どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ガストン・レヴファ

2006年11月03日 08時46分21秒 | モンブラン
シャモニをバスで移動中に体育館のような建物があり正面に「ECOLE NATIONALE DE SKI ET D'ALPINISME」と大きく表示されていた。
ECOLE・・・エコール・・確か学校だ、何の学校だろう、バスが通り過ぎる一瞬の間にECOLEとSKIが見えた。スキーの専門学校なのか、そのうちにNATIONALEという文字もあったと思い出したので若しかするとアレがフランス国立登山学校だったのか。

 帰りのバスで見覚えのある花の咲き乱れた通りに来たのでヒョットすると朝見た登山学校の前を通るだろうと期待してカメラを構えた。
その時の写真です、この写真からスペルを書き取りました。

 二度見てフランスの国立登山学校であると確信した。日本語の正式名称は「フランス国立スキー登山学校」と言うらしい。この登山学校は山岳部の現役の頃「雪と岩」との表題で出されたガストン・レビュファの写真集を読んで知っていたので妙に懐かしさを覚えた。
エギュウ針峰群もその本で知った、ドリュを見ての帰りに登山学校を通りガストン・レビュファ縁の学校、レビュファのように美しくロッククライミングをやりたいと憧れたこともあったので感慨深く学校を眺めた。

 ディアボレッツアのクルムホテルの夕食時に、たまたま若い男女のアルピニストと同席した。ピッツ・パリュを登るという、ガストン・レビュファを知っているかと問うと、発音が悪かったのか首を傾げる。もう一度言うと分かったらしく知っているというので、若い頃彼の写真集を読み憧れたことを話した。
彼は私たちの話を彼女に通訳しているようだった。レビュファはアルプスのみならずヒマラヤ遠征隊のメンバーとして遠征しているので、アルピニストなら今の世代でも名前は知っていても不思議ではない。

 彼はジャポネがどうしてレビュファを知っているのか不思議だったに違いない。

もろもろ

2006年09月10日 07時33分41秒 | モンブラン
 地図は北を上にして見るのが私たちの常識である。ところがスイスの地図を見て気が付いた南が上になっているのです。
地図と書いたら語弊があるので疑念図と訂正しておきます。概念図だから東西南北の方角よりも自分のアタマに入っている地図を優先した方が分かり易い。その地域に入って行く方向が上になった地図が分かり易い。これから行く所が入った場所の左なのか右なのかが方角の西東よりもアタマに入りやすい。
スイスの有名な観光地チェルマットにベルナーオーバーランドは山に囲まれた地域で北側が切れて谷になっており、その谷沿いに入っていく。つまり北から南に向かって入山する。ガイドブックの概念図はー多くは鳥瞰図だがー南が上に書かれている、しかし皮下意識には地図は北が上に書かれていると刷り込まれているので夕日が沈む位置、朝日が昇る位置にズレが生じる。

 それだけでなく他の地域に移動するときはフツーの地図を参考にするが、その時今居る地域では南と北が反対になっているので全体の中の位置関係がおかしくなる。
例えばチェルマットから氷河急行に乗ってサンモリッツへ行く場合に、鳥瞰図ではサンモリッツは左側になるはずなのに、地図を見ると右側にある、という具合にこんがらがってしまう。

 絶対的な方角をシッカリ頭に入れておけばいいのだろうが、なかなかそうは行かない。余談だが、100円ショップで買った磁石を常にリュックに下げている。部屋から朝日が見えるかどうかの判断に役立つ。

 話しは飛んで、ご来光を拝むのは日本人だけか。ご来光を見たいという欲求と言い直してもいい。ミューレンで朝日が昇るのをベランダで待っているととき、隣の部屋の住人にウルサイとたしなめられた。自分では気付かなかったけど、朝っぱらワクワクして甲高い声でしゃべっていたのだろう。
 もし逆の立場なら、夜が明けるのかと起き出して朝日を眺めたことだろう。旅の目的が違うだろうが、国民性の違いもあるかもしれない。

写真はシャモニの外れ、グランモッテッツ付近の鳥瞰図
隣にドリュがある、富士山とほぼ同じ高さがあるのだ・・・

ロープウェイ

2006年09月08日 15時31分29秒 | モンブラン
スイスで様々な乗り物に乗った。汽車、電車、登山電車、ロープウェイ、ケーブルカー、リフト、船などである。その違いはよく分からない、汽車は蒸気機関車で電車は電気モーターで動くものなのか、ではディゼルカーが曳く列車はどう言うのか。登山電車はガイドブックに登山電車と書かれているのでそう呼んでもいいだろう。ケーブルカーはケーブルに引っぱられて登り降りするものと理解している。軌道の上を走るだけでなくて空中を移動するものにもケーブルカーと呼んでいる所もある。
ロープウェイとリフトの違いは規模・大きさなのか、ベンチ状になったらリフトで箱になるとロープウェイだろうか。ではゴンドラとロープウェイはどうなる・・
分からないので、その時の気分次第で適当に書いた。

 スイスは麓から山の上まで登山電車やケーブルカー・ロープウェイが設置されて坐ったままピーク付近まで登れる。それでも登り足りないと思える所はエレベーターでさらに高いところまで運んでくれる。全く至れり尽くせりだ。自然保護の観点からは問題もあるだろうが、全く気にする様子は無い。
 トリュンメルバッハでは滝のすぐ近くに出るトンネルが掘られている。深くて狭い岩の隙間を大量の水が落ちて行くさまはスゴイ、しかしここまでして一般大衆に見せなければならないのかチョット疑問も生じる、やる事が荒い。

