着物地のリメイク

2016年02月29日 | お片付け
お休みに着物をほどく。サーモンピンクの色無地、お茶会に1度着たことがあったかもしれない。

 母が娘の嫁入り用に買い求めておいた白生地を染めた物である。その頃の私、自分が歳をとるなんて意識なかったかもと笑ってしまった。それほどの華やかな色なのである。

 つるし雛に使うとしても、ほんの一つまみ程度だろう。

 かといって着物としておいたとしても着ることは絶対ないだろう。使い道を寝ていて考えた。

 ハンドバックを包む袋にしようと決めた。

 そう心に決めたから、ほどくことの抵抗感が少し薄れた。

 それにしてもきれいにそろった針目に驚く。私のつるし雛の針目とは訳が違うわ(笑)

 裾は一度にほつれないように、一針ごとに留めてある。こんな丁寧な仕事をするものなんだ。 

 着物がこんなに手がかかっているものなのかとあらためて驚くのだった。

 そして明治の人の青紫の着物もほどく。こちらはさらに生活の知恵が隠されている。裾には綿が薄く入っていた。

 見頃と袖を離すのに四苦八苦したのである。裏地にさえ針目が見えない(笑)

 誰に見られても恥ずかしくない仕事がしてある・・・・・それが求められたのですね。

 かって蚕を飼い、糸を紡ぎハタを織り染めた時代・・・・それはそう昔のことではない。

 それだけ手を掛け、家族の物を縫っていた時代では、着きれない程の衣類を持つことはできなかっただろうな。

 物に溢れた時代を生きてきた私たち。

 それにしてもここに着物を縫うという文化が消えつつあることを身に染みて思う。

 
 パパとスキーに行ったちーちゃんの帰りを待って、手芸屋さんに誘う。

 疲れ切ったちーちゃん今回はパスすると言う。そして「ねえパパ、私のお裁縫好きはパパに似たの、ママに似たの?」

 「う~ん、どっちもそんなに好きではないかも」ハイハイ私だってこの歳になるまで、手芸屋さん行きがこんなにワクワクするなんて知りませんでしたよ。

 ちーちゃんはまだ手芸屋さんに目覚めていないよう。

 糸に芯地に本やら求めて、そして芯地で裏打ちしてバツクを入れる袋が一枚できあがり。

 もう自己満足の世界ですが、タンスの中身を減らしていくにはこんな方法しか思いつかないのです。

 一枚一枚着物と向き合いながら自分の中の思い出と折り合いをつけているのです。

                                     依田 美恵子

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