今日、理研・免疫アレルギー研究所(RCAI)のT先生からお電話がありました。RCAIでは被災した研究者の支援をしてくださるということで、震災の影響でだめになった試薬や機器などがあったらリストにして出してくださいというメールをいただいていまして、先日とりあえずのリストを送ったところ、それをご覧になってお電話くださったのでした。わたしが失った試薬はできるだけ用意しくださるとのことで、手配ができればマウスもいただけるかもしれないとのこと。大変驚き、そして感謝しました。
私は試薬を失ったのはもちろん痛手だったんですが、それよりもなによりもこれまで採った試料が溶けてなくなってしまったことが一番大きな損失でした。わたしは加齢マウスの研究をしていたのですが、自然に年を取るまで飼育して、それからサンプリングをしていたので、そう簡単に実験をやり直すことはできないのです。実験をやり直すための老齢マウスが育っていればよかったんですが、今ちょうどこれから老齢になるマウスがいなくて、これから若いマウスを購入したり繁殖させても実際に使えるのは1年半後くらいになりますから、採材していたサンプルが使えなくなったことですっかり意気消沈していました。
でもこんな風に支援を受けられるとは。
停電の間あけずにおいた-80度の冷凍庫、電源が復活した時にそのままつないだので、一度溶けたサンプルがそのまままた凍ってるはずなんですが、思い切って捨てようと思います。非常用に復活させてもらった電源につないだのが地震後の火曜日で、まるまる4日間通電されてなかったので、きっとだめだろうなあと思いながらも「奥の方の一部は大丈夫かも」とかぐずぐず考えていたのですが。
でももうゼロからやり直すという決意を持って前に進まなくては。
こんなに支援してくださっているのですから、それに応えなくては。
6年前に仙台に来た時と同じように、またスタートすることにします。でも今度は何もないところからのスタートじゃなくて、試薬をほぼそろえていただけて、後は私が「始める」だけです。本当にありがとうございます。
私は試薬を失ったのはもちろん痛手だったんですが、それよりもなによりもこれまで採った試料が溶けてなくなってしまったことが一番大きな損失でした。わたしは加齢マウスの研究をしていたのですが、自然に年を取るまで飼育して、それからサンプリングをしていたので、そう簡単に実験をやり直すことはできないのです。実験をやり直すための老齢マウスが育っていればよかったんですが、今ちょうどこれから老齢になるマウスがいなくて、これから若いマウスを購入したり繁殖させても実際に使えるのは1年半後くらいになりますから、採材していたサンプルが使えなくなったことですっかり意気消沈していました。
でもこんな風に支援を受けられるとは。
停電の間あけずにおいた-80度の冷凍庫、電源が復活した時にそのままつないだので、一度溶けたサンプルがそのまままた凍ってるはずなんですが、思い切って捨てようと思います。非常用に復活させてもらった電源につないだのが地震後の火曜日で、まるまる4日間通電されてなかったので、きっとだめだろうなあと思いながらも「奥の方の一部は大丈夫かも」とかぐずぐず考えていたのですが。
でももうゼロからやり直すという決意を持って前に進まなくては。
こんなに支援してくださっているのですから、それに応えなくては。
6年前に仙台に来た時と同じように、またスタートすることにします。でも今度は何もないところからのスタートじゃなくて、試薬をほぼそろえていただけて、後は私が「始める」だけです。本当にありがとうございます。