欠ける、それに2回も歩いたので引き返してもいいだろう。それにラバレド小屋のルートは午后歩くと太陽の方角が写真に不向きになるので朝歩いてみたかった。

 9:45にはオーロンソ小屋に戻った。そこで3年前にあった女性ガイドを見かけた、トレチメをハイキングするツアー客を案内している。不思議な縁でその時はミューレンでもシュワルツゼーと3回も顔を合わせてお互い笑ったものだ。そのガイドに又もあったのであいさつした。

 今日はドロミテをぐるぐる廻りラガッツオイ小屋に泊まりたい。その前にコルティナ・ダンペッツオでロープウェイに乗りたかった。トファーナへのロープウェイは平日の為か運休している。それならとファローリアのロープウェイへ向かった。しかし乗場を探せずに街を3回も周回することになった、その上歩行者天国らしき通路に入り込み冷や汗ものでした。
ファローリアのロープウェイはたいしたことは無く上のレストランで昼食をとり降りた。展望を楽しむならトファーナにすべきだろう。

 14:15にファルツレゴ峠に着く、ラガッツオイ小屋の空き室状況をロープウェイ乗場の係員に尋ねると自分で電話しなさいと断られた。このような不親切な扱いはアルプス旅行して初めての経験した、若い娘なのに。携帯で通じないので再度頼み込んで問い合わせしてもらったら満室とのこと。それでも諦められずまず上に上がる。やはり満室で泊れなかった。景色は素晴らしい、マルモラーダやトファーナの迫力ある雄姿が目の前にある。

 さて今夜は・・・シウジ高原かコスタルンガ峠に泊まろうと考えた、この先スイスへ行くならコスタルンガがいいだろうとポルドイ峠を通りカナッツエイに下りコスタルンガへ向かった。
峠のSavoyホテルは数年前に泊まったところでメゾネットスタイルの部屋がある。景色はもう少し上の方がいいのだが懐かしくもあるのでここに泊まった。
途中の店で嗅ぎタバコ仕入れた。

 ドロミテは3泊したが最初のカルデナ峠以外は2回目の宿に泊まった、ラガッツオイ小屋はいずれ泊まることにする。絶対に泊まるゾ。

 本日の走行距離 217Km

5:15 起床 朝焼け
5:30 日の出
7:00 朝食
7:45 ロカッテリー小屋発
8:35 コル着 10分休憩
9:08 ラバレド小屋着
9:45 オーロンソ小屋着 ゆっくりペースで歩いた
10:10 発 駐車券が車に挟まれていた 日本人女性ガイドと再会
10:30 ミズリーナ湖
11:00 トファーナへのR/W乗り場着 運休 ファローリアのR/Wへ向かう
    迷ってダンペッツオの街をグルグル3周する
11:45 R/Wの駐車場着
12:00 R/Wに乗って上がる
    昼食
13:45 下る
13:45 P を出る
14:15 ファルツラーゴ峠着
15:18 R/Wで上る
16:05 下る
16:15 峠のP発
16:55 ポルドイ峠 10分休憩
17:25 カナッツエイ通過
17:45 以前も来た店で買い物 嗅ぎ煙草を買う
18:15 コスタルンガ峠着


費用および日程(メモ)

2011年08月19日 07時10分04秒 |  チェルヴィーノ
旅費の纏めと日程のメモです。
コメントは後日書きます。
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旅費の内訳
3人分の金額
交通費 航空券、レンタカー料金、高速料金、燃費など  536.510円 
宿泊費 ホテル代金(3名1室が多かった)2食付もある   341.482円
飲食費 食事、飲み物代、果物など           129.903円
観光費 ロープウェイ料金、登山電車、遊覧船など    123.480円
その他 お土産、絵葉書、通信費など        64.989円
合計                        1.196.364円
 一人当たりにすると40万円弱というところ。
 ただし、1ユーロ=120円、1スイスフラン=100円で換算した数字です。
  ---------------
日 付 時間 適用 宿泊地

6月29日 水 7:25 那覇発 JALにて関空へ 
9:20 関空着
1145 タイ航空にてバンコクへ
17:10 スワンなブーム国際空港着
6月30日 木 1:15 スワンなブーム国際空港発 機中泊
7:35 ミラノ Malpensa Air Port 着
9:15 レンタカーにて空港発
10:30 コモ湖畔
13:10 ティラーノ 昼食
15:05 オスピッツ・ベルニナの峠
15:30 ベルニナ・ディアボレッツア着
14:30 ロープウェイにて山頂駅へ 221Km
19:00 夕食  高度障害の症状出る ディアボレッツア・クルムホテル

