GMの再建に備える計画の中心である債務削減で必要な
合意が得られず、世界の自動車産業の王者の持つトーチが
消えようとしています。
問題であったUAW(全米自動車労組)の退職者向け
医療保険基金に対する200億ドル(約1兆9400億円)の
債務のうち、半分の100億ドルは現金で、残りはGMの
新会社の株式の39%を渡すことで免除する案で交渉が
進んでいましたが、社債保有の債務者に対する条件との
関連で、17.5%に引き下げた条件で合意が出来ました。
しかし、再建後に備えて不可欠な給料の引き下げなどの
労働条件については従業員の投票の結果待ちです。
一方の270億ドル(約2兆6200億円)に上る債務に
ついて90%を放棄したうえで、GMの新会社の株式を
10%割り当てるとする提案に対しては、債権者の90%
以上の同意が必要であるの対して、一桁台の同意しか
得られなかった報じられており、絶望的な状態です。
28日には、米政府とGMは連邦破産法11条の申請後の
手続きや処理を迅速に進めるために、社債などの無担保
債務保有の債権者に対し、破産手続きに反対しないことを
条件に、再建後のGMの新株式のうち、15%を追加して
受取る権利を与えると表明しました。
既に、流れは連邦破産法11条(日本の民事再生法に
相当)の適用申請と、申請後の手続きや枠組み作成に
備えた準備作業に向かって進んでいます。
また、この日には大手自動車部品メーカー、ビステオンが
負債総額53億ドル(約5150億円)を抱えて倒産しています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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