 尾根筋、稜線に張り巡らされたリフトの鉄塔もそうだ。素晴らしい大地の中を滑るのは気持ちが好いだろう、しかしである自然をあのように切り刻み痛めつけていいのだろうか。
お蔭で楽しながらピークまで行けたけれど、それはそれとして疑問もある。

 その他に犬橇にも乗った。これも観光用だろうがもう二度と経験できないことをした。雪を蹴散らしながら進んでいったが大声を出したくなるほど愉快だった。広がった雪原、それだけでもめったに目にしない光景なのにそれに犬橇まで乗れて、グレッシャー3000はわざわざ足を延ばした甲斐があった。
 シオンのミニ列車、遊園地にある車が引っぱる列車だが、それで市内観光ができる所は少ないだろう。道行く人に見られているようで乗っていて気恥ずかしさもあるが、でもワクワク気分で楽しめた。

 良し悪しは別にしてスイスは交通機関が山の上まで通じているのでタイヘン便利である。足腰が弱った人から、ただ歩くのがメンドウという怠惰人間まで充分楽しめるところだ。ただしそれなりに金が掛かる、ひとピークごとに2千、3千円とカネは飛んで消えていく。そのピークたるやさすが山国スイスで山から下りてくると隣のピーク、向かいの山が待っている。今回は登れる山はほぼ全て登った。ロープウェイ巡りをしているように登ったので、交通費があの先日掲載した金額になった。

 でも展望は山によって違うので、多くのピークから山々を眺められて良かった。
この次行く機会があったら又乗って登るだろう。

写真は、急勾配を昇り降りするピラトス山の登山電車、電車の左側にはトンネルがある。

ホテル

2006年09月07日 09時50分07秒 | モンブラン
 泊まったホテルは山岳ホテルと三つ星、二つ星クラスした。
街では安さと利便性を山では風景を重視した結果です。スーツケースは二人分を1個であったがゴロゴロ転がして運ぶにしても石畳は運びにくい。駅から近いほうがいいので全て駅から3分で歩ける近いところにした。それでもスーツケースは持って移動するとタイヘンなので2・3日分の着替えをリュックに詰めて、スーツケースは次の目的地に送った、スイスパスを持っていると10フランしか掛からない。

 駅前の安ホテルの風呂はシャワーだけというのが殆んどで、バスタブが付いていたのはたった一ヵ所のみ、思わずワ~ッバスタブがあると妻が声を上げたほどです。ツアーでそういうホテルだけに泊められたら絶対文句が出るだろう。私は日ごろシャワーだけで済ませているので湯船に浸からなくても平気だ、慣れているのでそのような不満は感じない。勿論あればあったで年に数回のゼイタクな風呂を楽しみます。

 バストイレが共用というのも多かったので、部屋にバストイレが付いているだけで高級なホテルに泊まった気分になった。(笑)
共用でも数があれば不便や気まずさは感じないが、1フロアに一ヵ所というのは少なすぎる、幸いプレシーズンで客が少なくて助かったけどシーズン真っ盛りなら不満が出ただろう。
このようなホテルを選んだので宿泊料が安くつき70フラン前後で泊まれた。ユースホステルなら2食付45フランで泊まれる、そこでも良いのだが孫もいる年なのでユースホステルはどうも・・・と思い始めから除外していた。

 山岳ホテルはグレード・内容に違いがある。ごく普通と思われる山岳ホテルは部屋に2段ベッドが幾組か置かれて共用のシャワーとトイレが設置されている。食事は2食付が多かった。宿泊費も安い、景色が下界ー下の村ーとは格段に違うので出来るだけ上で泊まるようにした。部屋の設備が少々物足りなくてもそれを補ってなお余りあるものが得られる。バカの高上がりと言わずに我慢してでも泊まってみたら如何でしょうか。

 山岳ホテルでもゴルナグラートは別格のようだ。そうじて高いがッターホルンを目の前に夕日や朝日が楽しめる。赤く焼けるマッターホルン、刻一刻その色が移りゆく様を眺めるときスイスに来た甲斐があったと心から思う。リッフェルベルグのホテルでもいい、小さな教会とマッターホルンは誰が写しても絵になる。鉄道の終点クルムホテルは設備眺めとも素晴らしい。冷たい朝の空気の中氷河越しに見えるマッターホルンも又別世界だ。別のところの二日分の宿泊費を払うことになるが悔いは無い、長旅のなかでたまには贅沢を味わうのも好い。

 夕食付き、しかもコース料理を優雅な気分で食べて1万4千円なので、私たちにはチョット無理したけど許容範囲というところでしょうか。
中継地としてただ泊まる所は近くて便利の良さを規準に、景色が美しい所はあくまでもその景色が堪能できる場所という風にハッキリさせた選び方は間違っていなかった。

なお山岳ホテルの隣に高級ホテルがあるところも多い。安ホテルはどうも・・という方はそちらの方へどうぞ。

写真はメンリッフェン(ベルナーオーバーランド)の山岳ホテル

旅費

2006年09月06日 08時34分30秒 | モンブラン
 このところハイピッチで海外旅行へ出かけるので、「旅行は気力・体力・金力が揃わなければ行けない、あるうちに行っておきなさい。」と先輩から助言を頂いた。
 気力に関しては、何処へでも行きたい気持ちは何時でもあるので大丈夫、当分萎えることも無いでしょう。
 体力については、年になったので気を使うようになっただけでも前進でしょう。旅行だけでなく、これからの生き方を考えると病気をしたくない、年齢相応の体力減退はしょうがないとして怠惰に因る衰えはしたくない。それで健康シェイプアップ教室に通い、またダンスもしている。
 金力・・・これがイチバンの問題だ。これまでの旅は全てカアチャンのお蔭です。連れて行って貰ったのです。感謝しています。
これからは・・・連れて行って貰うように務めます、ハイ。

