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スタンフォードのストレスを力に変える教科書

2017年09月25日 | レビュー
意志力について強い示唆を与えてくれた「スタンフォードの自分を変える教室」の著者がストレスといかに向き合うかを説いた本。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書
ケリー・マクゴニガル
大和書房


アドラーの心理学にもつながると思うんですが、物事が起こった時に自分がそれをどうとらえるか、によってそのことから生まれる結果が異なってくるということです。辛い経験の中に意味を見いだせるかどうかで、将来の耐性や幸福度が変わってくる。わたしは、著者の考え方に非常に納得いくものを感じましたが、同時に、著者も書いているようにこれは自分に向き合う場合に当てはめるのはいいが、他人にアドバイスするには注意の要ることだという視点を持っていなければいけないと感じました。ですから、この本を読んで自分自身が「納得できる」と思われる場合には、非常に意義があるけれど、誰かに無理強いしてはいけません。

この本を読んで、私がこれは有効だ、実践したい、と感じたのは、「自分が大事にしたいと考えている価値観を忘れないように、いつも思い出せるようにしよう」というところです。とくに、具体的に言葉として挙げられているものの中から、自分が大事にしたいと思えるものを選ぶエクササイズがあり、これによって自分の思いを見直すことができました。さらに、最近わたしは組織や社会の中で、自分が利他的にものを考え、社会や組織としての大きな目標をもとうとすることについて、そんなことは無駄ではないのか?とか、自分がどんなに利他的に考えて行動しても誰も感謝をするわけでもないし、逆にそのような行動や配慮に気が付いてくれる人はないではないか?と思ったりして失望し、もうそのような行動はやめてしまおうか?自分が消耗するだけではないか、と思ったりしていたのですが、思いとどまることができました。著者の研究結果によれば、利他的な行動や社会的に大きな目標をもつことは、自分自身の高いパフォーマンスを引出し、ストレス耐性を産み、より遠く・高みへ到達する力となるということが示されていて、私は自分の価値観に希望を持つことができたのです。

ちなみに、私が選び、そして書き出した言葉は以下の3つです。
【感謝】【情熱】【喜び】
チャレンジとか勇気とかも惹かれましたが、選んだのはこの3つでした。
再確認したというか思い出したというか、以前はもっと意識していたのに、最近投げ出しそうになっていたのです。でも、とにかく思い出しました。
ここにもしばしば書いていますが、やはり「言葉」というのは大切ですね。
自分の意識・思索を明確にし、目の前にはっきりと見せてくれるのが「言葉」です。
手帳にも貼りましたが、これらの言葉はいつも見えるようにしておきたいと思っています。








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