2019年2月25日に四川省栄県でM4・9の地震が
発生し、2人が死亡した。
この地域では、大規模なシェールガス採掘が
始まって以来、しばしば地震が発生するように
なり、住民の大規模な抗議活動に発展した。
この栄県の中心部から、今回の地震の震源地の
宜賓市長寧県までは直線距離で約100Km。
四川省の行政区では、省の南部に位置する
宜賓県(市)を中心に長寧県を始め南渓県や
江安県、興文県、珙県などを含めた地域を
川南と呼んでいた。
中国政府が推し進めるシェールガス田開発で
この地域で豊富な埋蔵量を備えた有望ガス田が
発見され、積極的な開発が進められて来た。
ここを基盤とする中国石油川南シェールガス
基地では、2018年12月発表でシェールガスの
1日当たりの生産量が2011万立方メートルに
達し、中国全土の天然ガス1日当りの生産量の
約4・2%を占め、川南地区は中国最大のシェー
ルガス生産基地となった。
川南基地の2018年のシェールガス生産量は
42億立方メートルに達し、前年比40%増に。
宜賓市域には、今年に入っても大量の人員と
機材が投入されて、大規模なシェールガス
生産で盛り上げっている。
6月18日のM6・0の長寧県を震源とする地震は
過去1年間に中国国内で唯一のM6以上の地震
ではあったが、過去1年以内に世界で発生した
地震1043回のうち、四川省内で観測された
ものが91回で、うち宜賓市域では33回だった。
2月の栄県での地震規模の位置づけは不明だが
ガス田開発に伴うM4クラスの地震が多発して
いることは間違いなく、騒動が広がりそうだ。
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