(1)米IT企業フェイスブックが社名を「メタ」に変更する。フェイスブックのオンラインゲームでメタバース(仮想空間現実)にアバター(分身)を登場させていつ、どこでも、だれとでも自由に行動、交流できる世界が注目、関心を集めており、社名も「メタ」に変更する。
フェイスブックも会員情報露出問題でセキュリティ批判を集めて、印象、ホコ先を変える意味、意図もあるメタ社名変更ではないのか。
(2)音楽はかってはレコード、CDが媒体となって豊かで、良質、芳醇な(mellow)音の世界を伝えてくれていたが、今、音楽の発信の主流はネット、動画配信が中心で、観賞用となっている。コンサートも人を集めれるミュージシャンはできるだけ多くの人に参加、提供したいとして音響効果の悪い、整っていないアリーナ、大規模ホールで開催されることが多くなり、営業利益の観賞用中心で音質にこだわる姿勢ではない。
(3)こういう傾向はサウンドづくりでもみられ、メロディ中心からリズム中心のサウンドが主流でどれを聞いても変わり映えがしないもので、オーディエンスは音よりはステージのパフォーマンスを見て楽しむだけだ。
音質にこだわった時代からは、音はレコード、CDで、ライブ、ステージはパフォーマンスを楽しむものでとなり、情報化時代の今は音楽はネット、動画配信で、ライブ、ステージは観賞用という今日的音楽事情時代だ。
(4)もちろんどれがいいとか、どうあるべきだとかということではなくて、音楽はそもそも多様で多角的、創造的な側面があり、それぞれが特徴、事情に合わせて楽しめればいいことで、いうことはない。
(5)音楽活動が60年近くになるローリング・ストーンズがバンド・ドラマーでジャズ・ドラマーでもあるチャーリー・ワッツ(80)を今年亡くして、さっそくチャーリー・ワッツ追悼コンサートとして北米ツアーを開始しているというニュースが伝わってきた。
音楽はライブ音という時代からのバンド、ローリング・ストーンズでボーカルのミック・ジャガー、リード・ギターのキース・リチャーズも80才近くになりながら独特の独自のサウンドテイスト、リズム感で世界に多くのファンを持ち、いまだにライブ音、コンサートにこだわる音源、音楽として「生きた」音をオーディエンスに伝えている。
(6)ポール・マッカートニーも卓越した創造的なメロディ、サウンドで音、音階にこだわる、「聞かせる」音楽づくりで、コロナが落ち着きをみせればやはり80才近くになりながら元気で来年にはツアーを開始する期待もあり、日本に来てくれれば「聞いて」みたいコンサートだ。
(7)時代は情報化、IT化で仮想空間現実、ネット、動画配信が主流だが、いつまでも音楽は「生」の「生きた」現実空間が「われわれの世界」(our own world)だ。