どこ吹く風

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レンタカー

2011年09月10日 11時42分15秒 |  チェルヴィーノ
アルプス旅行が3回目になったときドロミテを見たくなった。調べるとドロミテは汽車路線はなくバスしか走っていない。その上本数が少なく接続も悪いのでスイスのように汽車とポストバスを組み合わせた旅程が立てにくいことが分かった。それでレンタカーを借りることにした。
 運転免許を取って1975年までオキナワは左ハンドルの右側通行だったので”昔取った杵柄”というところ。こういう点ではウチナーンチュはアメリカ統治下で良い経験をしたものである。

 レンタカーを運転するには国際免許証が必要だが写真一葉とパスポートを持って行けば30分ほどで取得できる。費用も2千数百円と安い、ただ国際免許証の有効期間が1年しかないのは短すぎる、私は今年で3回申請したけどせめて運転免許証の有効期間まで延長してもらいものだ。

 車の手配は直接現地のレンタカー会社とインターネットでやり取りする方法や国内の手配会社を通す方法もある。また現地の事務所に直接出向いて借りる方法もある。私が初めて借りたときは手配会社とやり取りしていたが、最終確認が取れないまま出発したためザルツブルグの駅前営業所で直接交渉した。このような場合に注意すべき点は土・日は閉店する場合もあるので日程に支障が出かねない。あの時インスブルックで返却したが日曜は休みなのでキーを郵便口から投げ入れるように指示された。空港営業は年中無休のようだけど街では休むので気を付けたほうがいい。

 インターネットで国内の手配業者に頼むのが簡単だが、保険のサービスで融通が利かない感じがした。通常の契約では事故を起こした場合に免責金額が3万円とかの条件が付いている。全額保険で面倒を見てもらう場合の費用について問い合わせしても無しの礫だった。借りるとき免責金額無しにしたが追加保険料と税金で475ユーロ支払った。
それと運転する人は二人で申し込んだつもりだったが、現地(ミラノ・マルペンサ空港)の営業所で1日7ユーロの追加が必要と言われた、去年は何も言われなかったのに。乗り捨て料金は確か70ユーロなので国内に比べて安いようです。旅程に合わせて乗り捨てを考えてもさほど負担にならない。

 小さいことのようだが契約時(国内の手配会社に振り込む前)に確認した方がいい。現地では言葉の壁が厚くて伝えたいことが伝わらない。結局先方に言い負かされてしまう。
それと返却時間だが、レンタカーは24時間を1日と計算するので借りた時間までに返却するのが原則である。今回空港に着いたのが午前7時で帰りは午後の便であった。それで朝早く返却して空港で時間潰しするよりホテルをゆっくり出たほうがいいので返却時間を2時間サービスするように頼んだ。しかしダメ、1日分の追加が発生するとのこと。もしかして契約時ならその程度の融通はしてもらえそうだが、どうなんでしょう。

 運転するときの注意はまず当たり前のことですがアチラでは右側通行です。若いころは右側を走っていたけど'75年に左側通行に変更され今では感覚が左になっている。この習慣・感覚がクセモノでアチラでも無意識に左側通行になってしまう。意識するとこんがらがってくる、厄介だがこれは気を付ける以外に対処法は無い。左折する場合やバックから前進に変わるとき考えに考えて反対車線に入ることもしばしばあった。慣れるまでは助手席と後部座席に助手(?)がいるので喚かれっぱなしだった。

 スピードは日本の比でなくやたらと速い。アウトバーンの120Km/hは分かるとしても、田舎道の歩車道ば分離していない道路でも80Kmで吹っ飛ばしている。後ろに行列ができていても追い越させるための路肩が無い道が多い。直線道路になるとどんどん追い抜いて行く、私は80Kmで走っているので遅いつもりは無いけど後続のドライバーはイライラするのだろう。小さな日の丸をリアウィンドーに貼り付けて不案内の観光客であるとの表示をしたいほどだ。毎年忘れているけど。
こちらが譲っているのだが追い越されてはかりでは面白くない、しかしそれ以上のスピードを出す勇気もない。同乗者の目や口もある事なので、追い抜いて行く車はベンツだから、BMBだからしょうがないと諦める。こちらの車も一応ヨーロッパ車だけど。(笑)

 レンタカーは殆どがマニアル車です。オートマチック車が欲しければ前もって注文した方がいいでしょう。私はマニアル車で充分でした。走っていて感じたことは信号機が無いことです。交差点の殆どがロータリーになっている。コツさえ掴めば信号機と違いイライラして待つことが無いので便利です。ルートを間違えても信号機の場合はUターンできない、しかしロータリーの場合はもう一回りするとか、次のロータリーでUターンすればいい。ロータリーでは内側を走っている車が優先で、外回り内回りの2車線のところもあるので内回りの車に気を付けることです。
 
 レンタカー会社には地図がありません、営業所付近の地図さえない。ウィーンでのこと、メトロで営業所へ行き車を借りてホテルに戻ろうとした。ところが地図がなくて往生したことがある。所員に道を尋ねたのですが、離れ過ぎていたのか途中で誰かに聞けと言われた。サービスはその程度です、また同行者は小さな車なら3名まででしょう。トランクもしくは荷物を置くスペースに90リットルのスーツケースが3個しか置けません。後部座席には手持ちのバッグ、飲み物、カメラ等の小物を置く場所も必要です。人数と車種は気を付けるべき点です。
思いつくままの書きなぐりです、まだあったら後日書き足します。


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