ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

「モノの棲み家、ヒトの棲み家」を見に行ってきた。

2023-07-08 17:07:10 | 思い出


昨日は、武庫川女子大学付属総合ミュージアムで開催されている「モノの棲み家、ヒトの棲み家」(中田静さんの「自宅」より)を見に行ってきた。

5月頃、パンフレットが送られてきて行こうと思っているうちに日が過ぎ、もうすぐ終了!

昨日慌てて出かけて行った。
珍しくたぬ吉もついてきた。

たぬ吉は、現在実家の片付け中。
ねこ吉は、このパンフレットで見る限りゴチャゴチャにガラクタが押し入れに入っている様子を見て何かを感じ取って、色々処分してくれることを期待したんだけど・・・。

ミュージアムは狭かったし、展示物は少なかったし迫力に欠けた。

砂糖や缶詰などは、中味を処分したようだけど懐かしいデパートの包装紙だ。
中田静さんは、もらった粗品も、ポケットティッシュまで使わずため込んでいた。



ねこ吉が中学生の頃か、お中元、お歳暮の頃、母の伯父さんの家にお裾分けを借りたカートを持ってもらいに行った。
緑と金の缶に入った大丸の砂糖。
伯母さんは古いものをくれるので、砂糖は岩石のごとくカチカチに固まっている。

玉杓子でガリガリ削って砂糖壺に入れるのはねこ吉の仕事だったなぁ。(→淡々と時は過ぎて


(武庫川女子大学の校舎の壁。)

中田静さんは、大阪の美章園に昭和から平成にかけて一人暮らしをしていたごくごく一般人だ。
出征されたお兄さんは戦犯となって処刑されたんだって。何と言うこと!
仏壇の引き出しに、手紙が残っていたけど、一言も恨み言も言わずに亡くなられたようだ。

戦犯にも色々あるだろうけど、絶対もっともっと悪い奴が生き延びていたやんか。
アイツとか、アイツとか、アイツが・・・。

着物の展示が無かったのは残念だったけど、展示された服の中にはタグが付いたままの物もあった。
買ったまま一度も腕も通さず・・・。
エライなぁと思ったのは、買った服などの特徴をノートに書き留めていたこと。
ねこ吉は、そんな事は絶対しない。

中田静さんが亡くなって、家を遺族が処分することになったんだろうね。

山ほど貯め込んだ食料品の数々、その他諸々にさぞビックリされたでしょう。

どういういきさつで、武庫川女子学院大学のミュージアムが引き取ったか判らないけど、まだまだ整理途中のようだ。

こうやって人の目に触れるモノたちは、ある意味幸せだとおもう。




(大学の近くに咲いていた大きなヒマワリ)

いつかは、たぬ吉もねこ吉も死んで、このマンションも処分するだろう。
どんなに懐かしい物も、愛おしく思う物も、子供たちが必要と思わなければトラックに積んでゴミ集積場に行く。

今回寝室のリフォームで、多くの物を処分した。
捨てられないたぬ吉は、甲子園の実家に古いレコードを運んでる。
愚弟の汚い布団をやっとゴミ収集車に取りに来てもらったらしい。

タンスに入った義母の着物類はそのまま。

たぬ吉は、展示物を見て何も感じなかったようだ。

有名人、作家の持ち物でもない限り、皆捨てられる運命なんだよ。

まぁ、ねこ吉もまだまだ捨てなければならない物が残ってるけどね。















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