「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「絶望にもっと慣れて下さい。残念ながら、これから何一つよいことはありません。」あるロシア知識人の話。

2013-05-07 07:47:35 | 福島第一原発と放射能

本日5/7(火)18:15〆切のパブリックコメントです。可能なら送信してください。

第三次循環型社会形成推進計画(案)に対する意見の募集

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16529

「現在、政府では大量生産・大量廃棄型の社会から、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される社会の実現を目指し、循環型社会形成推進基本計画を策定し、関連する施策を関係省庁が一体となって推進しています。

 今般、廃棄物・3Rをめぐる様々な情勢変化や中央環境審議会での審議を踏まえ、新たな循環型社会形成推進基本計画の案を取りまとめました。ついては、本案について、平成25年5月7日(火)までの間、広く国民の皆様からの御意見を募集いたします。」

「廃棄物の再生利用時に、放射性物質による汚染に留意しつつ安全性を十分に確保するとともに、廃棄物以外の循環資源を含めて、安全性が十分に確保されるよう、引き続き、関係府省間の緊密な連携を図る。」

放射性物質を含んだ廃棄物のリサイクルに踏み込む内容だろうと思います。意見は出しておいてください。

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日本在住のあるロシア知識人の方と話しました。というか、強く諭されました。

以前にもこういう話はしている方です。

ロシア知識人「チェルノブイリ後、4年間の隠蔽は市民に"常識"でした」。本日北九州抗議。明日鹿児島講演。

「ロシア、というか旧ソ連が、チェルノブイリの事故で、まだましなんです。わかりますか。ソ連は、当初は全ての情報を隠ぺいしたんです。だから、市民は何にも分らない。何にも分らない中で、おきていることを政府側は想定して、対応した部分がある。だから、市民は何にもわかっていないけど、政府が対応していくことで最低限の話は為されていきました。情報が隠ぺいされてわからない中で、ソ連はそれでもいろんなことが、なされていきます。」

「日本とソ連の大きな違いは、首都モスクワを護ったことです。現実の気象情報もプラスだったのでしょうが、これをしたソ連と、なにもせずにいた日本の差は大きいです。」

「気象兵器ですよ。これは難しい話ではない。放射性物質をモスクワに届かないようにしたのです。これが有効だった。だからモスクワは護られたんです。」

モスクワを放射性物質から護るための、人工降雨について。例えば、デイリーテレグラフが、2007年にふつうに報じている記事です。簡便な訳もつけておきました。

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'How we made the Chernobyl rain'

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/1549366/How-we-made-the-Chernobyl-rain.html

ロシア軍の元パイロットは、彼らが1986年のチェルノブイリ原発事故後の放射性降下物からモスクワを守るために雨雲をどのように作ったか説明しました。チェルノブイリとベラルーシ上空で、人口密度の高い都市に向かって大気中を流れている放射性物質を 「洗い落とす」雨雲を作る為に、ヨウ化銀を入れたミサイルを繰り返し使用したそうです。

ベラルーシの4000平方マイル以上のエリアを、有毒な放射性物質から、ロシアの首都(モスクワ)を救うために犠牲にしたのです。

「風向から、西から東に移動していた放射性雲がモスクワ、ヴォロネジ、ニジニ·ノヴゴロド、ヤロスラブリの人口密度の高い領域に到達する危険性があった」と彼は、放送される予定のBBCのドキュメンタリー番組で話した。

「もし、こうした放射性物質を含んだ雨が、モスクワなどのこれらの大都市におちていたら、数百万人の大災厄になっていた。私たちのチームが人工降雨を降らせたために、悪い影響が及んだエリアは、チェルノブイリから30キロ圏内のみならず、50キロ、70キロ、100キロの外までとなっている。」

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「木下さん、いいですか。ソ連は、ベラルーシの一定部分を犠牲にしてでも、モスクワや大都市圏を護ったんです。これは、技術的にそんなに難しい話ではありません。僕にはよくわかる。日本の技術力でも、あのときやる判断をしていたら、できますよ。12日から対応していれば、15日のブルームをなんとかすることはできた。茨城や栃木を犠牲にすれば、首都圏にくる前に、放射性物質を落とすことが。でも、それをやらなかった。だから、200キロしか離れていない、首都の東京に、物凄く大量の放射性物質が降下した。これがおきていることです。」

「日本は、メトロポリタンを護れていないんです。ソ連よりも決定的に状態が悪い。ソ連は、中枢のモスクワは事故後も機能しているけど、日本は東京を護っていないから、もっとどんどん悲惨なことがおきます。いろんなことが、更に機能しなくなります。いいですか、これから、何一つ日本によいことはありませんよ。だから、もっと絶望に慣れて下さい。どんどん、絶望するしかありません。その絶望に慣れることしかありません。日本の人達に強く言いたいです。」と。

僕には反論の余地は何もありません。

「日本がましなのは、木下さんの様な人達が暗殺されていないことですよ。でもこれから、木下さんも、暗殺の危険性は、真面目に考えて下さい。その危険は、日本でもありますから。もし、ソ連だったら、木下さんは、とっくの昔に暗殺されています。もう何回も暗殺されていますから。こんな話をしていたら。」

ソ連の暗殺が多いのは常識です。放射性物質の暗殺もありましたし、サビツキーというロシア下院議員が、僕のインタビューの後に、交通事故死した話がありました。これもおそらく暗殺です(ロシアの暗殺のよくある手口は交通事故にみせかけるもの)。

「木下さんも、とにかく絶望にもっと慣れて下さい。何一つ良い事はありません。しかも、福島はソ連でもありえない汚染。そして、首都東京も汚染された。絶望が続くだけですから。」