 旅費は、ツアーの案内を見てもヨーロッパは8日間25~33万円が標準料金というところでしょう。私たちは40万円ほど掛かったが日数がスイスで15泊と長かった、しかし宿泊のクラスが二つ星から良くて三つ星なので単純比較はしにくい。
いえることは、ツアーと同じ金額で倍の日数楽しんできたとことだ。

 これまでツアーに参加したこともあるのでツアーの良いところも知っている、イチバンの利点はラクである。アナタ任せで全て事が進む、これはいい。欠点はハズレタ事ができない、訪れた地で市場巡りをしたいと思っても、リゾートホテルということで街外れにあるので出かけられないことが多い。もっとゆっくり見たいのに時間の制約があるなどでしょう。

 その点今回のスイスは日程に柔軟性を持たせて組み、そのように動いたのでほぼ満足できる旅になった。スイスはさほど苦労せずに個人旅行が出来る土地だ。ただ1週間程度の滞在ならハイキングをするとかこの場所に居座り続ける、とか目的を持たねばツアーより高くついてしまう。
長く滞在すると絶対額は大きくなる、高い安いというのは相対的なものとして使っているので誤解無きよう願います。

 前にも書いたが、海外旅行の目安としてまず1日1万円以下が望ましい。トラピックスのトルコが将にそれです、15日間で13万円からある。JTBのタイも9日間7万7千円だった。こういうのが望ましい。オキナワから出かけるとそれにオキナワと出発地までの航空運賃がかかるし、前泊が必要な場合も多々あるので全部ひっくるめて一日一万円は厳しいがそれに近いものを探している。

 個人旅行の場合は現地までの航空運賃が高くつく、スイスまでJALは14万円ということであったが燃料負担金やら何やらで結局17万5千円ほどになった。これで既に1日1万円になってしまう。アジアなら滞在費が安いけどスイスではそうは問屋が卸さない。1日1万5千円は必要だ。う~ん・・・
行ってしまってから、う~ん、もヘッタクレも無いけどスイスの旅は1日2万5千円かかるので、日数を増やして相対的に1日当たりの費用を下げる以外に無いかな、絶対額は増えるけど。

費用

2006年09月05日 06時41分39秒 | モンブラン
Excelからコピーしたら、読みづらくなってしまいました。
一人当たりの交通費(ケーブルカー、ロープウェイなどを含む。)と宿泊費の金額です。
ホテルは3人1室の料金です、朝食は付いています、また山岳ホテルは夕食も付いています。
ロープウェイなどの金額は、スイスパス(セーバパス)提示で殆んどが半額になっています。

スイスでの交通費関係の総額が、1.200フラン余で宿泊費が1.110フランほど、それに飛行機賃が17万5千円プラス現地での飲食費になります。
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スイス旅行 費用明細
  OKA-NRT-ZRH 往復     174,413円

6月27日 オキナワー羽田 JAL1906 成田ビューホテル 6,232円
羽田-成田 京成電鉄 1,560円
6月28日  ナリタ JAL451 10:35 Zurich 15:15
       セーバパス(15日間) 374.0 chf
Zurich 15:47 Luzern 18:49     26.0
                  HOTEL ALPINA LUCERNE 70.7
6月29日 Luzern 8:41 Enbelberg 9:46 セーバパス
EngelbergーTitlis ロープウェイ往復 39.5
Engelberg 14:15 Luzern 15:15
Luzern 16:25 Vitznau 17:30 湖上遊覧
Vitznau 17:40 Ligi リギ山登山鉄道往復 29.0
Ligi Kulm Hotel 85
6月30日 Ligi 9:30 Vitznau
Vitznau 10:10 Luzern 11:15 湖上遊覧 セーバパス
Luzern Kliens バス セーバパス
Kliens 11:50 Pilatus ロープウェイ 29.0
Pilatus - Alpnachstad - 登山鉄道 (上記料金に含む)
Alpnachstad 15:30 Luzern 15:50 セーバパス
Luzern 16:55 Meiringen 18:11 セーバパス
(マイリンゲン) Brunner Hotel 62.5

7月1日 Meiringen Four passes Tourバス ツアー追加料) 25.0
Grimsel pass 10:30
Nufenen pass 12:00
Pss del Gottardo14:30     
Susten pss 16:15
    Meiringen 17:39 Interlaken セーバパス
Interlaken 18:20 Louterbrunnen セーバパス
Louterbrunnen Stechelberg ポストバス
Stedhelberg Murren 20:00 ロープウェイ セーバパス
            (ミューレンのホテル)  Alpina 70

7月2日 Murren-Schilthorn 8:25   ロープウェイ(往復) 32.8 
Allmendhubel 10:20   ケーブルカー(往復)     6.0 
Stechelberg 11:40 Trummelbach falle 11:50 11.0 滝入場料
Louterbrunnnen 13:30 Kleine Sheideggg 14:15 78.5
 (Lauterbrunnen~ユングフラウヨッホ~Grindelwaldまで)
Kl.Sheidegg 14:45 Jungfraujoch 15:40 (クライネシャイデックのホテル)Hoter Eiger Nordwand 56

7月3日 Kl.Sheidegg 8:18 Grindelwald 8:58
Grindelwald First ロープウェイ 25.0 往復
Grindelwald 12:02 Mannlichen鉄道・ロープウェイ 17.1
  メンリッフェン~クライネシャイデックまでハイキング
Kl.Sheidegg Wengen 登山鉄道 11.5
Wengen Manlidhen ロープウェイ 19.1 往復
Manlichen Klum Hotel 70

7月4日 Manfichen 8:18
Interlaken 9:25 Gustaad 10:55     セーバパス
Gstaad 12:02 Pillon du Col         ポストバス
Gstaad Glacier3000 ロープウェイ 46.0
Les Diablerets にて犬橇に乗る 75.0
Les Diablerets 17:50 Martigny 16:50     セーバパス          (マーティニの郵便局前ホテル)Hotel 53

