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「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【速報】米海軍兵士が東電を訴えた集団裁判、GEや東芝、日立等を含め、裁判進行をサンディエゴ地裁は容認。

2014-10-30 12:41:25 | 福島第一原発と放射能

速報です。

原発事故直後に、「トモダチ作戦」で対応した、米海軍兵士達が、東電などを訴えていた裁判です。

この海軍兵士の集団訴訟に関して、サンディエゴの連邦地裁は、、東京電力および追加の被告として、GE(ゼネラル・エレクトリック)、EBASCO(「エバスコ」=「ゼネラル・エレクトリックの電気事業の証券を売却した持株会社だった会社」)、東芝、日立、福島原発の建設業者に対して、この訴訟を裁判として進行していくことを認めた模様です。

これは、勝訴と言う話ではなくて、裁判上で、まず裁判が進行していくことと、どこまでが被告として認められるのかなどの点で、大きく進展したということです。アメリカの集団訴訟では、こうした裁判をどこまでの範囲で、まず裁判所が認めるのかが、一つのキイポイントになります。

そこが被曝回避側にもプラスの判断が出ました。


以下は、原告側からのプレスリリースの翻訳(shoko yano訳)とその原文となります。

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以下は、プレスリリースの翻訳です。 東北での救援活動に参加した兵士たちは、人々に対し、政治家たちに働きかけてくれるよう望んでいます。 みなさま、オバマ大統領や、州議会議員に手紙やメールを送りましょう。 英訳が必要な人は、可能な範囲でお手伝いします。 

 

プレスリリース

ボナー&ボナー法律事務所

 

合衆国海軍兵士たちが、日本の原発企業に対する集団訴訟において重要な判断を勝ち取る

 

合衆国海軍兵士たちが、サンディエゴ地裁における東電に対する裁判で、重要な闘いに勝利した。 連邦判事は、兵士たちの東電に対する訴訟を、被告にGE、EBASCO、東芝、日立を含めたうえで先に進めるとの判断を示したのだ。 200名の若い兵士たちは、2011年3月11日、日本政府が合衆国海軍に地震と津波の犠牲者たちの救援を要請していたときに、東電は福一原発の放射能汚染のレベルについて、世間と合衆国海軍に意図的に嘘をついていたと訴えている。 7万人に及ぶと考えられる被曝した可能性のある米国人も、この集団訴訟に参加することができる。 訴訟は、2011年3月11日の地震と津波による惨禍のあとに海軍が展開した、人道援助プログラムであるトモダチ作戦への参加に基づいている。 訴えには、白血病、潰瘍、胆のう摘出、脳ガン、脳腫瘍、睾丸ガン、子宮不正出血、甲状腺障害、胃障害、その他青年には通常見られないさまざまな病気に対する賠償も含まれている。 健康を害した兵士たちは、悪化する体調の治療、医療によるモニタリング、医療費の支払い、彼らの子供たちの健康のモニタリング、被曝により起こった可能性のある遺伝子の突然変異のモニタリングを要求している。

 

22歳の水兵は、これまでに白血病と診断されており、現在失明しつつある。 彼は、裁判所への訴えでこう述べている。 「トモダチ作戦から帰った後、目がだんだん見えなくなりました。 左目は完全に視力を失い、右目もほとんどありません。 道路標識も読めないので、車の運転もできなくなりました。 トモダチ作戦に参加する前は、両眼とも20-20(訳注:Wikipediaの『視力』の項目によると日本基準で1.0と考えられる)の視力があり、メガネをかけたこともなく、視力矯正の手術も受けたことはありません。 家系にも、白血病はいません」。 水兵の代理人である、ポール・ガーナーとチャールズ・ボナーは、その他の原告たちも被曝による深刻な病気が進行していると主張する。 

 

原告たちは、世間に、連邦議会の議員、各州議会の議員、オバマ大統領に連絡し、(一)トモダチ作戦の精神を原告の放射能被害を被った兵士たちにまで適用し、助けることと(二)東電がすでに世間には露呈している過ちへの責任逃れをやめるように命ずることを、日本政府に要求するよう嘆願してほしいと考えている。 

