「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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甲状腺複数病院検査拒否⇒良性結節と表参道有名病院診断⇒他病院が細胞診で甲状腺癌と診断、千葉30代女性。

2013-05-18 15:27:45 | 福島第一原発と放射能

【5/26(日)放射能防御女子会 IN 三宿】

 

 13:10開場。13:30~16:30。「世田谷がやがや館」 世田谷区池尻2-3-11

 

 申込と詳細→ http://kokucheese.com/event/index/90304/ 

 

尚、キャンセルもこくちーずでお願いします。詳細は申込ページでご確認を。 

 

独身女性、お子さんのいない既婚女性の会です。母になっていない女性が、被曝の話を考える会です。

 

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 今回のこのケースは、甲状腺の細胞診をどのようにしていくのかを、如何にきちんと考えなければならないのかということを、端的に示しています。僕は、細胞診に関して、きちんとした医療関係者がきちんとした立論でおこなう「必要がない」という話なら、きちんと聞く用意は前からありますが、「放射能に懸念」を外見上、表明していることで、売名行為にいそしんでいる一部の人間たちが、強硬に生検についてその実態も踏まえずに、否定論を繰り返して、一部の人達におかしな情報を伝播していることは許せません。勿論、この場合は、そうした人たちが、匿名でなく、実名でやり取りするのは最低原則です。匿名の言説など、考慮の余地はまったくありません。論外です。

 現実にどのようなことが医療機関であって、実際にどういう対応をしていて、どういうことがおきているのかを踏まえて考えないと、この被曝後の日本、特に関東や南東北では、一人一人の健康は担保できません。そうしたことについて、殆ど知識のない人間が、誤った言説を拡散させていることは、将来、この人々のいい加減な言説で、甲状腺の疾患が悪化した人間がいた場合に責任がとれるのか、極めて強い疑問を抱きます。それは、人ととして、あきらかに道を踏み外している状態です。

 みなさん、僕だって、何もかも、全部わかっているなんて思っていません。落ちているところ、あやまっているところ、そうしたことはいくらもあると思います。しかし、こうした人たちと僕が決定的に違うのは、予防原則を考えて、安全を守るためのガードを、広めにとっていることです。これは、放射性物質の拡散という事態をうけて、今、日本で対応策として、為すべきことは、それしかないと判断して、その感覚でいろんなことを書いています。売名目的が強い方は、そうしたことから何か外れた話が必ず始まります。特に、ネット言説に特化している人は、本当にその傾向が強いです。

 僕は、良くも悪くも、ネットのみならず、ガレキ反対などのいろんな活動を通じて(最近では富山のガレキで逮捕阻止を巡る話など)、公の場でこの議論を続けています。バンダジェフスキー博士やカルディコット博士などの外国人で、こうした被曝に関して情報発信できる立場の方たちを招いて、講演やセミナーなどで情報発信もしています。僕自身も、全国(青森と佐賀以外のすべての都道府県)で、のべ150回以上、講演などを続けています。申し訳ないですが、「現場感覚」は、かなりあります。多くの懸念する人々に接触して、その方たちの見識や現状を受け止める作業を、こうした売名目的の人達の数百倍は続けています。

 だから、こうした人たちが、自分の偏見で、誤った情報を流し続けることに、強い憤りを覚えます。本当に、まともにこういう類の人を相手にしてはなりません。強く思います。

 甲状腺学会の医師達への懸念も勿論ありますが、こうした医師達、それこそ、山下俊一氏の感覚でさえ、こういうおかしな言説を売名目的で言い張る方たちと異なり、最低限必要な医療措置のルールは決めていて、それによって対応しようとしています。これは、その是非が議論はありますが、多くの人々が被ばくしている現実を考えた場合に、ある意味、公的な立場での「割り切り」として対応している実態を考えると、ああした言説になることは、僕は理解できないわけではありません。僕は同じ立場の場合、同じ言説はとりませんが、それでも政府隠ぺい側のスタンスに立っていても、被害を少なくするための、現実的な基準としては、対応としては、理解できます。

 この意味で、この女性の方の、投稿はとても大切です。勿論、お話もしています。まず、読んでください。

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甲状腺癌(乳頭癌)が判明した経緯を記入させていただきます。

 
まず、子供(幼児)甲状腺の検査が受けれる病院を探しておりました。千葉では何か所か相談に行きましたが母子ともに断られてしまいました。
放射能の影響を懸念しての検査はどこも受け付けてくださいませんでした。
 
これを教訓に、放射線の影響を懸念するような医師がいる病院か、または、こちら側が医師に対して原発事故等まったく心配する素振りを見せず、適当な理由を付け検査を希望するようにしました。(身内に甲状腺が悪い 人がいるので念の為、最近疲れやすい等)
 
最初に診ていただいた病院は、神奈川県内の病院で、医師が放射能の影響を懸念している病院でした。
ここで血液検査とエコーをしていただき、子供には特に問題はないとの診断。
ただエコーが十秒もかからない程度の検査だったので検査の精度が心配でした。
 
