大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

四川省宜賓市の地震はガス採掘が原因?

2019年06月24日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        




2019年2月25日に四川省栄県でM4・9の地震が

発生し、2人が死亡した。

この地域では、大規模なシェールガス採掘が

始まって以来、しばしば地震が発生するように

なり、住民の大規模な抗議活動に発展した。

この栄県の中心部から、今回の地震の震源地の

宜賓市長寧県までは直線距離で約100Km。

四川省の行政区では、省の南部に位置する

宜賓県(市)を中心に長寧県を始め南渓県や

江安県、興文県、珙県などを含めた地域を

川南と呼んでいた。

中国政府が推し進めるシェールガス田開発で

この地域で豊富な埋蔵量を備えた有望ガス田が

発見され、積極的な開発が進められて来た。

ここを基盤とする中国石油川南シェールガス

基地では、2018年12月発表でシェールガスの

1日当たりの生産量が2011万立方メートルに

達し、中国全土の天然ガス1日当りの生産量の

約4・2%を占め、川南地区は中国最大のシェー

ルガス生産基地となった。

川南基地の2018年のシェールガス生産量は

42億立方メートルに達し、前年比40%増に。

宜賓市域には、今年に入っても大量の人員と

機材が投入されて、大規模なシェールガス

生産で盛り上げっている。

6月18日のM6・0の長寧県を震源とする地震は

過去1年間に中国国内で唯一のM6以上の地震

ではあったが、過去1年以内に世界で発生した

地震1043回のうち、四川省内で観測された

ものが91回で、うち宜賓市域では33回だった。

2月の栄県での地震規模の位置づけは不明だが

ガス田開発に伴うM4クラスの地震が多発して

いることは間違いなく、騒動が広がりそうだ。

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