7月1日 金 9:00 ロープウェイにて下山
9:25 スタート 外気温9℃
9:50 イタリア国境検問所跡
10:45 Pass di Foren
11:10 ミュスタイア修道院
11:50 マルレス
12:15 ナウダース手前の湖
13:05 スーパーで買い物 昼食
14:30 ランデック
15:47 ルートマチガイで再びランデック 276Km
16:45 イシュグルの山上ダム湖畔の宿 湖畔の宿 

7月2日 土 9:10 スタート 
9:30 ピ-ラヘーエ峠 ダム湖あり
10:00 急坂且つ急カーブの九十九折
ツークシュービッツを目指す
11:50 フレクセンス峠 1773m
12:15 Wathにて昼食 
15:15 Eibsee着 ホテル空室なし
17:10 Walchensee 空室なし
17:45 12Kmの有料山林道路 373Km
18:30 ドイツ、森の中にホテル有り 四星ホテル ドイツ

7月3日 日 9:40 スタート
10:15 アッヘンゼー  気温12℃
10:35 展望所 Welfenを目指す
14:10 ハルライン通過
15:00 Welfen アイスリーゼンヴァルド着
歩きーロープウェイ―歩き
16:00 氷の洞窟 入場
17:05 氷の洞窟 見学終了 227Km
18:30 宿チェックイン 洞窟の下の宿

7月4日 月 9:10 スタート ドロミテへ
11:10 迷いながらもZelamSee着
12:30 マトライ 給油
13:30 St.Jacob
14:08 Slalle峠 イタリアに入る
15:00 下る 道路狭隘な為交互通行
16:00 Passo Farcisa
16:40 Ritugio 谷の行止り 引き返す
17:40 フィラ 304Km
18:05 カルデナ峠の宿にチェックイン 峠の宿


7月5日 火 5:15 朝焼け素晴らしい
8:50 スタート ドロミテ周遊へ
9:15 セラ峠
9:45 カナッツエイ
10:20 マルガ・チアペラ着
ロープウェイでマルモラーダへ
12:40 マルガ・チアペラ発
13:57 Giau峠
14:40 コルティナ・ダンペッツオ
15:05 ミズリーナ湖
15:25 オーロンソ小屋着
16:40 ラバレド小屋の上のコル 111Km
17:10 ロカッテリ小屋着 空ベッドあり ロカッテリ小屋

7月6日 水 7:45 小屋出発
9:08 ラバレッド小屋
9:45 オーロンソ小屋
10:10 オーロンソ小屋駐車場発
10:30 ミズリーナ湖
11:00 トファーナへのロープウェイ乗り場
運休ファローリアのロープウェイへ
12:00 ロ-プウェイにて上がる
13:45 下る
14:15 ファルツアレゴ峠
15:18 ラガッツオイ小屋へ
16:05 ロープウェイで下る
16:45 ポルドイ峠
17:25 カナッツエイ通過 117Km
18:15 コスタルンガ峠 サボイホテル

7月7日 木 9:05 峠の宿スタート
9:45 ボルツアーノ
10:15 メラーノ
11:20 グロレンチャ村見物
12:08 スイス国境
12:50 Passo Offen
13:38 Zernez と Scour の分岐点
13:55 フルーラ峠
14:10 ダボスのインフォーメーション
15:45 マイエンフェルト ハイジの里
17:10 ハイジの里 発
17:30 クール駅前 302Km
18:30 Films にて宿を探しチェックイン Filmsのホテル

7月8日 金 8:35 Films スタート 雨
9:00 トゥージス
9:35 ランドヴァッサー橋 入り口
11:10 トゥージス駅 カバンを持った女
13:00 Bellinzona
14:00 Nuffenen峠
14:50 Oberwald駅
15:25 フルカ峠 氷河見物 296Km
16:30 レアルプ側にホテル有 Hotel Tiefenbach

7月9日 土 8:45 スタート
9:20 アンデルマット
9:45 悪魔の橋 見物
10:20 悪魔の橋 発
11:10 SustenPass
12:10 マイリンゲン
12:45 ブリエンツ着
13:55 汽車にてインターラーケン着
14:45 ブリエンツ湖遊覧船乗船
16:05 ブリエンツ着
16:38 ロートホルンへの登山電車 238Km
17:35 ロートホルン着 ロートホルン・クルムホテル

7月10日 日 6:10 二つのピークへ散歩
7:40 ホテルで朝食
9:05 チェックアウト
9:40 登山電車で下りる
10:40 ブリエンツ着
11:00 スタート
11:20 インターラーケン
11:50 トリュンメルバッハの滝
13:00 滝発
13:55 カンデルシュテーク着
14:05 カートレインに乗る
14:18 ゴッペンステイン着
14:40 Leuk駅前
15:20 ロイカバード
16:00 ロープウェイでゲンミ峠へ
16:15 峠の小屋にチェックイン 137Km
18:45 夕食 食事は良い ゲンミ峠


