いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

気球変動。 variation of a balloon

2023-02-08 20:23:29 | 日記
 (1)ブリンケン米国防長官の初の中国公式訪問前の中国のものとみられる大型気球の米国領空侵入事件はどう読み解けばいいのか、謎解きだ。気球は映像も公開されており、下部にぶら下がってアンテナ、大型機器が搭載されておりペンタゴン(米国防総省)は偵察用の機器が搭載されているとみており、気球が米本土を通過して米南部海域に出たあとに米軍爆撃機により撃墜され米軍が回収作業に入っており、構造解明を急ぐ方針だ。

 (2)ブリンケン米国務長官の初の中国訪問を直前に控えて、中国があからさまに米国本土に偵察気球を侵入させるというのは両国の関係利益にならずに、仮に中国の米国偵察気球であったとしても(中国は民間のものであることを認めている)もっと米国本土から離れたハワイのアジア米軍指揮命令系統変更統一の地域、あるいは沖縄米軍基地から移転を進めているグアムなどの米軍関連基地の偵察が目的であったのではないかと考える。

 (3)大型気球は「操縦可能」(報道)でコントロールはできたと考えられるが、何かのミス、不都合で制御できずに米国本土上空に侵入したのではないかと考えられる。そうだとすれば中国の軍事機密、能力、技術力の不足がは握されることになる。中国がブリンケン米国務長官の中国訪問直前に偵察用とみられる大型気球を米国本土に意図的に侵入させることは考えられない。

 (4)正体不明の気球は20年、21年に東北地方上空でも確認されており、世界各地でも確認されている。宇宙衛星国となった中国が飛行発見が容易な大型気球で偵察をしむけるというのもなかなか理解できずに宇宙衛星画像よりも気球偵察の方が画像情報が鮮明なのか、まったく別の意図があるのかわからないが、今回米国が回収した気球の構造解明がまたれる。

 (5)もちろん軍事機密として米国防総省の中国気球の構造解明の核心部分は公表されるかはわからずに、結局はブリンケン米国防長官の訪中再開を模索する両国外交の話し合いによる問題収束に動く可能性が大きい。
 少なくとも今回の大型気球騒動でブリンケン米国防長官の初の訪中延期となり、米国が気球撃墜で回収し構造解明により中国軍事機密、能力、技術力が米国に握られるとなれば損失は中国側に大きく、中国の軍事力拡大路線への影響も考えられる。

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