7月5日 Martigny 9:43 Chamonix 11:24     セーバパス
Aigille de Midi Chamonix 36hパス 74.7
      (シャモニのホテル) Pointe Isabelle 59.6 ユーロ

7月6日 Chamonix Les Tour  バス      Chamonix 36hパス
Les Grands Montets   ロープウェイ 同上
Montenvers   登山電車    同上
Le Brevent   ロープウェイ       同上
                   Hotel Points Isabelle  59.6 ユーロ

7月7日 Chamonix7:40 Sion シオン市内の遊覧ミニ列車         3.0 chf
Sion Zermatt 14:24         セーバパス
Zermatt Schwarzsee ロープウェイ(往復) 21.5                     Schwarzsee Hotel 85

7月8日 Schwarzsee
Furi Kleine Matterhorn ロープウェイ(往復) 35.5
Zermatt Schwarzsee ロープウェイ(往復) 21.5
                    Schwarzsee Hotel    85

7月9日 Schwarzsee 8:30 K.Matterhorn Furi Kleine Matterhorn ロープウェイ(往復) 35.5
Kleine Matterhorn 10:30 Zermatt 11:00
Sunnegga Unterrrothorn 登山鉄道・ロープウェイ 29.5
Zermatt Gornergrat 登山鉄道(往復)  36.0
                  Gornergrat Klum Hotel  146.7

7月10日 Gornergrat
Zermatt 9:08 St.Mortz 17:00 Glacier Express予約金 30.0
(サンモリッツ駅前ホテル)Bellaval   58.3  

7月11日 St.Moritz 8:30 Piz Nair 登山鉄道・ロープウェイ 30.2 割引ナシ
Corvatsch   ロープウェイ(往復) 18.0
Muottas Muragl  ケーブルカー     10.0 宿泊割引
                Muottas Muragl Hotel      81.3


7月12日 Muottas Muragl Tirano 11:15 セーバパス
Tirano Bernina Diaborezza 16:11 ロープウェイ(往復) 15.0
(山頂のホテル) Berggasthaus Diavolezza    71

7月13日 Bernina Diabolezza 9:27 Zurch 13:24         Zurich空港駅  14:40

写真は、メニューの一例 峠のレストランです。
    内容が分からないので高いのか安いのか分からない。
    そこでは食べすに持参のパンを齧りました。

よもやま話-2

2006年09月03日 17時59分21秒 | モンブラン
 汽車での出来事ですが、2等車はクーラーが入っていない車両が多い。私としてはクーラー無しでも窓が開くので2等車が好きです。少しでも良い構図で写真を撮ろうと窓から身を乗り出すことも出来るし、顔をちょっと出すだけでも景色に近づいた気分になるし顔に風を受けて気持ちがいい。

 ところがこの風を快く思わない人たちがいる。ご婦人が特に気にしているようで数席は慣れている処からワザワザ閉めに来る。それも誰かが開けて景色を見たあと閉めずに自席に戻るとすぐさま閉めにくる。
その様子はあたかも窓を開けるなと言わんばかりに感じる。
その理由が分からない、車内は冷房も無く暑いのに何故窓を閉める必要があるのか。悪い空気が入ってくるのを恐れるように閉めるその態度は私には全く理解できない。このようなことは一回だけでなく、汽車に乗るたびに見た。

 私は自分席の窓を開けて景色を楽しみ、反対側の席が空いていたのでそこの窓も開けて右に左に席を移動して景色を楽しんだ。どちらを見てもツマラナイ風景のときはそのオバチャンに窓を閉められないように、妻とは別の反対側の席に坐っていた。さすが人のいるところの窓までは閉めに来なかった。

 暑くても窓を閉めるというのはスイスでは常識なのか、その理由はいったい何でしょう。蒸気機関車なら煤煙や臭いがイヤだろうが、スイスの山の香り、谷からの涼しい風が入ってくる窓を何故閉めるのか。

 くどい書き方をしているが、理由が分からないので異常に感じたし、こちらも不快になりかけたので一応記録として残しておきます。

写真は、私たち以外の人も窓を開けている証拠写真(笑)

よもやま話

2006年09月02日 10時37分40秒 | モンブラン
 スイスではビールをよく飲んだ。
旅先ということもあるが、飲み代を出してもらえる気安さが気前良くビールを飲んだ理由だろう。キオスクやスーパーで買って移動中の汽車の中で飲んだり、山の上でグイッと飲んだりで美味しかった。

 あちこちでビールを買うが価格が一定していない。2フランで買える所から4フランする店まで様々だ。キオスクは何処でも割高である、何処の駅にもあるから便利性はあるが高さが難点だ。その点スーパーは安い、スーパーを探す時間があればいいのだが止む無くキオスクの高いビール買わざるを得なかった、スーパーが近くにあれば又営業時間がもっと長ければ同じ金額で2倍の量が飲めたのに。

 ビールの価格については銘柄による差もあるが、それ以上に買う店がキオスクかスーパーかという営業形態が大きな要素である。それにキオスクでも場所によって価格が違った、インターラーケンのキオスクは4フランもした、近くのスーパーが7時ごろ店じまいしたので泣く泣くキオスクの高いビールを飲んだ。
そのキオスクでは韓国の激辛ラーメンを5フランで売っている、それを韓国女性が食べていた。韓国も金持ちになったものだ、インスタントラーメンに5フランも払うなんて。

 ただ例に挙げたビールは500ml缶でアチラでは500mlが一般的でした。参考までに汽車の車内販売は5.6フランなので必要な分はキオスクで3.6フラン払っても買ってから乗るべきだったと反省する場面もあった。限られた汽車しか車内販売も無いので乗る前に持ち込むべきです。

