大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

ギリシャの運命を左右する3月20日

2015年03月20日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし


        


ギリシャは3月20日に20億ユーロ(約2600億円)を

上回る債務の返済期限が到来する。

扉を閉ざされた今となっては、自前で資金を捻出

せざるを得ない羽目になった。

返済資金作りに備えて政府は、滞納されている

税金の納付督促のために加算税を免除したり、

年金基金や公共団体がギリシャ銀行 (中央銀行)に

預金しているお金を国債購入に義務付けたりと

資金集めに出来ることは何でもやるという状態だ。

だが、専門家の見解ではギリシャの国の破綻も

EUからの追放・脱退もあり得ないと言う。

既に、2010年にEUはギリシャの破綻回避に備え

EUから3700億ユーロ(約48兆円)に達する銀行の

借金がヨーロッパ中央銀行やIMFによって肩代り

されており、今更破産を論じる段階ではないという。

また、EU脱退も現実的にはあり得ないとする。

脱退して2001年以前のドラクマ紙幣を印刷する

コストは膨大で非現実的であり、と言ってユ―ロ

紙幣を使い続けることも国の財政管理上は異様。

一方でギリシャは世界で10位の強力な軍事力を

備え、ヨーロッパの東の玄関口を抑える門番で

あり、アフリカからの移民の出入り口になっている。

EUにとって、政治的には重要な国であるため、

ギリシャよりも貧しいラトビアやポーランドなどからも

どら息子のギリシャに資金をつぎ込まざるを得ない。

僅かばかりの利息だけでも取立てて、EUの檻の

中で騒乱が起らない程度に管理を強めるしかない。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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