「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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UNSCEARの福島安全宣言を丸呑みで一面トップにする朝日新聞の大罪。橋下市長の懲戒請求に女性参集!

2013-05-28 04:51:45 | 福島第一原発と放射能

 東京に来てから、ほとんど時間のゆとりがなく、睡眠時間が確保できるかどうかの状態です。夜、人と会ったり、日中移動したり、講演などの時間がおもったより長時間になっているためです。このため、きょうの更新は多くは書けないと思います。予定通りなら、きょうの夜に東京から車で移動の為、明日の更新も時間が遅れます。ご了解ください。

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まずお願いごとの拡散です。大阪の橋下市長の弁護士としての懲戒請求を弁護士グループが出すようです。ここに同行したい女性がいましたら、下記にご参集くださいとのこと。明日の話です。

「5月29日(水)午後3時半、大阪市弁護士会館の南側の入口に集合。目の前に老舗のうなぎ屋があります。女性限定です。遅刻したら待ってもらえません。」

行動したい女性がいたら、是非現地へ。

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 朝日新聞に国連の「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」=UNSCEARの報告書を丸呑みした記事が一面トップで、でかでかと掲載されています。

 このポイントは、朝日新聞が、「福島の事故はたいしたことがない、安全だ」というUNSCEARの報告を、丸呑みして、安全論を社是のようにばら撒いたということです。

これは一記者の見解のレベルではなく、朝日新聞という会社のスタンスがはっきり出ています。

 この骨格として、チェルノブイリの被曝したヨーロッパの人々と日本人全体が比較されていますが、北海道や名古屋以西は、今回の被曝にほぼ無傷で、そうした人口が半分を超えている日本で、こういう数式をあてはめる感覚そのものが、事態を楽観視させる要因でしかありえません。関東・南東北とチェルノブイリの被曝したエリアで比較しないと話しになりません(フランスでも30Bq/kgの汚染、これは愛知県東部以西ではほぼありません)。

 しかもどうやら、外部線量的な直接被曝による比較が大半を占めている模様であること、さらにヨーロッパなどチェルノブイリが、1000キロ以上のエリアまで拡散していることと、今回の福島の事故が、概ね300キロ程度のエリア内に留まっているため、広さの差が大きいこと。汚染が届いている場所同士での確認をすべきなのに意図的にずらしていることなども、あの記事からも散見されます。

 しかし、それ以上に、朝日新聞があきらかに問題なのは、首都圏でおきているさまざまな健康被害を自覚している一般市民の訴えを記者たちがほとんど取材せずに、こまかく実地調査もおこなっている形跡がほとんどない「国連」「科学委員会」という看板だけは立派な報告書を、錦の御旗のごとく報じているということです。この委員会が、放射能に関していろんな政治権能の妥協産物として対応している委員会であることは自明のことなのにです。

本当に恥ずべき話です。

記事として普通に伝えるレベルを超して、あきらかに日本国民に安全だというお墨付きをあたえる記事を朝日はあえて作ろうとしています。

しかし、事故二年の状況で、本当はどうなるのか、決着がついていない時期です。

この時期に、そうした特定の意図であからさまに誘導する新聞記事を、一面トップで朝日新聞がおこなったことをきちんと皆さん覚えておいてください。

もし放射能による健康被害が露呈した場合、この判断をおこなった朝日新聞は、日本で最低の新聞社になると僕は思います。

本来、こういう報告を、簡便な記事で伝えるならまだわかります。でも、そうではない。

僕が伝えていることが間違っているのか、錦の御旗を掲げた朝日新聞が間違っているのか。歴史が証明すると思います。僕は徹底してあきらかにしたいと思っています。

子どもの頃、朝日新聞を熱心に読んでいたことが、近年ずっとむなしくなっていましたが、それが、さらに恥ずべきことに変わったと認識しました。

うわべだけ、きれいごとを言う人間は僕は元々嫌いです。同じように、うわべだけきれいごとで誤魔化す、新聞や出版やテレビも嫌いです。この朝日の記事にはその匂いがぷんぷんしますし、それは朝日新聞全体から漂ってくる腐臭でもあると思います。

「追記」

UNSCEAR=United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation、  つまり国連科学委員会=国連放射線影響科学委員会と言うべきものですよね。その名称を英語で全て確認すると、こういう組織なんだとはっきりわかりますよ。名称から中立ではない。

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橋下市長リコール問題などにも言及します。皆さんの意見も伺います。

【6/8(土)木下黄太講演 IN 大阪】   

 「大阪ガレキ問題から考える放射能汚染」

 橋下市政で揺れ動く大阪市で、開催します、木下黄太講演会。 

大阪市が4人の逮捕者を出しながら、市民の強い反対の中、強硬に推し進めた被災地瓦礫の受け入れ。只今、焼却が小休止しています。 中国から飛来する黄砂やPM2・5の数値の悪化の報道の中、大阪の大気汚染の実態は、ほんとうのところどうだったのか?鼻血、ぜんそくの悪化、呼吸困難、皮膚病の悪化など、健康被害についてのレポートもあります。
がれきの焼却による、水や農産物の放射能の汚染は、どこまで広がるのでしょうか?そのリスクは? 

 

5/25~6/13まで、ガレキ焼却がストップしている期間なので、大阪開催に踏み切りました。  

日時:2013年6月8日(土)13:15開場 13:30開演 16:00 終了予定   

会場:天王寺区民センター ホール   

申込詳細はこちらへ⇒http://kokucheese.com/event/index/91250/

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