どこ吹く風

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回民街 その二

2010年10月30日 10時14分00秒 | 西安・敦煌遊学
 鼓楼の周りは駐車業に入る車で混雑している、すり抜けて回民街の入口にくると三輪車が客待ちをしている。乗るほどの距離も無い無いので通りの両側並ぶおみやげ品屋や店先に材料をぶら下げて調理している食堂を見ながら歩く。

 包子の美味しい店”買三灌湯包子館”が右手にでてきたら回民街も端に近づいたと考えていい。まだ先にも店はあるがこの辺りで引き返してもいいでしょう。小腹が空いたら包子を食べる、包子となっているが小籠包のようなもので箸だけでなく匙も使って熱々の汁を零さないように食べるのがコツ。牛肉、羊肉に野菜があるのでアレコレ頼んで皆でシェアした。

 直ぐ近くに”羊肉泡膜”(膜は月偏を食偏に)の有名な店もある、前述のようにヒージャー汁(山羊汁)を食べきれない人は臭さに参ってしまうでしょう。
通りには珍しい作り方の麺や炒め物の店など様ざまな態様の店があるので適当に入って味見して楽しむ。例え味がハズレでも金額的には300円足らずなのでご愛嬌と思えばいい。

 通りにはカットフルーツや大根餅、鏡羹という蒸し菓子などの屋台も並んでいる。作るのを見るだけでもおもしろい。清真大寺への通りは道幅も狭く両側に並んだ店も小規模で反物、ミヤゲ品、薬草などが所狭しと積み上げられている。市場に来たという雰囲気満点です。

 表通りの中ほどにかつての豪商の邸宅があり、影絵(影皮)が上演されていた。客がいれば随時上演し時間も15分ほどなので一見の価値がある。別にもう一軒影絵の劇場があった、牛皮を掘り込んだものだが関節が動き彩色されている。言葉は分からなくても楽しめた。飾り物にもなるので欲しかったけど私には高すぎた。

 3年前に比べて大型店舗が増えた。中国北西部は乾燥フルーツが多いので店に並んでいるフルーツの種類も豊富だ、南方系の果物の乾燥したものもある。そのフルーツを扱う店が大型化している。大きくなって小奇麗になるのは一見発展していると見えるけど周辺の店から浮いているようにも見える。小さな店が並んでいるほうが味わいがあると思う。

 滞在中何回も回民街に足を運んだ。見て楽しい場所です。
酸梅湯という飲物もそこで飲みました、中国では何処にでもある飲物のようです。お味のほうは”名前通りの味がした”と言うと大概想像できるでしょう。


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