私は血液検査、エコーとも引っ掛かり、橋本病・5ミリ弱の腫瘤が一つ・嚢胞一つと診断され、良性でしょうとの事でした。
三年前に出産しましたが血液検査では何もいわれなかったので、ここ三年で病気になったようです。
事故当時ずっと千葉市に住んでおりましたので被曝の影響を疑いざるをえません。
  
後日、甲状腺専門医がいる病院を探しました。念の為、甲状腺専門病院と学会の息がかかっていなそうな専門医のいる病院(2病院)を受診しました。(専門医はいるが普通の病院と老人患者中心の病院にしました。)
  
まず、後述の甲状腺専門医(内科)はとても丁寧に診てくださり、5ミリの結節があり形が少し歪んでいるので、悪性の可能性もあるとの診断。
細胞診を希望し、検査だけが専門の病院を紹介していただきました(細胞診は二名以上の医師がいないと出来ないとのこと)。
 
次に、甲状腺で有名な表参道の病院も受診しました。そこでは石灰化病変の結節で良性との診断。細胞診は必要なしとのことでした。
 
しかし検査だけが専門の病院で細胞診の結果、悪性(甲状腺の乳頭癌)が判明しました。
 
 
この様に、医師の判断で悪性が見逃されている事例が他にもあるのではないかと懸念しております。
結節があった場合は、形や細 胞の片寄りがないか等、細かい所まで診ていただかないといけないと思いました。
形等のチェック、細胞診はこちら側が強く医師にお願いしていかないとなかなか細胞診までたどり着かないのかなと思いました。
 
細胞診は基本的に普通の注射と同じでした。麻酔もなし、患部をアルコール消毒し、直前に息を止め針を刺します。5秒から10秒ほどでしょうか。痛みは普通の注射より少し痛みがあるかないかです(痛みはほとんどありません)
 
以上、少しでも皆様のお役にたてればと思います。

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まず、このお母さんとお子さんは、事故当時千葉市内におられました。今も、千葉県内の在住です。お子さんの甲状腺を懸念されて、ご自身も含めて、複数の千葉県内の病院をまわられましたが、「被曝」という単語をしゃべってしまって、ことごとく断られました。
 
この現実がまず狂っています。本当にこうした医師達というのはまず、医師としての本質的な職務を忘れた輩です。人間として本当に許せません。

 
次に、彼女は、神奈川県内で、「被曝を懸念している」と公言する医師のところに行きます。
この医師は通常の診察はしています。これは、普通の話ですが、この女性は、まずここがクリアしなかったので、本当にそれには感謝されていると思います。

ここで、お子さんは特になく、彼女に「橋本病」「5ミリ弱の腫瘤」という診断が下ります。その診断では良性でしょうと。

ただ、彼女がその医師から良性と言われた、「5ミリ弱の腫瘤」が本当に大丈夫なのかを気になり、複数の病院で確認をされました。

彼女が行ったのは、表参道の有名病院。ここでは「5ミリ弱の腫瘤」⇒「5ミリで石灰化病変の結節」と診断がかわりました。でも、やはり良性だから、細胞診は必要ないと。

しかし、違う病院、これは老人専門病院で、たまたま甲状腺の専門医が来ている病院があり、診察したところ、「5ミリの結節があり形が少し歪んでいるので、悪性の可能性も」という診断がでました。この医師は、彼女がかかっていたお医者さんの中では、最もレベルが高く感じられて、対応もきちんとされていたと伺っています(こちらは残念ながらお子さんの対応は出来ない病院)。

その医師に伺い、検査専門病院で甲状腺の生検、細胞診を受診されています。甲状腺専門医がいても、生検はできる病院とできない病院があるからです。

 さらにポイントは
細胞診は基本的に普通の注射と同じでした。麻酔もなし、患部をアルコール消毒し、直前に息を止め針を刺します。5秒から10秒ほどでしょうか。痛みは普通の注射より少し痛みがあるかないかです(痛みはほとんどありません)」ということです。

 幼児なら大変でしょうが、小学生くらいからは、生検というか細胞診も普通にできる感覚だそうです。この点で、細胞診の危険を過剰に言い募る人たちの言説は、あきらかにおかしいとおもいます。そもそも生検でがん細胞拡散リスクがかなり高まることもほぼ考えられませんから。圧倒的にメリットが大きいです。5ミリ以上の結節は細胞診を考えるべきです。

 この女性は、表参道有名専門病院で5ミリ以上だが石灰化しているが良性の結節で細胞診が必要なしとされたものが、きちんと眼のある医師とめぐりあえたことで、その結節の歪みから医師が疑いを抱き、細胞診で甲状腺癌と診断されて、次の対応プロセスに進むことになりました。細胞診も、三ヶ所こまかく取って、確認して、いずれからも悪性と判断されたそうです。僕は、次のプロセスとして、とにかく切除手術も含めて、医師の腕が頼りになる病院で、対応するしかないという話をお伝えしました。

