nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

ロケットストーブ作成ー3

2020-10-10 13:33:07 | 工作
連載3日目です。

いよいよ燃焼実験!
わーっ! ドキドキ!
まず最初に、パイプの手前の蓋って取っておいた方が良いのか閉めた状態が良いのか??


とりあえず、閉めた状態で着火。


紙ばかり燃えて、なななか上手く木に火が移りません。
だって、火は上に燃える物。
なら・・・
完璧!


あっという間に火がついて燃え出すと、どうもその状態になれば蓋を閉めた方が燃焼が強くなるみたい。
炎も煙も全部吸い込まれ行って、ここからは何も出て来ません。


最初、まだ煙突が熱くない内は煙も多少出ました。


しかし、煙突が熱くなってくると・・・
ゴーと云うもの凄い燃焼音。(この音が「ロケットストーブ」の由縁らしい)
殆ど煙が見えません。
やった~!! 成功! ほぼ完全燃焼。


試しに、鍋でお湯を沸かしました。
煙突部を少し下げて有るのは、蓋を載せたときにぶつからない様にする為と、鍋を直接載せた時に塞がらないようにするためです。
更に左右のブロックが前後より高くなるのも計算ずくで、排気をスムースにするために役立ちます云って見れば五徳みたいな・・・。
ブロックの寸法って普通は横長で積み上げて、間につなぎのモルタルを入れるので短い方の長さが長い方の1/2より短くなっていて、積み方の違いでこの段差が生まれます。
机上で全て計算して有ります。

10分程で沸騰。
ただ、底が若干小さい鍋なので鍋を載せたら落ち込んで排気が狭くなってしまうようです。
酸素供給が弱くなるので不完全燃焼を起こして若干煙が出やすくなります。
今後は、網などを敷いて小さい鍋でも鍋底が低くならないようにしましょう。


大きな鍋なら横同士の高さに段差が有るので本来ならあまり影響は無いはずでした。

総合的には下の写真の様に二カ所同時に使うつもりです。
下の鉄板も、最初早く熱するために上の部分で加熱してから下に移動して使えば良いと思います。


ちょっと長めの材料をぶち込んでおけば、ず~と燃えてくれるので楽です。


かなり結構な量の剪定枝を燃しましたが、灰はほんの少しでした。
灰をかき出すのに古い小型熊手を細くして道具にしました。
灰は吸気の風で飛んで行くのでしょう、一番奥まで有りました。




灰は良質な肥料になります。
すぐ脇の畑のドウダンの根元に撒いて終了。

一石三鳥!

最後にこの鉄板ですが、厚みが6mmもあってサイズはA4判(約200mm×300mm)です。
なかなかこのサイズの厚手の物が無くやっと見つけました。
今回の設計の際、この鉄板のお陰で全ての最善の寸法が確定しました。

参考にブログ最下部にアマゾンのリンクを張っておきます。

さて、次は天気の良い日に試しバーベキューで〆でしょう!
温度具合は? 鉄板の扱いは? 肉や具材の焼け具合は?
期待点がた~くさん!
次回もきっと見逃せない情報有るかもよ。

 

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ロケットストーブ作成-2

2020-10-10 08:22:10 | 工作
前回のブログの続きです。

完成形にするにはいろいろと設備を保護したり景観性を高めたり安全性を確保したりと、単なる焼却炉では無いだけに準備が必要です。

●景観性

材料の殆どはブロックですが、あのブロックの灰色の状態では一目見て「焼却炉ですか?」になってしまいます。
そこで・・・
アイボリーホワイトの塗料で塗りました。
これは、倉庫の壁の塗り替えに使ったペイントの余りです。

●設備の保護

断熱材を使うのですが、一番の心配は雨による断熱材への浸水です。
いくら良い断熱材も雨によって濡れてしまってはどうにもなりません。
なので、完成形にする前にその防雨対策が絶対不可欠です。
そこで各所の屋根を余ったベニヤと過去の余材で作成。
前回のブログの基礎板と同様に「ガードラックアクア」で塗装しました。


