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3年目の支援を考える

2014年06月08日 | 震災・災害関連
震災から3年3か月が経とうとしています。

わたしは2011年暮れから仮設住宅入居者支援、というのを続けてきました。当初は被災地支援の助成金の公募がたくさんあり、その一つに採択され、資金面ではそのファンドに支えられてここまできました。最初は、震災前に自分の畑をもって野菜なんかを作っていた人たちに、農業の場を提供し、体を動かすことで元気になってもらいたいというようなことで、大学の付属農場で毎週栽培の実習を行ったりしていました。それとは別に栄養面での支援ということで加工棟を使った加工実習も月一回実施していました。これまで参加いただいた方の中には、途中で「そろそろ区切りをつけます」と言っておやめになった方もいらっしゃいますが、長い間ずうっと続けてこられている方もたくさんおられます。昨年からはハウス園芸を中心にすることに方向転換し、実習も月一回としています。当初考えていたような本格的な農業よりも、楽しみのために野菜やイチゴを栽培するということに皆さんの方向性が進んできたからです。そして毎回とても楽しく活動しています。学生もボランティアとして活動に加わり、多くのことを学んでいて、教育の場としても大変貴重な機会です。

この活動に、最近、新しい方の問い合わせが増えてきました。
みなさん同様におっしゃるのが、「3年たってようやくなにかやろう、という気になってきた」ということです。お問い合わせいただいてよかったな、ぜひ来てください、とご案内しながら、今こそ新しい支援が求められているのではないか、と思うのです。ボランティア団体の多くは撤退し、助成金も終了になり、行政の支援も次の段階に移りつつあるこの時に、もう一度被災地と被災者の支援ということを、多くの方に考えていただけないか、と思うのです。3年前とは違うニーズがあります。復興住宅への入居がこれからどんどん進められます。まちづくりはまさにこれからなのです。

被災者の方も今なら自分の車で移動できるので、ちょっと離れた場所でも「行ってみようかな」って思っていただけますし、花や野菜について実習してみると、「苗をもらってかえってうちでも植えてみようかな」ってなりますし、パンを焼いたら「今度はうちで作ってみる!」とおっしゃるのです。仮設ではちょっと無理があったことも、これからは違う状況になっていきます。だけど、ご高齢者でご家族のない方、経済的に困難の中にある人も大勢いらっしゃいます。だから新しい支援の形を、今だから必要とされることを、ぜひとも多くの方に考えていただけたらと思います。




コメント (2)
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