いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

中国、ロシアの挑発。 provocation of china , russia

2019-07-26 19:55:17 | 日記
 (1)徴用工問題から発展して日本の韓国への半導体材料の輸出規制問題は韓国がWTO(世界貿易機関)に提訴して議題として取り扱われることになった。韓国側が日本の対抗制裁措置と非難しているのに、日本側は韓国の軍事転用の貿易管理上の問題として争点がかみ合わずに平行線をたどっており、解決の見通しはない。

 (2)韓国側は米国にも政府高官を派遣して解決の糸口としたい意向で、トランプ大統領も仲裁に乗り気とも伝えられているが、中国、EU、日本などに対して貿易、関税規制を打ち出して圧力をかけている米国トランプ大統領としては同様の日本の輸出規制に対して関与することはむずかしく、朝鮮半島の安定のために日韓に自制を求める関与程度ではないのか。

 (3)日本側は今回の規制措置は韓国が輸入半導体材料を軍事用に転用している貿易管理上の問題だとして徴用工問題にかかわる韓国側が調停に応じないこととは関係ないと主張しているが、徴用工問題解決に向けて韓国文大統領が日本側の訴えに反応しないことに対する対抗措置であることは考えられて建前と本音が錯綜して問題解決をさらに複雑に長引かせている要因ともなっている。

 (4)その間隙(かんげき)をぬってというか23日に中国軍機2機とロシア軍機2機が韓国防空識別圏内に侵入して、ロシア軍機は韓国が領有権を主張し占有する竹島上空で領空侵犯してこれに韓国軍機から360発(報道)の警告射撃が行われたといわれる。

 この地域への中国、ロシア軍機の防空識別圏、領空侵犯は初めてのことであり、日韓の対立関係が悪化、激化して収まる気配を見せない中で中国、ロシアがけん制をしたものか、意図はよくわからない。

 (5)今回は中国、ロシア軍機による韓国領空に対する挑発(provocation)であったが、韓国にも米軍が駐留しており事態が深刻化になれば米軍との対立ということにもなりトランプ大統領が強硬姿勢にでることも考えられて、単なる日韓関係の悪化、激化の間隙を狙った挑発、領空侵犯という問題に終わらない危険、リスクはあり、やはり意図はよく見えない。

 しかし、こういう危険、リスクを契機に日韓関係の正常化、協力、話し合い、同盟が進むということになれば思わぬ効果を生むもので、やはり中国、ロシアの意図は読み切れない。

 (6)中国、ロシアと米国は米中貿易戦争、大統領選でのロシア関与疑惑で対立状態にあり、何をするかわからないトランプ大統領を触発したくないところだけにしかし中国、ロシア軍の判断だけで今回の挑発を行ったとも考えられずに中国、ロシアの意図はわからない。

 中國、ロシアとすれば米国トランプ大統領が北朝鮮側と首脳会談開催で朝鮮半島が比較安定化していることに対して、共産主義体制として米国資本主義に対する反抗北朝鮮カードを残しておきたい挑発行動とみることはできる。

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