 レストランで飲んでも5フランのところが多いので無理して生暖かいビールを飲むことも無い、と思うときも多々あったけど飲みたいときに飲むのがイチバン美味しい。
 ある時レストランでビールグラスを見ていて気付いたが、グラスに線が引かれて300とか500とか書かれている。別の店でもそうだった。グラスに入っている量を示しているのだろう。これならビールの量のゴマカシが効かない。メニューには大小がありそれぞれの価格が表示されている。日本ならその店の大小で量が幾ら入っているのかはお店任せになっている、スイスでは大は500ml、小は300mlと統一した基準があるように思われる。

 これはいい方法だ、ビール会社の営業員に聞いた話、というより私は店舗改装の仕事をしていてその営業員とオーナーが話しているのをヨコで聞いていたのだが、
「グラスはどの大きさにしますか、500ですか、470(ハッキリした数字は覚えていない。)にしますか。」”四百・・にしよう、その差は大きいから。”という会話をしていた。
居酒屋やレストランでビールを注文するとき店によってグラスの大きさが違うというのは知らなかった。(日本でいえば)中ジョッキに大小があるとは知らなかった。
スイスでそれを意識させられたのでした。

トイレ

2006年08月28日 13時32分48秒 | モンブラン
 この下にトイレ、小便器の写真を載せた、向こうは便器・便座が高いので使いづらい。子供もいるだろうに何故あのように高い位置に取り付けるのだろうか。小便をするときは爪先立ちになり、便座に坐れば足がブラブラして安定が悪い。
用が足せないわけではないけど快適ではない。

 しかも有料トイレが多いので小銭を常に用意しておかねばならない、場所によって0.5フランであったり、0.25フランであったりするので二種類の硬貨を別のポケットに入れておいた。無人なので指定された硬貨以外では入れない、後進国はトイレ係がいるのでその面では進んでいると言えよう。(笑)

 ところで山の上はトイレの後始末はどのようにしているのだろうか。富士山のトイレ問題をTVで見たが、山肌に雪渓のようなトイレットペーパの川があった。気温が低くて分解せずに長年の積み重ねでまるで川の流れのように見えた。富士山でアレだから、氷河に囲まれたアルプスではどのような処理をしているのか気になった。
 南極では条約により焼却して灰を持ち出すとのこと。アルプスではロープウェイで持ち出しているのかな、そんな事は無いだろう。
ではどうする? 分からない。

 便器のデザインは随分違う、何処をどうすれば水が流れるのか戸惑うものもあった、あれこれボタンやらパネルを押して水が流れたらホッとする。汽車のトイレもボタンが並んでいて分かりづらい、去年はとうとう流さずに出たこともあった。

 ウォッシュレットは一度もお目にかからなかった。私たちが利用するような一般的な場所には設置していないということか。ウォッシュレットは寒冷地には向かないともいえる。あの寒さで尻に水が当たる事を考えただけでもヒョー寒い。
あちらこちらでトイレのお世話になったが、幸い下痢せずヨカッタ~。

写真:昨日の写真と入れ替えればよかった、シャモニの街を行進するバグパイプの楽団です。
シャモニのお祭り風景のひとコマ

振り返って

2006年08月27日 08時42分42秒 | モンブラン
 私たちは当初2週間程度を予定したが、結局JALのフライトの関係とどうせ行くのだからあっちも見たい、ここへも行きたいとスイスで15泊16日間の滞在となった。15日ならスイスパスの日数とピッタリだったが1日オーバーになるので初日はルチェルンまでの鉄道の正規料金を支払わざるを得なくなり、26フランも払ったので損した気分だった。(笑)

 スイスは小さな国で、乗換無しで行ける最長距離はチェルマット~サンモリッツ間の氷河急行だと思う、それが8時間。単線も多くてしかも山越えするときは機関車の入れ替え時間もあることを考えると大きさが分かるでしょう。交通網が整備されていてバスや船との連絡も良いので動き易い、またインターネットを通して必要な情報が手に入るので計画が立て易い。物価が高いという事を除けば旅行し易い国です。

 ベルナーオーバーランド、チェルマットそれにサンモリッツは去年も行ったが今年も行こう。あそこは何回行っても感動する風景があるだろうから。そこで1週間ほど居座ってもいい所だが、貧乏根性というのかせっかく行くのだからこの際何処も彼処も見てやろうとばかりに目いっぱい動き回ってしまった。
日程はフレキシブルに変更できるように行動を縛るホテルの予約は極力少なくした。7月中旬まではプレシーズンなので飛び込みでも宿は探せる。しかしその地の宿の候補は予めリストアップしておく方がいい。
 ティラノで女子学生から、ダヴォスの宿の情報が欲しいのでガイドブックを見せてくれと言われたことがある。その時近くいたブラブラ旅をしている若い男性が、駅前のホテルで100chfだったと話に加わってきた。彼女はガイドブックを読み、話しを聞きメモして汽車に乗った。
言葉のハンディがあるので下調べだけは充分にしてから出発した方がいい。

 交通費に関しては、スイスパスが絶対にお勧めです。複数人になるとセーバパスになって更に割引される。山岳鉄道を除く路線がその日にち分フリーになりバスや遊覧船も乗り放題になるのがいい。されに山岳鉄道やケーブルにロープウェイが半額になるのでお得です。もちろん割引されない会社もある。
 スイスでは改札口が無くキップを持たなくても入場できるし汽車に乗れる、しかも車掌がいない汽車もある。ただ無賃乗車がバレルと90フランの罰金が待っています。キップを買う時間が無かったという言い訳ができるほど言葉がしゃべれても許してくれるとは思えない。車内に目玉マークの警告書(らしきもの)が張られている。