7月11日 月 8:10 ゲンミ峠下りのハイキングへ
10:10 ロープウェイ駅
11:10 テルメでサウナとプールを楽しむ
13:15 テルメ(温泉施設)発
14:00 Leukを経てトゥールマン・タールへ
14:45 グルーベン
14:55 トゥールマンタール最奥部
15:42 トゥールマンタール入り口に戻る
16:10 アニヴェール谷へ
16:45 Zinal チナール 139Km
17:15 チェックイン Zinalのホテル

7月12日 火 9:25 スタート
9:30 ロープウェイで上がる
10:00 ハイキング
12:10 ロープウェイ駅
12:45 モワリー湖(ダム湖)
13:00 グリモンGrimentz
13:45 エレナ谷へ
14:35 Nax
15:00 迷路了、Uターン 107Km
16:30 アローラ ホテルにチェックイン アローラ

7月13日 水 9:05 スタート
9:55 カッパドキアに似た風景
10:10 ベックス ヘルメンスの谷入口
10:35 ダム着 霧の中
11:10 モダンな教会
12:15 マーティニー
14:23 フランス国境
15:00 シャモニー チェックイン イザベラホテル
15:30 学士会の宿舎へ向かう
18:30 ラ・プラのシャーレ着
21:30 シャモニーへ
22:20 ホテル着 締め出しをくう
23:30 ホテル・アルピナに投宿 ホテル・アルピナ

7月14日 木 8:00 アルピナ チェックアウト
8:15 Hotel Isabella にて朝食
巴里祭の模様をTVで見る
12:12 アルゼンチーノ行きのバスに乗る
学士会と遭遇 ラ・トゥールへ
12:50 タ・トゥール着→コル・デ・パルム
12:58 雨のハイキング
15:45 ラ・トゥールの駅
15:50 電車でシャモニーへ
19:30 シャモニーの教会パイプオルガン イザベラホテル

7月15日 金 6:00 ホテル発 ロープウェイ乗場へ
7:10 エギュー・ド・ミディ
8:50 エルブロンネへ
8:55 エルブロンネ着
9:45 エギュー・ド・ミディへ
10:15 エギュー・ド・ミディ着
11:05 発
11:18 シャモニー駅
12:10 アルゼンチーノ Argentiere
12:48 展望台
14:50 アルゼンチーノ駐車場
15:50 イザベラホテル
16:20 ブレヴァンのロープウェイ乗場
16:46 山頂駅
18:05 下のロープウェイ乗場
18:43 汽車にてラ・プラへ
19:00 学士会と夕食
20:55 汽車にてシャモニーへ戻る 19Km
21:30 ホテル帰着 イザベラホテル

7月16日 土 6:00 ホテル発
7:00 エギュー・ド・ミディ着
8:00 下山
8:30 ホテルにて朝食
10:30 ホテル発 チェルビーニアへ
11:35 マーティニー
12:15 イタリアに入る
12:45 アオスタの手前にてランチ
13:50 チェルビニアへの入り口
14:25 チェルビニア着
15:00 ホテル チェックイン
17:00 街を散策 163Km
18:00 レストランにて夕食 チェルビニア

7月17日 日 10:15 雨の中ハイキングへ
12:10 ダム湖の近くで引き返す
13:30 ホテル
18:00 スーパーにて買い物
19:45 部屋で夕食
21:00 雨が上がりチェルビーノが夕焼け

7月18日 月 7:10 ロープウェイ乗場
7:56 山頂展望所
8:50 下山開始
9:35 ホテルにて朝食
10:25 チェックアウト ホテル発
11:55 ドンナス
13:10 ビエラ
15:25 マッジョレー湖湖畔アローナ
15:45 マッジョレー湖範ストレーザ着
16:07 チェックイン
街を散策 199Km
18:30 ホテル 部屋で夕食 ストレーザ

7月19日 火 7:00 ホテル発 空港へ
7:35 高速道路に入る
7:55 マルペンサ空港着
8:25 車を返却 59Km
総走行距離  3242Km 3242Km
11:30 飛行機チェックイン
14:40 バンコクへ
7月20日 水 6:15 バンコク着
11:00 バンコク発
16:37 関空着

マルモラーダ

2011年08月15日 13時32分49秒 |  チェルヴィーノ
2011年7月5日 火 7日目

 朝焼けがきれいだ、山に陽が射すのを見るため寒さを我慢して時々ベランダへ出た。高度が高いところで泊るのはこのような朝夕の風景を見る楽しみがあるからです。チロルと違いここドロミテは気温が低い、これも高度の違いでしょう。

