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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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備蓄米と流通米。 stockpiled rice & circulating rice

2025-03-21 20:48:39 | 日記
 (1)非常災害、凶作用備蓄米といってもコメ不足、異次元のコメ価格高騰で消費者の負担も大きく、抑制、解消のために市場に放出、供給することは考えていい。問題は政府の放出の仕方、方法論(methodology)だ。
 政府、JAの管理不足でのコメ不足に異次元のコメ価格高騰を受けて、政府は備蓄米(stockpiled rice)を入札の上で市場に放出することを決定し落札業者への引き渡しが開始された。

 (2)備蓄米は法律で非常災害、凶作用として供給が必要な時に市場に放出すると決められているが、今回農林省関係者が「誰かががどこかにコメを持っているが、誰がどこにどれだけ持っているのかわからない」(報道)という不鮮明な管理不足でのコメ不足、異次元のコメ価格高騰、投機筋の動向も伝えられてはそうはいっていられないだろう。
 その後の経緯はよく伝わっていないが、しかし政府は緊急事態として備蓄米を不足分として21万トン市場、落札業者に放出することを決めて今回落札分14万トンをJA全農に引き渡した。

 (3)JA全農は備蓄米は味も通常流通用コメと変わらないとして、卸売業者などに「備蓄米」と表示せずに販売するよう要請している。しかし備蓄米は非常災害、凶作用途として政府が保管、備蓄しているもので他の非常食と同じく避難所などに供給するものであり、市場販売用途、目的のコメではない。、
 JA全農は「消費者の混乱を避けるため」として味は変わらないので業者に通常流通米とかわらず表示せずに販売するよう要請しているのは、パラドックスとして消費者の混乱を招く問題があるのではないか。

 (4)食料品は原産地、品種、使用原料など生産情報を明確に具体的に記載することで安全性が求められており、「備蓄米」を通常流通米と「味が変わらないから」として同類品目として販売することに問題はないのか。
 また政府は備蓄米を入札の上、落札業者にJA全農を通じて供給しているが、これでは緊急時に市場に的確に放出することはむずかしい。手続き上、備蓄米の放出が遅れてその間にもさらにコメ不足、異次元のコメ価格高騰が続き昨年の2倍にはねあがった。投機筋の関与も伝えられている。

 (5)非常災害、凶作用途の政府の備蓄米の性質上、政府が市場価格を決めて(将来政府が買い戻すもの)より迅速に効果的に市場放出、供給することが必要だ。
 かってコメが大量に市場にあふれ保管場所(倉庫)がなく、海中深くに沈めて保管した「古々米」はやはり味に問題はあり消費者の不評を買って、その後政府のコメ作付け減反政策へと進んだ。

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