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BREAKING:

USS Reagan sailors win a victory in court! Judge rules that lawsuit can proceed and include not only TEPCO but additional Defendants General Electric, EBASCO, Toshiba and Hitachi, the builders of the Fukushima nuclear reactors. Here's the full press release, just issued:


PRESS RELEASE FOR IMMEDIATE RELEASE
Contacts: Charles Bonner & Cabral Bonner & Paul Garner, Esq. 
760.671.8183 pcg@garnerlaw.com c/o
The Law Offices of Bonner & Bonner 
charles@bonnerlaw.com cabral@bonnerlaw.com
475 Gate Five Road, Suite 212, Sausalito, CA 94965
Ph: 415.331.3070; 415.601.0268; 510.213.9777
U.S. SAILORS WIN KEY COURT DECISION TO GO FORWARD WITH 
CLASS ACTION AGAINST JAPAN’S NUCLEAR POWER COMPANY
U.S. Navy Sailors have won a crucial battle in the United States District Court in San Diego against Tokyo Electric Power Company, known as TEPCO. A Federal judge has ruled that the sailors’ class action law suit may go forward against TEPCO and additional Defendants General Electric, EBASCO, Toshiba and Hitachi, the builders of the Fukushima nuclear reactors. The 200 young sailors claim that TEPCO deliberately lied to the public and the U.S. Navy about the radiation levels at the Fukushima Dai-Ichi Nuclear Power Plant at the time the Japanese Government was asking for help for victims of the March 11, 2011 Earthquake and Tsunami. Up to 70,000 U.S. citizens were potentially affected by the radiation and will be able to join the class action suit.
The lawsuit is based on the sailors’ participation in Operation Tomodachi (meaning “Friends”), providing humanitarian relief after the March 11, 2011 devastation caused by the Earthquake and Tsunami. The lawsuit includes claims for illnesses such as Leukemia, ulcers, gall bladder removals, brain cancer, brain tumors, testicular cancer, dysfunctional uterine bleeding, thyroid illnesses, stomach ailments and a host of other complaints unusual in such young adults. The injured servicemen and women will require treatment for their deteriorating health, medical monitoring, payment of their medical bills, appropriate health monitoring for their children, andmonitoring for possible radiation-induced genetic mutations.
One Sailor, age 22, has been diagnosed with Leukemia and is losing his eyesight. In his declaration to the court he states, “Upon my return from Operation Tomodachi, I began losing my eyesight.I lost all vision in my left eye and most vision in my right eye. I am unable to read street signs and am no longer able to drive. Prior to Operation Tomodachi, I had 20/20 eyesight, wore no glasses and had no corrective eye surgery. Additionally, I know of no family members who have had leukemia.” Paul Garner and Charles Bonner, attorneys for the sailors, say that additional plaintiffs are continuing to come forward with serious ailments from radiation.
The sailors would like the general public to contact their members of Congress, locally elected officials, and President Obama and implore them to tell the Government of Japan to (1) apply the principles of “Operation Tomodachi” to the Plaintiff-victims and help these U.S. Sailors; and (2) tell TEPCO to stop shirking responsibility for their publically acknowledged wrondoings.

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半年500人受診、移住医師の被曝対応診察を伝える岡山の新聞。日本の食品は産地証明要求が必要とする台湾。

2014-10-30 10:10:16 | 福島第一原発と放射能

 移住ということを考えていく場合に、医療的対応がどのような状態になっているのか、そうしたことを受け入れる地域がどうなのかということは、やはり大きなポイントになります。

時々、僕が岡山に移住していると思い込んでいる方が居て、困ることがありますが、僕は過去も現在も、岡山に住んだことも、仮住まいとして滞在したことも一度もありません。

岡山の情報を多く伝えているから、そういう誤解をなさる方がいますが、本質的に岡山にはそうした関係はありません。

単純に岡山発の被曝回避や移住関連情報が多いため、他地域よりも岡山情報が多く掲載されるだけなのです。

そして、きのう、地元新聞の山陽新聞夕刊にこのような記事があたりまえに掲載されています。

 

