備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中国の李強首相は、2023年の5%経済成長は
[実現可能]と述べ景気回復に自信を示している。
だが、住宅バブルが弾けて、新築住宅の販売
実績では前年割れが続き、逆に中古住宅に
人気が集中している。
空き家のままで、過剰に保有していた住宅が
売りに出される数が増加しているという。
習近平による締め付けを恐れた富裕層が、
海外への脱出をいでおり、換金売りが増えて
いるためとの見方も。
中国人民銀行(中央銀行)が発表した4月の
金融統計では、住宅ローンなど家計が借りる
中長期資金は、約2兆2400億円の返済超過だった。
2007年以降では、最大の額とされ、金利の
低下で住宅ローンを借換えで前倒しで返済
する動きが広まっている結果という。
他方で、銀行側からは、住宅ローンの繰上げ
返済を望む人が増えているため、金利収入の
落ち込みを警戒し、繰り上げ返済の受け付けを
制限する事態も発生し問題化。
更に、銀行は利払いのコスト増を抑制するために、
定期預金などの金利を引き下げに動く。
預金者との綱引きならぬ綱押しだ。
お金が回らなくなってきている顕著な現象だ。
専門家は、これこそが物を買わない、節約
優先によるデフレの始まりであり、不況の
トンネルに入った証拠だと指摘。
新任の李強首相は、中国経済の実態を、どの
程度理解して、後半の経済運営を進めるのか
注目が集まるが、経済は確実にすべり台上だ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?