どこ吹く風

旅のことを主に書く。

アメリカ上空

2006年05月12日 15時01分20秒 | マチュピチュ
 今回のツアーは添乗員は、南米への乗換地としてカナダの利点を強調していた。
アメリカに比べて入国出国の検査が緩いのでラクですよ、とのこと。アメリカはトランジットでも検査が厳しく3時間掛かるのも珍しくないとのこと。

 こういうのが利点として挙げられるなんてアメリカのバカさかげんが分かる。自ら蒔いたタネに脅かされるなんて同情どころか哂いたくなる。ご勝手にどうぞ、ハリネズミ状態の防御体制を敷き恐怖に慄いてください、とヨコメで眺めるだけす。
 その恐怖感を他国に攻め入り紛らわす傍迷惑なことはもう止めて欲しい。
アメリカの偉大さは戦争を行い国が疲弊しても、裏で政権を支える多国籍企業は儲けているところだ。スゴイとしか言いようが無い。

 それを支えるニッポンという国ももエライ! その国を支えている国民は尚エライ!
国民の一人である私はのうのうと旅行を楽しんでいる。エライ国民の一人に数えられるのかな。(笑)

 と異常のように悪態をついたが、これはこのブログのペルーの項の最初の頃に書こうと思っていたが、気が乗らずの放っておいたのです。
アメリカは憧れの地であった。「自由・民主主義・アメリカンドリーム・・」賞賛するのに言葉は要らない、
匂い身振りそれらの一つひとつがアメリカナイズされていた頃もあった。
それがこの有り様、あまりにも幻滅して哂う以外にない。ここ当分アメリカの地を踏む事は無いだろう。もしかすると入れて貰えないかもしれない、このような危険思想の持ち主は。(笑)

 夜中にその疎ましいアメリカ上空を飛んだのだろう。夜が明けると大地の上を飛行している。アメリカはこの目で見るものではなく、若い頃の憧れを瞼の裏に映して心の目で見るものだろう。
 我が家にホームステイしたフロリダのあの娘はもう結婚して子供もいるのかな。インターネットがもっと普及していたら今でも連絡しあっていただろうに。
娘たちが1年もお世話になったサンアントニオとフレズノのお父さんお母さんのこともチラッと思い出した。みなさん屈託のない良きアメリカ人だった。両家の方々と娘達はメール交換しているので消息は知っている。

 両家族とも私たちが子供の頃のアメリカーとはちょっと違う、サンアントニオはメキシコ系でフレズノが東欧系、私の子供の頃のアメリカーは白人と黒人だった。
身体の匂いもチーズっぽかった、トイレや塵捨て場も独特の匂いがあった。
しかしトロントでは感じなかった、もう大人になって慣れてしまったのか、それとも多民族が混ざり合ったので中和されてしまったのか。

なんて眠れぬ座席で妄想しているうちに着いた。本来時差は無いはずだが、サマータイムの関係で1時間調整した。また往路と同じく一旦入国手続きをして数時間の乗り継ぎ時間を過ごす事になった。

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