備えよ常に! 備えあれば憂いなし



中国汽車工業協会が発表した2024年の自動車
生産台数は3128万台、世界の生産台数の
38%を占める。
国際エネルギー機関(IEA)の発表データでは、
中国の新車販売台数におけるEV・PHEVの
比率は2023年時点で38%。
政府によるEV製造及び販売に対する積極的な
補助金政策によって、EVの普及は収束進み、
2018年から2020年までの3年間は5%程度
だったのが、2021年には16%、2022年には
29%、2023年には38%と急速に普及が進んだ。
中国政府は、新車販売における新エネルギー
車(NEV)の割合を2027年までに45%に引き上げ、
2035年には新車販売におけるガソリン車は
すべてハイブリッド車(HV)にする方針。
乱立するEV生産企業は、シェア拡大にしのぎを
削り、品質や安全性は後回しの販売合戦に。
スマホメーカーまでが参入したEV市場、
外観と高性能、低価格を打ち出してスマホ
メーカーのトップは、1台あたり約15万円の
赤字との試算にも拘らず、[現時点では損して
車を売っている。これは誠意の示し方だ]と
述べ、損失もいとわずシェア拡大に邁進。
低価格が人気を呼び爆発的に売れたが、これに
より、競合各社が値下げを強いられて乱売
合戦に拍車、スマホのように買い替える若者も。
日本の商社が出資するEVメーカーが破産する
など企業淘汰が加速し、各地にEV墓場が出現。
中古市場や再生サイクルが未整備の中国。
廃車の行く先は野ざらしの墓場。
販売車種トップ10のうち半分以上を占めて
大手BYDも、EV部門の赤字を販売好調な
HVの利益で穴埋めをしている。
中国自動車流通協会は、24年末に値下げ
販売による1~11月の累計損失額は約3兆
8200億円に上り、前年から2.1倍になった
ことを明らかにしている。
今では,造れば造るほど赤字が増えているのだ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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