どこ吹く風

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回民街 

2010年10月29日 09時55分56秒 | 西安・敦煌遊学
 西安の中心地、繁華街に鐘楼がある。城壁の東西南北の門から伸びる道路が鐘楼で交わり、ロータリーになっている。繁華街へ出るときは鐘楼を目印にしてバスに乗り、鐘楼のバス停から戻った。私にとって鐘楼は西安のシンボルであり街を歩く時の目印であった。その鐘楼から数百メートル離れて鼓楼が建っている。

 鐘楼と鼓楼は時を告げるための建物だが鐘と太鼓の違いだけなのだろうか。漢中の史跡にあった鐘楼の鐘は焼き物だったのでビックリした。実際に使っていたのかレプリカとして吊るしてあるのかは分からない。

 鼓楼の裏側に回民街と呼ばれるイスラム教徒の街がある。チョット見には普通の中国の町と変わらないけど、よく見ると白い小さな帽子を被った人を見かけるのと清真という文字が多い。
通りの中ほどから裏道に入り奥まった所に清真大寺というイスラムのお寺ー廟と言うべきかーがある。係りの人に聞くと金曜日には礼拝があるそうだ。アザーンについて聞くと例の響きの良い声で一節を唱えてくれた。

 表通りは観光客で賑わっている。中国人にとってもイスラムの街は珍しいようだ。回民街で私の目当ては食べ物である。まず包子、ガイドブックに載っている賈三灌湯包子館というレストランが有名で、交大の教師から教えてもらい何回か食べに行った。
07年は肉入りが6元で野菜入りは5元だったのに倍近くに値上がりしていた。値上がりしたといえ10元なので私たちの財力(?)からするとタイヘンなものでは無い。
残念な点はビールなどのアルコール飲料を置いて無い事です、さすが清真の店です。

 次に羊肉泡モウで、モウというパンーインドのナンに近いもので多分に未発酵パンの一種だと思われるーを千切って椀にいれてその上から羊肉の汁をかけた汁物。
3年前は自分でモウを砕く店があったけど今では細かく砕かれ既に出来上がったものが運ばれてくる。2軒の店に行ったが両方とも完成品が運ばれてきた。観光化されて客の難儀さを取り除くのと効率よく回転させたいのだろう。

 3年前の店は周辺の様子が変わっていて探せなかった。自分で千切って食べたかった。ただこの羊肉泡モウはヒージャーを食べきれ無い人にはお勧めできません。ウチナーンチュでもヒージャー嫌いが多いのでヤマトゥーが食べるのは無理でしょう。一椀20元ほどなので試してみたら如何でしょうか。
アンダじーじーしたヒージャーの細切れ肉丼・・・、米ではないからドンブリとは違う。汁物だが麺でも無い、ふやけたパンが入ったジージャー汁というところでしょうか。

 回民街は見るだけでも楽しいところです。(次回に続く)


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