8:50 スタート、峠の小屋なので直ぐ下りから始まった。目の前にはサッソ・ルンゴがピラミッド型に聳えている。今日の目的はマルモラーダへロープウェイで上ること。また妻がトレ・チメ(ドライ・チンネ)を見たい、オーロンソ小屋に泊まりたいと言い出したのそれに従うことにする。
ほどなくセッラ峠の入り口に着いた、初めてドロミテをドライブした時の昼食をとっと場所で写真を撮る。ここも見晴らしがいいところでサッソ・ルンゴは目の前だし独特の形をしたサッソ・ポルドイも見える。

 セッラ峠からカナッツエイを経てフェダイア湖をの横を通りマルガ・チアペラへ行く。10時半にロープウェイに乗った、2350m地点で乗り換えトップは3265m地点である。フェダイア湖側から上るより雪が多いし見晴らしが良い。天候は一応晴れているが山頂はガスが掛かっている。昨夜雪が降ったようでテラスを雪掻きしている。
ガスが切れて頂上が見えるのを1時間以上も待った、ここからフェダイア湖側まで歩けそうだ。上り下りは殆ど無くトラバース気味に1時間ちょっと歩けば着くのではないだろうか。どちらかから上り反対側に下るコースは雪の散歩コースとして面白そうだ。滅多に無いフェダイア湖側の鳥かごゴンドラにも乗れるし。

 ドロミテは雪を被った山は少ないのでマルモラーダの雪景色は異色の存在である、なぜかガスが掛かっている日が多い。粘ってチラッと山頂を見ることができた。昼食後にトレ・チメへ向かう。途中のGiau峠からのマルモラーダが綺麗だ。昨年思いがけずこの峠を通り今年はここに泊まってもいいと考えたほどだ。ドロミテ特有の岩峰に囲まれ雪を抱いたマルモラーダを正面に見るこの峠はドロミテの隠れた峠、景勝地といえるだろう。

 コルチナ・ダンペッツオの街を見下ろしながら下る、ドロミテ街道の始点・終点(?)、中心地だけあって町の規模も大きく美しい。一方通行が多いので迷いやすいところでもある。本日は早々に抜け出てミズリーナ湖へ向かった。湖越しにドライ・チンネが見える、湖は保養客が大勢いて賑わっていた、雪山から下りてきた者には暑すぎる。オーロンソ小屋への有料道路は機械相手に金を払う仕組みとなっていた。
最初に上ったときは急坂とカーブにてこずったけど今では慣れて難なく上る。

 ロカッテリー小屋への電話が通じない、今日は平日だし泊まれなかったら戻ればいいと気軽に考え予約無しで向かった。この時間なので歩いている人は少ない。ラバレッド小屋のコルまで45分、そこからロカッテリー小屋まで40分かかった。小屋は満室で隣の倉庫のような冬季小屋なら空いているという。ともかく泊まることにする。物置小屋風で既に何名かの客がいた。一室10名が4部屋ありトイレも無いので本館の使うことになる。

 夕食時に前回いた日本人ウェイトレスに又会えた。覚えていてくれてワインの銘柄を推奨してくれた。ニッポン人団体客がいた。トレ・チメを見るなら、ハイキングするならここロカッテリー小屋は最高の場所だ。オーロンソ小屋よりはるかにいい。ただしシャワーも無いが一晩浴びなくてもどうっていうことない。あの景色はそれに勝るものがある。

 夜ベランダでその女性と添乗員それに小屋のオーナーと少し話す、嗅ぎタバコをご主人から貰った。メンソールの香りがして鼻にツンときた。お土産に買って帰ろう。星明りのトレ・チメは素晴らしい。

本日の走行距離  111Km

7月5日 火
5:15 朝焼けを見る
7:30 朝食 気温10℃
8:50 スタート Rifugio Alpino 標高2137m
9:10 セラ峠入り口 以前ランチを食べた場所
9:15 セラ峠
9:45 カナッツエイ
10:15 フェダイア湖
10:20 マルガ・チアペラ着
10:30 R/Wに乗る
10:48 2350m地点で乗換え トップ3265m着 3℃
12:15 マルモラーダをR/Wに下山開始
12:40 マルガ・チアペラ発 
13:00 昼食のあと発
13:40 Giau峠入り口
13:57 着
14:08 発
14:40 コルチナダンペッツオを通り抜ける
15:05 ミズリーナ湖 写真
15:15 有料道路入り口 22E
15:25 オーロンソ小屋着
15:45 小屋発 ロカッテリー小屋へ
16:30 ラバレド小屋が見えるコル着
17:10 ロカッテリ小屋着
18:00 夕食 21:00まで あとツアーガイドとだべる
     ワイン、 日本人女性スタッフ
     嗅ぎたばこ