いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

東アジアの「引き金」。 a ‘trigger’of east asia

2017-05-30 20:10:16 | 日記
 (1)北朝鮮が5月に入って立て続けに毎週のようにミサイル発射をくり返している。あの国のどこでそんなにミサイルを製造しているのか気になるところだが、失敗もしながら着実に性能は向上させているようで、金第一書記は量産体制を指示したとの情報もある。

 ちょっと異常とも思える最近の北朝鮮のミサイル連続発射実験は、しかし北朝鮮が追い詰められたという症候(symptoms)でもあると考える。
 トランプ政権が米軍空母群を日本海に派遣して北朝鮮をけん制、威かくしており、中国も米国からの強い要請で北朝鮮の核実験に対しては独自の制裁措置を表明しており四面楚歌にあるのは間違いないところだ。

 (2)さすがに核実験だけは兆候が伝えられながらその後は実施しておらずに、代わりにというかミサイル発射をおもしろいように日本海に向けてくり返している。
 中国が水面下で北朝鮮に対して自制行動を起こしているのかはまったくわからないが、中国も北朝鮮から相当に顔に泥を塗られる扱いを受けており、かえって無視する格の違いを見せつけているかのようで、トランプ大統領の中国持ち上げによる北朝鮮けん制、威かく作戦も功を奏していない。

 (3)今回の北朝鮮のミサイル発射に対してトランプ大統領はツイッターで「隣人の中国に重大な非礼を示した」(報道)と北朝鮮をけん制、威かくし、中国に対しても「中国は努力を続けている」(同)とさらなるかどうか中国の努力に「圧力」をかけている。

 中国が適当に無視をして北朝鮮に対して実効力を示せない、示さないでいると、そのうちトランプ大統領も堪忍袋の緒が切れて一触即発の緊張を日本海にもたらすことになる懸念はある。

 (4)このままではトランプ大統領も中国から顔に泥を塗られることになりかねないからだ。中国と米国の顔に泥の塗り合いで結局得をするのは北朝鮮ということになっては、事態は何も変わらないという原点回帰のゆゆしき東アジア情勢も考えられる。

 北朝鮮は確実に追い詰められている。東アジアの安定、北朝鮮封じ込めには中国の出方が重要なのは言うまでもない。中国がどう出れば中国、北朝鮮にとって最良なのか探っているのだろう。

 (5)その期間が格の違いを見せつけての中国の北朝鮮無視作戦というところだ。中国が本格的に北朝鮮抑圧、抑止に乗り出せば日韓、米国にとっては願ったりのところだが、北朝鮮を日韓、米国へのけん制、抑止に利用したい中国にとっては踏み込めない事情のところだ。

 北朝鮮も中国も米国も日本も韓国もそれぞれがギリギリのところで対峙する東アジア情勢の「引き金」(a ‘trigger’ of east asia)は、どこそこにもある。

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