 今回のスイスは満足のいく旅であった。
日程に沿って書いたので、これからは思いついたことを時々書きます。

写真は、シャモニの外れにあるグランモッテッツのケーブル駅のトイレ
一定量の小便が溜まるとサ~ッと渦巻状に水が流れ出した。流れ終わっても未だ小便を出し切れないときはどうなるのだろうと心配になった。(笑)

帰路へ

2006年08月25日 14時02分15秒 | モンブラン
 ディアボレッツアからチューリッヒへ行くのに数回汽車の乗換が必要になる。重いスーツケースはサンモリッツから空港駅へ送ってリュックだけの身軽さなので苦にならなかった。
クールまでは氷河急行でも見所の谷間を右に左に橋やトンネルさらにループ状に下りと絶景の連続である。窓の開く2等車なので窓を開けて風に当たりながらシャッターを切った。他に乗客はいるが景色がよく見えるように右の窓左の窓と移動する。谷にかかった石の橋でも特に有名はランドヴァッサー橋は危うくシャッターチャンスを逃すところだった。
 この渓谷から暫らくで「カバンを持ったおんな」の駅に着きます。今度は上手くシャッターを押すことが出来た。

 スイスは湖の風景が美しい所でもある。湖は多く何処へ行っても湖、湖畔、山が織り成す景色がまたいい。チューリッヒ湖を眺めながら走るうちにチューリッヒに着いた。
お土産を買っていないのでここで降りて調達する為に早めに出てきたのだ。予定した時間は2時間、駅を出て見回すとスーパーらしいものが見えたので道路を渡り入る。
お土産はチーズ。チョコレートを主体に人数分を仕入れる、ざっと10数Kg になる。私が小鳥のエサと呼んでいるシリアルも買う。

 30分で買い物を済ませたが、この荷物を持って市内見物する気がしないので空港行きの汽車に乗る、これでスイスともお別れだ。今回は都市地区を見ていない、去年も2時間のベルン見物だけだったのでスイスは山岳地方しか知らない。都市部も落ち着いた街並みで歴史を感じさせるので、この次は・・・と思う。

 先に送ってあったスーツケースを空港で受け取り、先ほど買ったオミヤゲを詰めた。搭乗手続きを済ませてたが、満席のようだ。
ブランド品の店を覗きながら歩いていると何やら騒がしい、見ると数名のお巡りさんが捕り物をしている、男が一人取り押さえられた。何がなんだか分からないがテロ云々よりも窃盗でしょう、という感じだった。

 残ったフランを使いきろうとビールを飲む、私は大を注文し飲み始めて気付いたが黒ビールもある、モノ欲しそうに見ながら黒ビールを注文したらよかったとブツブツ言うと、飲んだらいいでしょうとのお言葉、手のジョッキを飲み干しで黒ビールも飲んだ、美味しかった。
いい機嫌で飛行機に乗った。

 写真は、逮捕連行される男にしようか、ビール次の女の子にしようか、待合で見かけた美女にしようか迷ったが、結局スイス最後の日の写真だからとこれを選んだ。
いろんな旅行スタイルに合わせた車両を準備しているsbbに敬意を表します。

ディアボレッツア

2006年08月24日 09時05分55秒 | モンブラン
 ディアボレッツアのパンフレットにジャグジーの写真がある、実物はというとレストランの野外休憩所に展望の良いところに直系1.5メートルの風呂桶があり水が張られている。夕方それをバーナーで炊きお風呂にするのだ。ベルニナ三山と大氷河を見ながら風呂に浸かるのも気分が良かろう。あいにく水着を持っていなかったので入れなかった、露天風呂とは違って趣は全く無いのでそれほどザンネンには思わない。。

 雨が落ち雪がちらついた、でも夜中に月が出て星も薄っすらと見える。朝には晴れ間も出てご来光はバッチリ見ることができた。山はガスがとれてくっきりと見える。素晴らしい夜明けでスイス最後の日を飾ってくれた。
去年はホテルの直ぐとなりにあるMuntPers(3207m)まで登った。5時過ぎに上り始めて7時過ぎには戻ったのでホントに朝飯前の山登りだった。ハイキング感覚でガラ場を歩くだけの山だがピークに登るのは気持ちがいい。

 今日は始発のケーブルで降りねば飛行場で慌てることになるので山歩きはやめた。朝食は良くなかった。
ホテルの支払いは前日済ませているので食事を終えたら荷物を纏めて降りるだけだ。ロープウェイは昨日登るときにも一緒にだった日本人の若いカップルもいる、ベルニナディアボレッツアからハイキングするようだ。

 麓の駅で汽車が来るのを待っていると、車で旅行している地元の夫婦が犬と散歩している。犬に牧場出入り口のロープを飛び越させようとしているが、犬はくぐって通るだけ、見ていて可笑しかった。その夫婦が近づいてきたので少し話しをした。
スイスは物価が高いと言うと、そういう人もいるが中にはその価格で満足している人もいる、自分らはその中で適当に生活していて楽しんでいるというような事を言うていた。

 汽車の窓から眺めていると先ほどのカップルが歩いているのが見えたので、大声を出して手を振った。大勢の日本人がそれなりにスイスを楽しんでいる、物見遊山の観光とは違う楽しみ方をする時代になった。
かく言う私たちもツアーと同じ金額でこの日数楽しんだ部類です。

 ポントレッジーナまで乗り乗り換えてサメダンまで出てクール行きを待った。汽車は遅れ気味でクールからチューリッヒへの乗り継ぎ時間は6分しか無いのに10分遅れている。どうなる事かと思ったら待っていた、こういう配慮はありがたい。当然といえば当然だが乗って待っている乗客もそんなものだと思っているのだろう。

