ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

阪神大震災から23年

2018-01-17 18:10:04 | 思い出
何故か寝付けない夜だった。
明日は震災記念日だという思いが心の何処かにあったのかも知れない。
聞こえてくる雨の音に、起きる前から憂鬱。

今日は洋裁の日だ。お稽古初めだから休めないな。

食パンの上に、急いで作ったスクランブルエッグを乗せてマヨネーズをかけ、さあ、食べようとしたとき手元が狂って床に落とした。

「ギャー!」

慌ててるときに限って何かをやらかす。
我が家では普段3秒ルールを適用しているが、さすがに飛び散ったスクランブルエッグはどうしようもなく・・・。

捨てました。汚れた床を拭きとりました。

テレビでは、阪神大震災関連の番組を放送してる。
フラッシュバック?色々なことを思い出します。


神戸の街で震災の爪痕の残っている場所は、23年も経ってほとんど無くなったように思う。
ねこ吉の住んでいる地域は、23年前爆撃を受けたかのように信じられない惨状だった。

今は多くの新しいマンションが建ちすっかり綺麗になって、普段ねこ吉は震災の事を忘れている。

1月17日が来て、ニュースやワイドショーで当時の映像を見ると、埋火を火箸でかき混ぜるが如く思い出すのである。


ブログを始めてから毎年1月17日には、震災関連の事を書いて来た。
同じことを何度も書いているかもしれない。

一昨年のブログはマンション再建のために、計算に疎い頭をフル回転させて修繕費、リフォーム代を工面した話を書いている。

少しでも金利の安いローンに借り換えようと、マンションの惨状の写真と、書類をそろえて銀行に通った。

確定申告に税務署にも行った。
マンションが全壊だったので災害減免で税金を返してもらえることになり、ボランティアの税理士さんに計算をしてもらうために税務署の前のテントに並んだ。
長蛇の列だった。(当時、何処に行っても並んだ。)

順番が来て、税理士さんが建物の還付金の税金を計算してくれた。家財も申告できると書いてあった。

家財も失ったから、「家財はどうなるのですか?」と聞いたら、税理士さんは、「家財はよろしいでしょ?」と言った。

アンタ、ねこ吉のマンションを見てないでしょ!
部屋の中の家具のほとんどは空中分解して使い物にならないんだよ。テレビも電子レンジも吹っ飛んだんだよ。
食器類は木っ端みじんに割れたんだよ。

買い換える資金の僅かな足しに、1円でも多く税金を返してほしいんです。
「よろしいでしょ?」なんて、簡単に済まされたら困ります!

ここで、書類に受付印を押されたら家財の分は返してもらえない。

「結構です。」と書類をひっつかんで、カンカンに腹を立て家に帰って来た。

数字にめっぽう弱いねこ吉が、手引書と首っ引きで計算して提出。

以来、ねこ吉は、医療費控除など確定申告書を悪い頭をフル回転させて書いて税務署まで提出に行く。

たとえ、僅かな還付金でも必ず返してもらっている。

今思い出しても、自分が愛おしいぐらい必死で頑張ったと思う。
この頑張りを知っているのは、自分自身だけ。ようやった!ねこ吉。


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