9月3日、北朝鮮が行った水爆実験による
揺れは、M6･1だった。
実験場の豊渓里から200Kmほども離れた
中国東北部の都市部でも人々が建物から
飛び出してくるほどの揺れだった。
実験後の衛星写真では、豊渓里周辺部の
山間地では多くの山崩れや崩落の状況が
捉えられていた。
9月23日に、実験場から北北西6Kmの
地点を震源とするM2とM3･の地震が発生
したが、両者とも核実験が原因とされる。
実験場から西北に115～130Km離れた
位置に活火山の白頭山がある。
周辺には160万人もの人々が暮らす。
標高2744ｍの白頭山は中朝国境に存在し
国境となっている鴨緑江･豆満江のほか
北方の潤す中国の東北部を潤す松花江の
源流となっている天池を頂上に戴く。
白頭山火山は、2002年以降、火山性微動
地震の回数が以前より10倍も増え、更に
天池の周辺では火山ガスの噴出や隆起が
認められており、火山学者が最も注目
している活火山の一つだが、詳しい活動
情報が得られぬため、不安度ではトップ
クラスにランクされる火山だ。
東北地方太平洋沖地震の影響で、富士山と
共に白頭山の噴火も懸念されており、もし
噴火すれば極東地域に大きな被害が及ぶ。
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