どこ吹く風

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嘉峪関

2010年10月24日 09時17分09秒 | 西安・敦煌遊学
 嘉峪関は敦煌から400Km離れたおり、整備された道路が砂漠の中を一直線に走っている。代わり映えしない景色が延々と続き、遠くに近くに山が現れる南側は祁連山脈に連なっている。

 ガイドの説明によると二つの山並に挟まれた河西回廊は風の通り道として知られ何時でも一定の風が吹いている、それで風力発電の大掛かりな施設が建設されて1千万Kwの発電量を誇るそうだ。
戻ってから朝日新聞を読むとたまたまそこの風力発電所の記事があり、送電設備が未整備なので電力を作っても無駄になるので稼動していないとのことであった。中国政府は内陸部へ投資していると発表しているが無計画・無駄な投資として批判的な内容であった。
 記事の内容はさておき数キロに亘って林立する風車は壮観である、送電設備が整った暁にはクリーンエネルギーとして脚光を浴びるだろう。

 単調な風景なので山すそが近づいたり離れたりするのを見るだけでも気が紛れる。道路に並行して工事用のクレーン車が数台一組で立ちダンプカーが動いているのが見える。同じような風景は敦煌を出たときから目にしていた。もう1時間以上走っているのに工事箇所は切れ目無しに続いている。結局工事箇所は嘉峪関に着くまで続いていた、つまり私が目にしただけでも400Km同時着工している。蘭州まで高速鉄道を建設していて2年後には開通するようだが、目にした工事風景をからは期間内に運行開始できるでしょう。

 さて嘉峪関だが明の時代に国境線というか防衛ラインを敦煌から嘉峪関まで引き下げた。そのために敦煌が廃墟になってしまったそうだ。かつて中国でも有数の都市であった敦煌が歴史の舞台から消えた時代があったとは知らなかった。嘉峪関がその任を担ったのである。そこは山が迫ってきて平野部が15Kmしかないので防衛ラインを敷くのに適当な場所に見受けられた。
両翼に長城がつづき遙か彼方の山の頂を通っている。逆方向は長城を壊して鉄道工事が行なわれていた。

 トイレ休憩をした瓜州で食べたメロンのような瓜と西瓜は甘く美味しかった。 


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