この三田医師の状態について、まず県紙とも言うべき立場にある岡山の山陽新聞がこのように伝えるのはなぜなのか。

医師の中で、こういう被曝問題に、現場サイドで正面から対応している医師が圧倒的に少ないことです。首都圏などでも、その数は殆どいないというのが現状でしょう。

本来なら、こうした対応を東日本を中心に多くの医師が向かうべきなのですが、学界的圧力とか、お金優先思考が蔓延している日本の医師たちは、ウクライナやベラルーシの医師たちとは異なり、こういう現場の声をすくい上げようとはしていません。三田医師が目立つのは、それをしている医師が圧倒的少数ということが理由に他なりません。

避難・移住者の多い地域、岡山ではこうした存在が不可欠という事になります。この記事は、そのことに気がついた記者が普通に文字にしています。

こんなことも、一度も東京の新聞は記事に出来たことがありません。

本当に不思議ですね。

さて、この三田医師とのジョイント講演を、来年早々に、福岡など九州で開催予定です。主催なども含めて、手を上げたい地域や団体、個人がありましたら、僕までメール下さい。

開催の詳細が固まり次第、僕のメールマガジンやブログなどでお知らせいたします。

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【 去年5~6人、今年も3人、父の知人が次々突然死する茨城・南部。 幼稚園で、同級生が何人も鼻血が続いた状況 】

 

【 僕の帯広講演で質問する老舗有名醤油会社社長、材料と製品で二重チェック、汚染のない醤油を売りたいという決意 】

 

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「ウゴウゴルーガ」のクリエイター、CG作家の秋元きつね氏が、46歳で大動脈乖離で急逝されました。

会津のご出身で、時々、帰省もされていたようです。しかもご本人のブログによると糖尿病でもあったらしいです。

以下は、本人ブログ(http://spikyspoon.tumblr.com/よりの引用(一部略)です。

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血液検査の結果 の巻
20141016

今朝、血液検査・尿検査の結果が出まして。
血糖値がすごい高い「糖尿病」確定! えーっ意外
こんなの作りエイターとしては必要ない情報だし晒す必要もないんだけど、ここは敢えて晒しましょう。心配されたい、構ってほしい、そういうんじゃないすよ。この立場にならないと見えない何かがある。そこ楽しんでもらったり、何かに役立ててもらえれば。
自分の考え方やものの見方も変わるだろうし、人との付き合い方、大切なものの優先順位、色々変わると思う。それが追々作品にも影響するでしょう。どうなることやら。
さて糖尿病。イメージ的には太ったおじさんがなる病気。
家族親戚で誰も居ない
暴飲暴食してない
太ってるわけでもない
先生も首かしげてた。
オレも首かしげてる。
過度のストレスで点火した感じ。

 

 

身体各部位に声掛け の巻(20141009の記事)

会津から帰って来て、ずーっとダルかった。恐ろしいくらいダルく、ちょっと作業しては机離れて仮眠、の繰り返し。やたら喉乾くからなんか養分足りてないのかもと 野菜ジュース、スポーツドリンク、フルーツジュース、どんだけ飲むんだよ! ってくらい飲んだ。それでも水分ほしがる身体の皆さん。
何するにもぜんっぜん勢いが出なくて、どよ〜んとしてる。
頭はハッキリしてるのに身体が全然ダメ。
身体全体の総意 = 心・気持ち
気持ちがダメだと全然ダメね。そんな三日間。
今朝5時半くらいに起きて、あれ? ちょっと調子いいぞ。今のうち作業進めようって仕事してて気づいたら昼過ぎても変わらず、いつもの感じに戻ってる。
なにこの激変っぷり。
実家での笑い疲れ?
会津でなんか憑いて来た?
そういやNeoBalladさんのライブ
葬儀屋だったもんな!
そこでなんか憑いて来たのかも笑
いやいや、疲れが溜まってたのが実家帰って気が抜けてどどっと出たというのが一番高い可能性。