 クールからは大きな湖沿いにチューリッヒへ走った。二階建て車両からの眺めがいい、又来ることもあるだろうと思いつつも、もう最後かもしれないという気持ちもある。
いい旅をしました。

写真は名残の月とパリュとベルニナ

イタリア ティラノ Tirano

2006年08月23日 07時10分02秒 | モンブラン
 明日は帰るだけなので今日が実質的な最終日である。
この際イタリアまで足を延ばすことにした。8時にケーブルカーが動き出して8時半にバスが来る予定なので早めに朝食を済ませた。スイスは一般的に朝が遅くて7時半から朝食というのが多い。早めに出ようと思うと食後の歯磨きをする時間が無くなる。

 ケーブルの運転士といいバスの運転手といいイタリア系はとにかく陽気だ。ケーブルを降りた所はポント・ムラーユでそこからポント・レッジーナ駅までバスに乗る。去年はムオッタス・ムラーユからハイキングでポント・レッジーナまで降りたのでポントレッジーナの街に入ると見覚えのある箇所が多々出てきた。
駅前のユースホステルもなつかしい、この年になって初めてユースホステルに泊まったことは忘れられない。

 接続良くティラノ行きの汽車が来た。峠のダムのほとりにあるオスピッツオベルニナ駅は去年1時間ほど過ごした場所だいよいよイタリア側への下りに入る。後ろの席にジイサンが一人で坐っていた、朝から酒をチョビチョビ飲んでご機嫌のようだ。
峠を越えると景色が一変して氷河を抱いた山や氷河から流れ出る水が幾段もの滝を作っている景色が出てきた。はるか谷間にはしゅうらくも見える。
景色に見入っているとそのジイサンが手で次はあそこからの景色がきれいだよという感じで反対側を指している、汽車はカーブして素晴らしい景色が出てきた。次はこっちと合図してくれる。
下の駅で降りたが風采の上がらない飲んべージイサンだったが親しみが出た、ありがとう。

 グングン下るにつれて気温が上がり暑くなりだした。ティラノではパスポートの検査を受けて街へ出た。中心地付近目指して歩いたがとにかく暑い。こんな暑い所には居れないので早々に引き返すことにして見物もそこそこに駅に向かった。その途中昼食を取るためにレストランに入った。10.5ユーロのランチメニューを注文するとサラダはサラダバーで自由に取り、スープが出て、パスタは3名別々のものを注文して食べ比べた。さすがイタリアだ美味しい。お腹が満ちた頃メインが出てきた。これも3名がチキン、牛にソーセージと注文したので食べ比べる、しかしパスタで充分な量がありメインは食べ残した。
パスタは前菜だというのを忘れていた。これで10.5ユーロはやすい、スイスなら倍は取られる。

 イタリアは僅か2時間の滞在だったので単に行っただけ。
帰りの汽車は途中駅でトロッコ風のオープン車両が連結された、それに乗っている人は楽しそうだ。車掌にあの車両は特別なのか、と聞くと2等車で誰でも乗れるという、知っていたら乗ったのに・・・

 ベルニナディアボレッチャ駅からロープウェイでディアボレッチャに登った。ホテルは増築したようで少し変わっている。山岳ホテルなので狭い部屋に2段ベットが2台置かれている、バス・シャワーは共用でこれまでで一番狭い部屋だった。
 
 天気は良くない、雨が落ちたりガスったりしている。ガスの切れ目からピッツパリュやピッツベルニナが目の前に聳えている、氷河も目の前に迫っている。この雄大な景色が近くから見えるのでここが好きだ。晴れて太陽の光当たっていたら尚素晴らしかっただろうにと悔やまれる。
クライマーも数組おり女性連れのパーティはパリュの尾根を登ってきたとのこと。けっこう傾斜もあり雪も着いており距離もあるので技術・体力が必要だろう。
 
 夕食はサラダ、スープ、パスタと肉お代り自由なので隣の外人さんはお代わりしていたが私たちはとてもとても・・・
スイス最後の夜をビールでカンパイした。

写真はティラノの街を走る汽車です、チンチン電車なみに汽車が走っているのが面白い。

ピッツネイルとコルヴァッチ

2006年08月22日 09時02分16秒 | モンブラン
 ケーブルカー乗り場はこれまで見た駅とは違い、外観は街の普通の建物という感じだった。広場から階段を登りきったところにチョット派手な看板ついているだけで、気をつけなければ見逃しそうなほどだ。
 ケーブルはグングン高度を上げていく、サンモリッツの街が遠くなるにつれて眺望が開けて湖越しにコルヴァッチやピッツロゼックが姿を現した。しかしこれから登るピッツネイルはガスり気味だ。

 ロープウェイに乗り換えるがピークはガスの中、それでも時折り晴れ間も見える。したの牧場・草原にはモーマットがチョコチョコ動いている。ガスったときが安心して動き回れるのだろう。晴れることを祈りながら頂上駅についた。そこにはパンフレットに出てくる山羊の像があり岩の上から悠然と我々を見おろしている。山羊とはいえその姿は立派だ。

 ピークはあとひと登りの所にあるのでそこまで岩だらけの道を歩いた。その頃から晴れ間も出るようになり遠方まで見える、マッターホルンはあの方向で、ベルナーオーバーランドもティトリスも見える、氷河急行はあの谷間を走っていると表示板を見ながら旅の足跡を振り返った。
下のほうには湯治場のような小屋も見えた。下りは反対側に降りたが剣の池の谷のガレ場に似ている、小石や砂礫が岩肌の上に乗っているので歩くとズルズルと滑る、忍者武芸帳の影丸の術岩石雪崩と言いながら池の谷を下った頃を思い出した。

