備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中国の4~6月期GDP成長率が、前年比
6・3%と市場期待値を下回った。
不動産・内需・輸出がすべて不振だった。
6月の小売売上高は前年比3・1%増と、5月の
12・7%増から大幅に鈍化。
不動産投資は前年比20・6%減少で低迷が深刻。
中国の6月消費者物価指数(CPI)が前年比で
[ゼロ]という[ディスインフレ]になっている
ことに専門家は懸念を表明している。
ディスインフレは、インフレから抜けたが、
デフレにまでは陥っていない状態をいう。
ディスインフレが、長引いた場合の中国経済
への下押しの影響を予測している。
50割れが明らかになっている生産者物価指数
(PPI)の伸びが低下するにつれ、企業利益や
株価も低下する傾向にある。
コストの販売価格への転嫁が困難になることで、
企業利益が圧迫されているとみられる。
[ディスインフレによる実質金利上昇と企業
収益圧迫が強まれば、当然ながら設備投資
などの需要が下押しされ、それがまたディス
インフレ圧力を生むという悪循環が続く
可能性がある。それが行き過ぎれば、最終的には
デフレにもなりうるだろう。
こうした悪循環を食い止めるには、政府は
2023年末までにさらなる利下げを実施する
必要性を認識しているとしている。
しかし、利下げは更なる中国元の下落を呼ぶ。
元の下落は、投資の呼び込みを妨げるばかりか
投資資金の逃避を加速させる。
景気浮揚策は、手詰まり感が漂うとの指摘も。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?