備えよ常に! 備えあれば憂いなし
11月2日に、英仏を直撃した爆弾低気圧
[キアラン]は、英国付近に達した際には、
中心気圧954hPaが観測されている。
この時の天気図では、英国南部沿岸の中心
には、閉塞前線がぐるぐるととぐろを巻き、
そこから右巻き方向で、大西洋に向かって
寒冷前線が伸びているのが示されている。
とぐろを巻くしっぽの先端付近では、
スティングジェット(sting jet)、通称、
”毒針ジェット”と呼ばれる現象が発生していた。
スティングジェットは、発達した低気圧に
現れる幅が数十Km程度の特に強い強風域。
このスティングジェットで、仏では風速
50mの記録的な強風に見舞われている。
キアランが、爆弾低気圧にまで発達した
原因として説明されているのが、強い偏西風の
存在が影響したこと。
欧州から、大西洋を隔てたアメリカ大陸で、
この時期としてはかなり強い寒気がカナダ側
から吹き下りてきて、南の暖気とぶつかって
大西洋上空のジェット気流を強めたこと。
このジェット気流の影響を受けたキアランは
爆弾低気圧となり、最も発達した状態で
英仏を直撃したという。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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