備えよ常に! 備えあれば憂いなし



中国では、紀元前1600年頃に、河南省に殷が
建国され、最初は転々としたが1400年頃には
現在の安陽市に紀元前1046年まで首都を置いた。
文献によれば、天乙(湯)が夏を滅ぼして建立
したとされ、考古学的に実在が確認されている
中国最古の王朝である。
この時代の、紀元前12世紀に朝鮮半島では
朝鮮の古代国家の箕子朝鮮(前12世紀~- 紀元前
194年)が、中国の殷に出自を持つ箕子によって
建国され、首都は王険城(現在の平壌)に置かれた。
中国の[史記]や[漢書]ひょれば、箕子は殷王朝の
王族で、殷の滅亡後に殷の遺民を率いて朝鮮に
亡命して箕子朝鮮を建国したと記されている。
箕子は中国の文化や技術を朝鮮に持ち込み、
善政を敷き、1000年間ほどにわたり、朝鮮
半島を統治し、栄えたとされる。
朝鮮半島西北部を中心に、紀元前11世紀頃の
ものと思われる中国様式の出土物が多くみら
れることから、この時代に中国からの大規模な
移民があったことを示しているとされている。
このことから、箕子朝鮮は、朝鮮族による
国ではなく、中国人の国であったことは明白。
韓国や北朝鮮は、近年一転して、箕子朝鮮を
中国側の[作り話]として否定。
朝鮮民族の民族意識を高揚させる観点から、
箕子朝鮮が中国人起源の国で在ることは都合が
悪い存在になったためだ。
このことが要因なのか、代わって前2,333年に
起源を持つ檀君朝鮮が正式な朝鮮の起源で
あると主張している。
神話の世界である檀君朝鮮を、学校の教科書
では、壇君が最初に[朝鮮]の呼称を用いた
国であり、壇君以来の古朝鮮の伝統を受け継ぎ、
民族の誇りとしなければならないとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
*2025.2.28. 投稿済み*
*衛氏朝鮮(前190~前108年)も中国人の国
箕子朝鮮の実在は、物的証拠が不十分だと
する理由で未だ確定されていないが、次の古代
朝鮮の国、衛氏朝鮮の実在は確定されている。
そのため、現在の韓国は中国人起源の箕子朝鮮を
否定したとしても、同じく中国人起源の衛氏
朝鮮を否定できず、中国人が古朝鮮を支配して
いたという実態を、覆い隠すことは出来ない。
古代中国の戦国時代は、 戦国の七雄の韓・魏・
趙・秦・楚・斉・燕 が割拠し、互いに覇権を争った。
燕は、現在の北京を中心とする中国東北部の
地域を支配し、劉邦の前漢王朝の成立に伴い、
前漢勢力と対立していた燕の人々を、燕の
武将の衛満が燕の人々を率いて朝鮮に亡命し、
衛氏朝鮮を建国した。
衛満の軍隊は鉄製の武器で武装し、優れた
機能と統制を兼ね備えていたので、朝鮮人は
ほとんど抵抗できず、高度な文明を擁していた
中国人に、朝鮮人は屈服せざるを得なかった。
これは、中国に記録が残る明確な史実であるが、
それでも韓国は、衛満が朝鮮人であり、衛満は
中国の燕に滞在し、朝鮮に帰って来て衛氏朝鮮を
建国したとこじつけて説明し、1990年代まで
学校の教科書に書かれて、教えられていた。
竹島が、古来からの韓国領の島であると
教えていることと共通する。
この衛氏朝鮮も前108年、中国の前漢の武帝に
よって滅ぼされ、朝鮮半島を四分して漢四郡を
設置し、中国の一部に組み込み支配される。
これが中国王朝の朝鮮半島支配の始まりとなる。