7月5日、英国紙は2012年に中国雲南省の
銅鉱山の廃坑でコウモリの糞を片付ける作業を
していた鉱夫6人が重い肺炎に罹り、昆明の
病院で治療を受けたが、内3人が死亡した。
報道では、全員が39度以上の高熱を出し、
手と足に痛みが出て、咳などの症状もあった。
そのうち5人が呼吸困難に陥ったとされる。
武漢ウイルス研究所が、このウイルスの株を
含む糞を採集し、持ち帰り分析調査をすると
ともに長期にわたり保管。
武漢ウィルス研究所のウィルスの専門家の
石正麗氏らのチームは、2013年にかけて
廃坑から採集したコウモリの糞のサンプルから
抽出したウィルスは、SARSウィルスに類似
しており、「RaBtCoV / 4991」と命名して
保管したが、鉱夫の感染については何らの
発表もしなかった。
2019年末に武漢ウィルスによる感染が拡大
した時期に、石正麗研究員は論文で「RaBt
CoV / 4991」について、新たに「RaTG13」と
命名し、RaTG13は武漢ウィルスの遺伝子、
SARS-Cov-2との類似度は96.2%に達したと
発表したが、2012年に発見した雲南省の
廃坑のコウモリ由来のウィルスに非常に近い
構造を備えたウィルスであったことになる。
この点について専門家の米国の化学・化学
生物学教授のリチャード・エブライト氏は
2012年に、RaTG13の感染者がすでにいたと
したら、RaTG13の宿主適応と遺伝子変異が
加速し、その結果、武漢ウィルスのSars-
Cov-2が生まれた可能性が高いと述べた。
また、実験室での研究活動で、「RaTG13」が
人為的に宿主内の環境に適応させられた
可能性も排除しないと述べている。
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