日本人の寿命は戦後急速に伸びて、50年ほどを
経て世界有数の長寿国にまでになった。
要因の一つは、言うまでもなく食生活が劇的に
改善され良くなり、生活環境も快適さを備える
ようになったことが挙げられる。
他方で、死亡率の高かった感染症が封じ込め
られたことも大きな要因の一つだ。
予防医学の進歩、高い治療効果を備えた薬剤の
開発も長寿化には大きな貢献をしている。
だが、一方で皮肉なことに飽食は肥満に繋がり
メタボを呼んで短命化の道を進む。
また、治療の柱の薬剤は耐性菌を産み出した。
最近、海外から帰国した日本人から切り札と
される治療薬の効力を分解してしまう新型耐性
遺伝子OXA((オキサ48)を備えた病原菌が
始めて検出されている。
既に欧米ではかなり広い範囲に広がっており
40人以上が死亡していると言う。
どんな盾(治療薬)も貫き通す矛(病原菌)の出現だ。
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