さて、ロケットストーブ連載最終回です。
バーベキュー!
みなさん、木を燃すのって環境に良いのご存じですか?
木は酸素を生み出してくれますが、古い木は酸素の供給量が少なくなります。
また、自然に倒れて腐っても微生物が分解する際に二酸化炭素は出ます。
燃やしても出ますが、同じです。
植物は若いほど酸素を沢山生成してくれますが、結局のところトータルでは±0なんですね。
なので、地球全体の炭素濃度は変わらない訳です。
ところが、石油などの地上にない物を人間が地下から掘り出して燃やすと、大気内の炭素量が増えてしまいます。
やっぱり自然の バランス維持システムの素晴らしさ は凄い事なんだと思いました。
人間が均衡を崩してはいけないのですね。
さて、それはそれとして、目の前には「肉」!
早速、ストーブに火を入れてストーブを温める事10分。
そろそろ鉄板を温めましょう。
そういえば、この鉄板は黒皮鉄板と云って最初に加熱して油を引いて更に加熱して下準備(シーズニング)をしておけば、後は使用後に水洗いして油を薄く塗っておくだけで何時も綺麗に使える代物らしいです。
この工程は既に実施済です。
前回の燃焼実験で鍋を直置きしたら排気口が狭くなったことで燃焼が弱って煙が若干出たので足つき網を買ってきました。
これなら大丈夫。
ついでに20cmスキレットも800円程度だったので購入。
これまでも14cmスキレットは一人焼き肉などで大活躍でしたので大きめの物も欲しいアイテムでした。
どんどん環境が整って行きます。
出来上がってしまえば使うだけで、有るのが当たり前になってしまい作る楽しみが無くなります。
でも今度は家族での楽しみが広がりますね。
孫達が来たくなるような環境造りって訳です。
ところで、肉の焼け具合はどんな感じでしょうか?
やはり、下の煙突の輻射熱による加熱だと時間が掛かりそうなので、最初は煙突先端部で急速加熱しましょう。
それをこちらに移して焼きます。
やはり間接熱源なのでちょっと弱いですが火が勢いよく燃えていればちゃんと焼けました。
ランチ飯なのでご飯の代わりにスキレットでピザを焼きました。
午後はもう出掛けないからビールも・・・
写真撮るのに蓋を掛けていませんが、先ほどの写真の如く蓋をして焼きます。
ピザ1枚目は網の上だとちょっと火力が弱いかなと思て網を下げて焼いたらピザの底が真っ黒こげの大失敗。
上の部分だけ削って食べました。
2枚目はずっと網の上で焼きました。
焦げずにカリッカリの焼き加減で超おいしかったです。
・伐採枝の自家処分が可能
・煙り出さずに周囲への迷惑無し
・バーベキューの楽しみ
・灰肥料の畑への散布
・環境にやさしい
と、まさしく一石五鳥の超優れもの!
●弱点は・・・
今回作成したロケットストーブは鉄板を加熱させるため、横のパイプ部が長いのですが、小枝ばかり燃すと吸気の風の勢いで奥に入って行ってしまって、油断するとすぐに手前の部分に火種が無くなってしまいます。
それと、やっぱり火力調整は難しいです。
今後経験を積んで行けば何とかなるかな?
あなたも一台如何でしょうか。
下に敷いたベニア板とか入れても1万円でおつりが来るし、不要であれば7千円台で作成可能です。