どこ吹く風

旅のことを主に書く。

イカからパラカスへ

2006年05月05日 07時42分45秒 | マチュピチュ
 気分は優れないが機長のサービス精神をオーバーに褒め、たどたどしい域にも達していない日本語を褒めて地上絵を眺めた。長~い時間に感じられた、同行の皆さんはとても楽しんでいる様子だ。ただ一人の男として弱音を吐くわけにもいかない。
 もう戻ると言われたときは正直ホッとした気持ちと惜しいもっと見たいという気持ちが半々だった。帰りもけっこう時間がかかった、時折り揺れるが帰りと言うことで気がラクだった。

 乾燥してカラカラな大地に禿山が真昼のベタ光線で陰影に乏しいボケた風景が続いている。アンデスの山から流れ出たであろう川の跡がある。退屈な光景の中に出てくると僅かの変化でも砂漠と言うものを感じさせる。広い河原に幾段か高低ができている、あれが河岸段丘というものか。水無し川なのでたんなる窪地かもしれない。砂地がつくる縞模様の中ほどに水がキラキラ光って見れる帯が見える、水が流れているのだろうそれに沿うように緑の帯が見える、ホッとさせられる光景だ緑が綺麗だ。

 着陸したとき正直嬉しかった。イチバンに出発したので他の人はまだ戻っていない。空港ないにコンドルがいると聞いたので見に行った。さすがインカの神と崇められただけあって気品がある。羽の黒の中の白が栄えている。一緒に写真が撮れるというので檻から出してもらう、羽を広げると2mはゆうに越す大きい。子羊なら掴んで舞い上がるだろう。代わる代わる写真に納まりお定まりのチップを出した。
仕込まれたのであろうが羽を広げたまま歩いたり、写真に納まるまで羽を広げた状態でいる。

 飛行までの待ち時間にイカ市内を少し回った、何処の街にもある中央広場を見ただけだが市の中心部なので人出は多い。そこの名物と言うチョコレートをオミヤゲに買った、キャラメルをチョコで巻いたもので大きさ包み方がおもしろい。ついでにピスコも買った。
 遅い昼食は街外れのレストランだったが、広い敷地で手入れも行き届き廊下には骨董品が展示されている、もしかすると宿泊施設もあるのか。屋外での気分好い場所でのランチだった。冷えたビールを飲みながら遊覧飛行の話に花が咲いた。

 食事の後はこのツアー最後の夜を過ごすパラカスへ行くだけ。街を抜けると砂漠、砂の砂漠ではなく木が生えていない土地という意味での砂漠で色はグレーっぽい。砂埃が立ちそうでそうでもない、砂漠というのに慣れていない私にはなんとも言いようのない光景だ。
来た道、行く道で興味を惹いたのは看板だった。コーラやビールの看板がおもしろい、とてつもなく大きな看板や、100m、200mと続く塀に同じマークが繰り返し繰り返し並んでいる様は異様でもある。何の変化も無い荒れた大地の中の村の壁、塀に描かれたものをみるとやり過ぎだと思う半面ペルーとはこういう国だと納得しペルーの風景と受け入れる気持ちも出てくる。インカコーラやクスコビールの大型看板を見たときも同じように感じた。
 パラカスはハイウェイから海側に向けて暫らく走った所にある。ホテルに入る前にスーパーに寄ってビールを買った。添乗員はホントは信義則違反だが・・と笑いながらスーパーに立ち寄る旨を告げたのだ。ホテルの飲料は高いので嬉しい配慮だ。

 ホテルはリゾートホテルで低層の客室が並び、プールは当然のことである、桟橋もあった。早速夕日を見ながらプールで泳いだ。

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