1918年から1919年にかけて全世界を襲ったイン
フルエンザは、通称スペイン風邪と呼ばれ、この風邪に
よる被害は歴史的なものでした。
全世界で患者数が全人口の25~30%(WHO推計)、
或いは、三分の一に及んだと伝えられています。
患者の約2.5%が死亡し、死者数は4000万人とも
5000万人とも言われています。
日本では、内務省の統計で2300万人の患者が発生し
内38万人と、非常に多くの死者をだしました。
スペイン風邪の第一波は、春から夏にかけて、米国と
ヨーロッパで起こりましたが、この第一波では特別に
致死率が高いということでは無かったようです。
しかし、秋にフランス、シェラレオネ、米国で始まった
第二波は、致死率は一気に10倍となりました。
特に、15歳から35歳の若年層に多くの死亡者が出た
ことが特徴的でした。
1919年になって第三波が起こりましたが、詳しいことは
判っていません。
当時は未だウィルスの研究も進んでおらず、予防に必要な
ワクチンなどは存在しない時代でしたので、インフルエンザ
ウイルスに対する備えがない時代でしたから、ウィルスの
猛威になす術が無かったのです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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