(1)森友学園小学校新設問題に続いて加計学園獣医学部新設問題と、安倍首相、同夫人、官邸、文科省がかかわる政治疑惑問題が続く。森友学園問題は安倍夫人と森友学園長とのやりとりが、加計学園問題では所在不明の文書(職員メモ)が疑惑解明のカギとなって争点となっている。
事は森友学園問題は小学校建設用地の国有地が異常な低価格で払い下げられ、加計学園問題は学部新設の要件が不十分のまま期限限定で手続きが進められたという不自然な事実が現存する。
(2)不自然な事実が現存する以上は、正式な手続き上の問題とそれに至った疑惑問題とは切り離して考える必要がある。
さすがに森友学園問題は工事見積書が3通りあるなど申請内容に不備があり、許認可権を持つ大阪府が同小学校新設を取り消し、補助金の返還を求める事態に立ち返った。
まずは加計学園問題もこれまでの経過を白紙に戻して最初からやり直すことが求められる。その上で疑惑の真相解明について徹底的に審理をつくすことが必要だ。政治に疑惑が向けられているのだから、政治が主導して原点回帰をすべきことだ。
(3)森友学園問題では文科省の国有地払い下げ、小学校新設対応で一時同学園小学校名誉校長だった安倍夫人の関与が焦点で、加計学園問題では獣医学部新設を期限を切って早期に進める文科省職員の「総理のご意向」メモの存在が焦点だ。
森友学園問題では疑惑、焦点、争点の安倍夫人がその後完全に表舞台から消えて沈黙を通しており、パラドックス(paradox)として疑惑は深まるばかりで、しかし本人が出てきて事情説明しない限りは政治的関与の疑惑解明は進まない。
(4)加計学園問題では昨日に当時の文科省事務方トップの前川前事務次官が記者会見を開いて、当時「総理のご意向」メモが文科省内に「確実に存在していた」(記者会見)と証言してあらたな展開をみせている。
官邸、官房長官は同文書を出所もわからない怪文書だとして問題視せずに、文科相は1日だけ調査してそのような文書は存在しなかったと幕引き結論づけた。
(5)政府、官邸、文科相と天下りで責任辞任した前文科省事務次官が全面対決の異様な様相だ。こちらは何しろ安倍首相の無二の親友(首相談)の加計学園理事長の学部新設にかかわる「総理のご意向」があったのかどうかの政治問題なだけに、安倍首相自らの政治関与疑惑が注目されている。
(6)首相官邸と文科省前事務次官という不釣り合いな対決構図が異様であり、天下り問題で直接関与したとして責任をとらされて辞任した前事務次官がどういう経緯で目的で昨日記者会見を開いて「総理のご意向」メモの存在証言をしたのかはまだ読み取れない。
せめてもの償い、正義感気取りの「本人の意向」だけなのか、政治的背景でもあるのか、この異様な光景は日本の政治がこれまで大臣の不適切発言、辞任が相次ぎ、さらに政治的関与疑惑の森友学園、加計学園問題と混迷、カオス前夜(the night before of khaos)を思わせる不定(uncertainty)だ。
事は森友学園問題は小学校建設用地の国有地が異常な低価格で払い下げられ、加計学園問題は学部新設の要件が不十分のまま期限限定で手続きが進められたという不自然な事実が現存する。
(2)不自然な事実が現存する以上は、正式な手続き上の問題とそれに至った疑惑問題とは切り離して考える必要がある。
さすがに森友学園問題は工事見積書が3通りあるなど申請内容に不備があり、許認可権を持つ大阪府が同小学校新設を取り消し、補助金の返還を求める事態に立ち返った。
まずは加計学園問題もこれまでの経過を白紙に戻して最初からやり直すことが求められる。その上で疑惑の真相解明について徹底的に審理をつくすことが必要だ。政治に疑惑が向けられているのだから、政治が主導して原点回帰をすべきことだ。
(3)森友学園問題では文科省の国有地払い下げ、小学校新設対応で一時同学園小学校名誉校長だった安倍夫人の関与が焦点で、加計学園問題では獣医学部新設を期限を切って早期に進める文科省職員の「総理のご意向」メモの存在が焦点だ。
森友学園問題では疑惑、焦点、争点の安倍夫人がその後完全に表舞台から消えて沈黙を通しており、パラドックス(paradox)として疑惑は深まるばかりで、しかし本人が出てきて事情説明しない限りは政治的関与の疑惑解明は進まない。
(4)加計学園問題では昨日に当時の文科省事務方トップの前川前事務次官が記者会見を開いて、当時「総理のご意向」メモが文科省内に「確実に存在していた」(記者会見)と証言してあらたな展開をみせている。
官邸、官房長官は同文書を出所もわからない怪文書だとして問題視せずに、文科相は1日だけ調査してそのような文書は存在しなかったと幕引き結論づけた。
(5)政府、官邸、文科相と天下りで責任辞任した前文科省事務次官が全面対決の異様な様相だ。こちらは何しろ安倍首相の無二の親友(首相談)の加計学園理事長の学部新設にかかわる「総理のご意向」があったのかどうかの政治問題なだけに、安倍首相自らの政治関与疑惑が注目されている。
(6)首相官邸と文科省前事務次官という不釣り合いな対決構図が異様であり、天下り問題で直接関与したとして責任をとらされて辞任した前事務次官がどういう経緯で目的で昨日記者会見を開いて「総理のご意向」メモの存在証言をしたのかはまだ読み取れない。
せめてもの償い、正義感気取りの「本人の意向」だけなのか、政治的背景でもあるのか、この異様な光景は日本の政治がこれまで大臣の不適切発言、辞任が相次ぎ、さらに政治的関与疑惑の森友学園、加計学園問題と混迷、カオス前夜(the night before of khaos)を思わせる不定(uncertainty)だ。