防雨部も完成したので、いよいよ完成形に向かって組み立てです。
その前に、煙突部品のカットがあります。
前回ブログで購入した煙突部品の内、直管は私の設計上、二分して使う必要があります。
切断面にマジックでラインを引きます。


最初は金鋸でつなぎ目の硬い部分を切りました。


その後、金属も切れるハサミで切断。


でも、その断面はぐにゃぐにゃ。


最後に、プライヤーで形を直してヤスリでバリ取りをして完了。

短い方のパイプはT字煙突同士の接続に使って、長い方は縦の煙突部分になります。
こんな風に収まります。(下に敷いてある木材は断熱材で浮くことを模擬しています)


すばらしいでしょ。
一本の直管で、ドンピシャな仕上がり寸法です。
机上で計算づくです。
煙突の先がブロックよりも低いのも訳あっての寸法です。
後でわかります。

次に断熱材の投入です。
ロケットストーブの断熱材と言えば、パーライトなどを使うのが有名ですが、パーライトなどは非常に細かくて軽いので、もし解体するような場合が生じた際に飛び散ってしまい、とても厄介です。

そこで、アイディア!
わが県の特産の鹿沼土を使う事に!
鹿沼土は元々火山灰が変化したものですから熱には強いと思うし、似たような物で軽石も有りますが、不要になっても鹿沼土の方が園芸の用途が多いし良いんじゃない?

ホームセンターに行ったら、粒の大きな物だけ厳選したのがあったのでそれを買いました。
3袋用意しました。


それを充填・・・・・
そこで、大失敗。
いくらふるいに掛けて均等な粒揃えにしてあると云っても輸送中に砕けたりして細かくなったり、粉状の物まで入っているのを入れてから気が付きました。
あまり粉状の物は入れたくありません。
仕方なく裏面のブロックを外してふるいに掛け直すことに。


ほらね。
こんな時、細かいパーライトだったりしたら飛散して面倒な訳ですよ。
鹿沼土、正解!
全部ふるいに掛けなおしました。


大粒のみで充填完了。



ちなみに3袋の内、使った量は1.7袋分くらい。
余ってしまいました。
意外と少量で済むようです。


●安全性の確保
 単にブロックを積み上げただけですから、孫たちがいたずらして倒れたり地震で倒れたりしたら一大事です。
先ず木材をブロックの穴に通しました。
そして、周りを針金で巻きました。
これで、いくら揺すってもビクともしません。


最後に、雨濡れ対策の実践編です。
最初に紹介しました蓋類はこういう風に使います。


仕舞う際には下部の中は薪の投入口が収まる様にブロックを2つ置いて高さを合わせます。
そして、雨水が溜まらないように傾斜を付ける目的で木材を置いています。
(蓋にくっつけておけばいいのに~!って?・・・実際の状況見て気が付いたので仮置きです!)

とりあえずこれで台風の雨でも耐えられるか確認できれば完璧です。
蓋自体は木材と云えどもかなり重いので竜巻でもない限り台風程度の風では飛ばないと思います。

ほぼ、完成時に近所の方が来られて、「素敵なストーブで、何時も作る物がかっこいいですね!」と褒めて行きました。

「かっこいい!」そうか。
自分は意外とセンス有るのかな?

翌日結構な雨が降りました。
夕方になり小やみになったので確認。


蓋とブロックの隙間から雨水は入って無いだろうか?
ブロックの側面も結構濡れています。
蓋を取ってみると・・・
僅かに左端の鹿沼土が湿った様ですが、全く問題外でした。


次回はいよいよ燃焼実験!
さて、上手く二次燃焼は起きるのでしょうか!
使い勝手はどうなんでしょうか?

乞うご期待!

是非次回も確認に見に来てください。

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