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5月の最終の土日で、東京で、女子会など、人数限定の会を開催予定です。人数を限定して、皆さんときちんと話をする会を開催します。決まり次第にお伝えいたします。

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ブログ記事にコメントしたい方は、メールタイトルは統一して⇒「ブログのコメント」

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2.コメントしたい内容(400字以内、厳守)

3.本名とあなたの属性(例として主婦とか会社員)←3は公開しません。

僕の方でこうしたコメントのうちで、僕が意味のあると判断したものだけ、1と2のみを明記し、ブログ記事の一番後ろに加えてゆきます。コメントの掲載されるのがどの記事なのかに関しては、僕の都合になります。

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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒

nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。

事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

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1.つれづれくま

 

2. 日々の活動、お疲れ様です。いつも、貴重な情報の更新には感謝していますが、・・・何か、「絶望にもっと慣れてください。」・・・とのロシアの方の言い分には共感出来ません。

 (だからと言って、根拠なくこの日本の悲惨な状況を楽観視したい訳では決してありませんが。)

     ・・にしても、あのチェルノ事故当時に既に気象を自在にコントロール出来る「マシーン」をロシアが保持していたとは、驚きです!ネットでも、「気象兵器なんて、単なる想像の産物でSFの話さ!」・・・というコメントを見かけますが、まさかリアリストの木下さんのブログ内で、「気象兵器は実在する!」という

 お話が読めるなんて思いもよりませんでした!(笑)

      ・・・・それから、4半世紀が経過した訳ですから、当然、この手の兵器の性能も格段にアップしたでしょうし、本ブログの主旨から外れた内容になってしまいますが、例の「人工地震」?の噂話もその「根拠」無きにしもあらず。・・・かな?と考えてしまいます。しかし、この日本であれば東大や京大の優秀な理系の研究者達の喫緊の命題として、「放射性物質の無害化」を可能にする装置の開発こそに命がけで取り組んでほしいと、切望しますが。無理なんでしょうかね。・・・

 1.小田博子

 2.また、サッカーに関してですが、今年の春に行われた女子サッカーの国際大会で、澤選手や宮間選手など、おなじみの選手がほとんど出ていないので不思議に思い、ほかの主力選手についても調べたら、以下の通りでした。

 坂口選手:2012年10月5日に、練習で痛めた左膝半月板を今年に入って手術し、出場不可能。

 近賀選手:201212月に、試合中、右膝の前十字靱帯と半月板の損傷で、全治6カ月の怪我(大怪我です)出場不可能

 澤選手:よく知られているように、強いめまいなどが出る難病にかかっている。

 ***

 宮間選手も試合に出ておらず、体調不良なのではないかと心配しました。

 *サッカーは芝生の上で行いますし、芝生は汚染されていることが多いです。去年の秋から冬に、なでしこジャパンの主力選手が続けて怪我をしているのは、芝生の汚染が関係しているのではないかと感じました。また、よく知られているように、男性より女性の方が放射能に敏感です。

 政界や芸能界でも、中年女性の難病や死が相次いでいます。

 :坂口良子さん:新聞記事によれば、消化器系疾患で2011年夏ごろから通院し、今年に入って入院。体重が10キロ以上も減り痩せ細っていた。坂口さん本人はブログで「2012年、腸閉塞(へいそく)を患い、それとほぼ同時期にインフルエンザから肺炎になってしまった」と認めていた。

 実際には2011年に結腸がんが見つかり、今年に入って肺炎をこじらせ、それが命取りになったようです。これらの経過をみて、311後の被曝と無関係だったとは思えません。 

自民党政治家・高市早苗さん:かなり重い関節リウマチになったと本人がネットなどで言っている。 

女優・鷲尾いさ子さん:治療困難の難病を発症し、家事ができなくなっていると報道。ネット上ではパーキンソン病という話が流れている。 

難病は一般的に、遺伝子の変化が関わっていると言われています。遺伝子と被曝の関係が、無関係とは思えないのと、一般社会でも、中年女性の健康状態が気づかわれます。

 

1.comerona

2.つれづれくま様のコメントを読んで

致し方ないとは理解しておりますが、気軽にコメントが出来ないシステムになり、

残念に思っている者の一人です。

>「絶望にもっと慣れてください。」

これから、起こり得る不都合な現実を受け止める準備をしておけと、言うアドバイスで、

私は、すんなり飲み込めました。

>、「気象兵器なんて、単なる想像の産物でSFの話さ!」

完全なコントロールは出来なくても、「雨がどうやって降るのか」が解明されている限り、お金をかければ雨を降らせる事は、技術的にも可能な事で、気象兵器と言えばSFっぽいですが、農業や砂漠化問題で有効利用をしているようです。

http://www.epochtimes.jp/jp/2012/05/html/d16212.html

一昨年のタイの洪水や中国の大気汚染問題も、この中国の気象コントロールの副産物という説もあるようです。

>「放射性物質の無害化」を可能にする装置の開発こそに命がけで取り組んでほしいと、切望します。

無毒化する可能性が少しでもあったら、「放射性物質は、少しなら健康に影響しない」という洗脳活動を大々的にしないと思います。

宇宙戦艦ヤマトだって、放射能除去装置を求めて、遥々イスカンダルまで旅をした訳ですから、私たちの文明下では不可能なんじゃないでしょうか?

放射性物質により、現文明を終わらせないように、少しでも長く世代を継続できるよう、出来ることが何かを考えれば、放射性物質を作りださない事と作ってしまった物を閉じ込めることしか思いつきません。

どうも、日本は今後も作り続けたいために、本気で「放射性物質に耐性をつけること」を目指している様な気がします。

私は、その実験に付き合いたくないです。