どこ吹く風

旅のことを主に書く。

翠崋山 山菜料理

2010年10月15日 09時28分21秒 | 西安・敦煌遊学
 観光地だけあってレストランや食堂は多い。電気自動車の発着場の下には村の食堂があるが、遊歩道の入口にも数件の店がある。食事時間を過ぎているので閑散としていた。客街をしている服務員に冷たいビールあるかと聞き店に入った。
メニューを見ても内容が分からないので女学生に聞きながら選ぶ。まずビールが欲しいと何回か言うてもなかなか持ってこない。

 痺れを切らして強い調子で言うと運んできた、ところがあまり冷たくない。「冷たいビールが飲みたいのだ。」と言うと、”この程度の冷たさのものしか無い。”と言う。
「隣の店はあると言うていた、もし冷たいのが無ければ移る。」と立ち上がる素振りを見せると”待てまて”と言いながら出て行き冷たいビールを持ってきた。
隣の店で融通してもらったらしい、”指定したビールと銘柄が違うから・・”と言い訳をしていた。客をとりたいので方便で冷たいのがあると言い、慌てて冷蔵庫にビールを入れて時間稼ぎをしたのだろう。

 冷たいビールで乾杯する。中国人との駆引きも身についてきた。(笑)
ここらの店は山菜料理がメインだった。出てきた野菜は名前を聞いても分からないものばかりで、女の子も知らないようだった。形はモヤシのようだけど木の根(?)茎(?)とかで、真っ白でシャキッとしていてモヤシのように臭みがない山菜は美味しかった。野菜だけではナンだからと鶏肉も頼んだら、鶏の足をぶら下げて裏に回る人影が見え処理しているような物音が聞こえた。暫らくすると骨も肉も一緒にぶつ切りにして煮込んだ料理が出てきた、ブロイラーではないので肉が少なくこのような料理しかできないのだろう。

 辛い料理もあったので米飯もすすむ、彼女たちは湯(スープ)を注いでくれたりビールを入れたりと甲斐甲斐しく手伝ってくれた。会話が弾むほどの語学力は無いけどアレコレ身振り手振りも交えて話す。学校は翠崋山のすぐ下にあるので寄って行くようにとしきりに勧める。屈託の無い明るい子たちだ。

 食事代は179元、観光地価格なのと鶏一羽潰したのでこの金額になったのだろう。ビールの他店購入費が高かったのかな。(笑)
高いと感じるも日本円に換算すると一人当たり470円足らず。ビールに生きた鶏を潰してこの金額なので、現地の物価水準に比べて高いというだけである。最初に入ろうとしたレストランならもっと高い料理しかなかっただろう、テーブル料理だからという理由で一人100元コースだったかもしれない。
あのレストランを止めてここまで引っ張ってきた彼女たちは地元だけの事はある。山菜料理と銘打った食堂であの価格は満足すべきものでした。

 ビールを注文する時は”冷たいビール”と言わねば生ぬるいビールが出てくる。毎回くどいほど「bing de pi jiu ピンダ ビーヂヨウ」繰り返した。この言葉を忘れると汗を拭きふき温いビールを飲むはめになりますよ。


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