 ここは日本人の団体も多かった。ピッツネイルのコーヒーサービス券も例のサイトから落として持っていたが、使わずにコルヴァッチへと向かった。

 コルヴァッチへはバスを使うことになるが広場からはどの系統に乗るのか自信が無かったので駅まで歩いて戻った。
コルヴァッチのロープウェイ乗り場まで行くバスは随分待たねばならない、そこで途中まで行って湖で時間待ちすることにして別の早い便に乗った。湖と湖の合い中に絵に描かれたような場所がある、去年もそこでのんびり時間を過ごしたところで、湖を背に館が建っており前は一面お花畑という最高の場所だ。通り過ぎるだけではもったいないので、時間のロスをそこで過ごした。
コルヴァッチへ行かれる方はそこで一時下車して休憩すべきです。せめて写真タイムだけでも持ちましょう。

 コルヴァッチからはピッツベルニナは見えないがピッツパリュとピッツロゼックが真っ白に輝いてい見える。去年はプレシーズンでロープウェイの営業開始3日前だったのでこの景色を見逃した、今年はシッカリ見ることができました。
遅い昼食を展望台の脇でとり見飽きるほど眺めて降りた。
バスが予定通りの時間に来るので動きがラクだ。

 駅の戻りディアボレッツアのホテルに予約を入れたら満室という。どうしてあんな山の上のホテルがいっぱいなのだ・・・と思いつつ、こういう場面にも慣れてきたのでムオッタス・ムラーユへ変更した。汽車でも行けるがバスならケーブル乗り場経由なのでバスにする。
ケーブル乗り場でキップを買うとき往復券は明日も使えるのかと聞くと、もちろん使えてその上宿泊客は大幅な割引があり1/3ほどになった。

 ここは去年も泊まったホテルだ。入口にドッグバーがあり数種類のドッグフードが準備されているのにはビックリした。ペット連れの旅行姿もたびたび目にしたので納得したが、フ~ンという感じは消えない。

ムオッタス・ムラーユからサンモリッツを眺めると山に囲まれた四つの湖が見え街が斜面沿いにある。手を額縁風に四角形にするとその中に美しい風景が生まれる。ここからのサンモリッツが一番キレイだと思う。ピッツネイルとコルヴァッチに挟まれて湖が奥のほうまで散在しているこの風景、この景色を見にサンモリッツまで来ると言うても過言ではない。

 夕食はホテルのコース料理を食べた、ここで食事する為に上がってくる客が多いとのこと、それほどこのレストランの名が高いです。フルコースで80フランなので高いと思うか妥当な金額と考えるかは各人の財布次第というところです。
ここで泊まろうと思うとこの金額は予め覚悟しておくように、ディナーの単品メニューはありません。

写真はムオッタス・ムラーユからのサンモリッツ
   右手前がホテルです。

サンモリッツ St.Mortz

2006年08月21日 09時49分53秒 | モンブラン
 サンモリッツの Hotel Bellaval は駅の直ぐ裏にあるのに、目の前が湖なので湖畔の宿という趣で良いところだ。エレベーターが無いので重いスーツケースを運ぶのには苦労したけどそれでもお勧めの宿です。なにせ宿泊料が56フランしかしない、夕食もホテルのレストランで食べたが全て込みで83フランしかかからなかった。

 旧市街まで駅からバスも出ているが散歩がてら歩いた。石畳の曲がりくねった道に建物も石造り、町の古さを感じる。夕食でもとレストランの入口に張ってあるメニューを見ると高い、高級な場所にリ雰囲気の良い店だからムリも無かろう。観光案内所でフォンジュの店をピックアップしてもらったらホテルのレストランもその中に入っていたので街中で食べずにホテルに戻る。

 フォンジュは2人前注文するのがキマリのようだ。フォンジュというても日本で食べるフォンジュがいい、スイスはパンならパンだけ、ポテトならポテトだけという風に単品で出てくる。日本ではパンに野菜類、その他と盛り合わせなので変化を楽しめる。

 サンモリッツは見たい行きたい場所が多くある。昨年行けなかったコルヴァッチ、ピッツネイル、それにディアボレッツアにも泊まりたい、ムオッタス・ムラーユも捨てがたい。四つの湖の更に奥のソーリオという所も見たい、セガンティーニ美術館はどうする無料入場券も印刷してきたのに、とあれこれ迷った。
しかし結局山に登って景色を見て、イタリアのティラノまで足を延ばして帰ることに決めた。それで宿泊はムオッタス・ムラーユとディアボレッツアに泊まることにして、セガンティーニ美術館及び市内見物は取りやめにした。

 駅でスーツケースをチューリッヒ空港駅へ送った。スイスパスを使えば1個10フランのはずだが20フラン取られた、ピッツネイル行きのバスについて尋ねると2番に乗るようにとのこと。バス停で待っているとあの係員が急ぎ足で来て荷物料金を多く取りすぎたと返金してくれた。バスの質問をして良かった。

 ピッツネイルのロープウェイ乗り場は昨夕散歩した旧市街のど真ん中と言える地区にある。バスの運転手は陽気な人でイタリアーノという感じでイタリア圏だと改めて実感した。バスは人が乗り降りするときは車体が下がり段差が少なくなる仕組みになっている。スイスパスを呈示するだけなのでキップを買う煩わしさが無い。ただ言葉のハンディと地理が不案内なのでどの路線のバスに乗ればいいのかは迷う。
間違って乗っても街自体が広くないし、山や湖を目印にすれば居所が全く分からなくなることは無いと思いながらバスに乗った。

 山はガスがかかっているようだ。晴れるのか・・・

写真は、湖畔の五つ星ホテルです、泊まった二つ星ホテルのベランダから撮りました。