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僕はこの方の死亡を伺って、更にこのブログの記述を読み、非常に懸念することが多いです。

前にもこのブログでお伝えしていますが、去年の秋には、放射能防御プロジェクト九州の管理人で、北九州でガレキ焼却反対に関して現地のメインで活動していた50代女性も、大動脈乖離で急逝されています。ガレキ焼却している最中も、警戒しながら現地で反対活動を続けていました。

大動脈乖離は、高血圧が圧倒的に主因ですが、他の病気、例えば糖尿病もその因子としては、大きく作用する病です。

ですから、ただ、高血圧や糖尿病の人が、その病が気がつかないうちに進行していて、急に命を取られたと解することもできます。しかし、その進行や状態が、想定外な早さである感覚をどのように考えるかということです。このCG作家が亡くなったのは、糖尿病診断記事10/16の数日後ですから。

そこに被曝という要因の介在はなかったのか。

そういう観点で読んでも、46歳のクリエイターの日記ブログには、今月になってから気になる記述が多く書かれていました。

会津から帰っての体調不良自覚(会津は福島のなかでは相対的には放射能汚染が少ないですが、それでも普通に汚染されているエリアです)。

突然に医師も原因不明の糖尿病(ウクライナでは、子ども達に糖尿病が多発している話を、被曝影響と断定する女医たちが普通にいます)。

勿論、因果関係はわかりません。

ご冥福をお祈りいたします。

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東京での単独講演は一年ぶりです。

【12/7(日)木下黄太講演会in 文京 「放射能の今とこれから」】

13:30~15:30  (開場:12:45) 

■会場:文京区民センター2階 (2-A)(文京区本郷4-15-14)

申込先&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/229860/

メールでも申し込めます⇒genkimatsuri2014@gmail.com 

申込注意事項は主催HP http://e129.dgblog.dreamgate.gr.jp/e114479.html or「 こくちーず」で必ず御確認下さい。事前振込みになるそうです。

■主催:元気まつりプロジェクト事務局  

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 台湾食品衛生当局が日本からの放射能汚染食品の輸入を阻止する為に、新たに都道府県ごとの産地証明の添付を義務づける規則をつくる方向で検討しています。全食品の産地証明書がまず必要。これまで台湾で放射能検査をしていた野菜や魚などの産品に加えて、お茶など一部食品も加えて、日本政府の放射性物質の検査証明書の添付求めるそうです。台湾では、既に栃木・群馬・茨城・福島・千葉などの食品輸入を禁止しています。しかし、その状態は、ザルではないのかという懸念が、台湾国内で相当に強くなっていることが背景にあります。

 最近では、民進党の女性議員などが、日本から輸入した茶葉を、ある台湾大手メーカーがペットボトルとして出している懸念を強く主張する状態もありました。以前は日式緑茶というお茶のペットボトルは、そんなには多くなかったのですが、台湾に避難した方によると、避難当初の2011年よりも明らかに増えているそうです。しかも濃茶という日本のお茶と同じ味のものが多くなっている。若い人が認識なく飲んでいるということを、女性議員は「なぜこんなに増えたのかあなたは知っているか?」というふうに怒っているそうです。「与党である国民党の立法委員や衛生部の官僚もきちんと答えないから、ゴミ政府だ。安心して食べれるものがない。」とも書いてます。

 台湾では、パブリックコメントで、この話を国民に意見を公募するそうで、その意見を踏まえて、来年に踏み出したい意向です。現政権側が言い出していますし、野党側は更に強く主張している構図ですから。これが、台湾クオリティと僕は思います。こうした動きを、日本で被曝回避する立場としては、むしろ歓迎すべき話と僕は思います。

 このリアルを日本人、特に関東・南東北、東京の人々は、認識するべきと僕は強く思います。