2017年11月15日14時半ごろ、韓国南東部の
浦項北方9Km付近を震源とするM5・5の地震が
発生し、ソウル市でも揺れが感じられた。
震源の深さは9キロと推定されている。
その後もM3・6とM5・4を含む余震が、12月
25日までに72回発生したと伝える。
この一連の地震に付いて、韓国や英国、スイス
などの研究グループが震源近くの地熱発電が
原因ではないかとする研究結果を発表した。
韓国気象庁は、12月25日に浦項で発生した
M3・5の地震について、震源の深さは約10Km
とし、11月15日のM5・4の地震の余震と発表。
この地震について、震源から2・5Kmの地点に
ある浦項地熱発電所が原因でないかとした。
地熱発電は、地下深くの岩石に高圧の水で
ひびを入れてそこから出た蒸気を利用して
発電するが、注入した大量の水が地下に溜り、
断層に圧力をかけ、また水により滑りを
発生させて地震を引き起こしたと推測される。
浦項市西部から、釜山市西部にかけて大きな
梁山断層が存在する断層地帯。
スイスのバーゼルでは、2006年から年間2メガ
ワットの能力を備えた地熱発電所の建設が
計画され、水を注入した直後からM3クラスの
地震が多発し、建物にも被害が発生した。
近くには、過去に3度に及ぶ大きな地震を
発生させた活断層も存在するため、発電所の
開発計画は中止に追い込まれている。
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