どこ吹く風

旅のことを主に書く。

次の旅は何処

2010年11月01日 10時32分35秒 | 西安・敦煌遊学
 西安交通大学での研修旅行もメモすべき事項は大概書いたので、そろそろ次の旅行先を考え始めた。

 初めて中国へ行き西安城壁の西門に上がった。シルクロードはここから何千里も続いているのだと真っ赤に染まった夕日が胸を熱く焼いた。シルクロードは語感といい書物から受ける印象もロマンと冒険心を湧き立たせる。
今回は敦煌まで足を伸ばしたので少しだけシルクロードに踏み出したことになる。しかし敦煌はまだまだシルクロードの出発地であり入口出しかないとも感じた。
 長安の都から2千キロは離れていようとも、敦煌は当時でも中国の辺境でしかない。ここまで来てやっとシルクロードの出発地に着たともいえる。長安から2ヶ月は要したであろう、気の遠くなるような距離だ。敦煌からさらにタクラマカン砂漠を越えて西に進む・・・・もう一歩踏み出し楼蘭へも行ってみたい。
しかしこれ以上足を伸ばすと際限が無くなりそうだ、終着はイスタンブールかローマになる。そこまで延々と旅するのか。

 シルクロードへの旅は、かつて明の時代に嘉峪関でその先を閉ざしたように私も敦煌でオシマイ、玉門関で閉じたほうが良いのではなかろうかとも考える。
シルクロードは夢がある、しかし残り5千キロを踏破するより他の場所へ行ったほうが良いような気もする。これまでもシルクロードに強い想いを入れてきたわけでは無い。たまたま成り行きで敦煌まで行っただけだ。ここいらで引き返し転進しよう。

 先日テレビの世界遺産シリーズでドロミテのクリスタッロを紹介していて、赤や青の二人乗りゴンドラが動いていた。クリスタッロにゴンドラで登れるとは知らなかった、初耳だった。調べたけどあのゴンドラの記述は目にしていない。ゴンドラで上れるならクリスタッロへも行ったのに残念だ。それにラガッツオイ小屋は未だ泊まっていない、これも心残りの一つである。もう1度ドロミテへ行く気になった。

 しかし行く先はそう簡単に決められるものではない。というのも旅のテーマ・目的地を何処に置くか常に考えていて、当面の目標はカイラス・コルラにおいていた。しかしカイラス(カンリンポ・チェ)巡りは高山病の問題があり躊躇している面もある。
それにカイラス・コルラを思いつく前は梅里雪山を見たい気持ちが強かった。雲南のチベット寄りの地域も魅力がある。この両地域で迷っていたところにテレビを見てドロミテに又また行ってもいいとの気持ちも芽生えてきた。

 暫らくは三つ巴で考えるのを楽しもう。来年のことを言うと鬼が笑うでしょうけど、調べる楽しさを当分味わいます。