 放射能に懸念があっても、診察力によって、適正に診断できないケースも存在しますし、その逆もあります。放射能を否定的に捉えていても、診断や対応は適正な医師もいます。勿論、放射能についての見解は特に示されなくても、きちんと診察判断の付くお医者さんもいます。有名病院だから、当てになる場合もあるし、的外れなケースもあります。

だから、あなたが、そういう事も含めて、どこまできちんと考え、判断するのかは大切です。ここが肝です。

「医師の判断で悪性が見逃されている事例が他にもあるのではないかと懸念しております。
結節があった場合は、形や細 胞の片寄りがないか等、細かい所まで診ていただかないといけないと思いました。形等のチェック、細胞診はこちら側が強く医師にお願いしていかないとなかなか細胞診までたどり着かないのかなと思いました。」

この女性のこういう認識をきちんと踏まえて頂きたいと思います。いろんな観点で考えることは、ご自身の体、さらに母親なら、お子さんの体を護る上で、大変な時代になっていることを、深く認識して頂きたいと、僕は切望します。

これが、この時代のリアル。特に関東や南東北のリアルです。

 勿論、甲状腺以上に、血液疾患がさらに心配です(予後が悪い)。だから血液検査を繰り返し、行ってください。特に白血球の分画、血液像の確認は必須です。好中球減少は要注意です。

貴女は、きちんと確認していますか。僕は、貴女の体がずっと心配なんです。

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【6/8(土)木下黄太講演 IN 大阪】 

 「大阪ガレキ問題から考える放射能汚染」


橋下市政で揺れ動く大阪市で、開催します、木下黄太講演会。 

大阪市が4人の逮捕者を出しながら、市民の強い反対の中、強硬に推し進めた被災地瓦礫の受け入れ。只今、焼却が小休止しています。 中国から飛来する黄砂やPM2・5の数値の悪化の報道の中、大阪の大気汚染の実態は、ほんとうのところどうだったのか?鼻血、ぜんそくの悪化、呼吸困難、皮膚病の悪化など、健康被害についてのレポートもあります。
がれきの焼却による、水や農産物の放射能の汚染は、どこまで広がるのでしょうか?そのリスクは? 

5/25~6/13まで、ガレキ焼却がストップしている期間なので、大阪開催に踏み切りました。

日時:2013年6月8日(土)13:15開場 13:30開演 16:00 終了予定 

会場:天王寺区民センター ホール 

申込詳細はこちらへ⇒http://kokucheese.com/event/index/91250/


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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

 健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒ 

 nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 

 講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

 事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

 

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ブログ記事にコメントしたい方は、メールタイトルは統一して⇒「ブログのコメント」

1.ハンドルネーム

2.コメントしたい内容(400字以内、厳守)

3.本名とあなたの属性(例として主婦とか会社員)←3は公開しません。

僕の方でこうしたコメントのうちで、僕が意味のあると判断したものだけ、1と2のみを明記し、ブログ記事の一番後ろに加えてゆきます。コメントの掲載されるのがどの記事なのかに関しては、僕の都合になります。

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下記の東京、三軒茶屋の開催は、現在満員です。キャンセルが出たら随時受け付けます。

【5/25(土)木下黄太と話す被曝問題】

http://kokucheese.com/event/index/90388/

 

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1 大阪市民・主婦


2 (前日の記事にコメントした続き)

長くなってすみません。大事なことなので続けさせて頂きたく思います。
いろいろ調べていくとやはり免疫をあげておくしか術はないようですね。
具体的には低体温はNG(体温をあげること)と血液を酸性にするのは×(弱アルカリに保つ)が良いようです。

旧ソ連の体制下、チェルノブイリ事故で被爆された佐野千遙博士というかたの体験が興味深いので、『天下泰平』というブログから抜粋します。

「ただ、今も昔も病気知らずの健康体であったそうですが、チェルノブイリの原発事故の時に放射能を浴びた時は、一気に甲状腺癌、リンパ腺癌が体にいくつも出来たそうです。
佐野博士は、医者に行けば殺されることを知っていたので、毎食玉ねぎをそのまま生で摂取することで体を弱アルカリに保って癌細胞を押さえ込み、後に尿療法によって全部自力で完治させたそうです」だそうです。

あと『危険な話 チェルノブイリと日本の運命』 (広瀬隆氏著)を読みました。
3.11以降、真実が知りたくて他にもいろいろ学びました。

結局、日本という国は原発で莫大な利益を得ている人間が直接、国を動かしているのですね。国家とか政府とかいう見かけをとっていても実際は私企業体です。
だから国益とか国民のための政策なんて行われるわけはないのです。
自分、気付くのが遅すぎましたが、やっと気付きました。
米国はエネルギー産業(軍事産業)・多国籍企業が国を動かしています。その従属国が日本なのですね。
警察も軍隊も国民の安全を守るためにあるのではなくて、現体制を維持するために存在します。だから不正逮捕も行われるのです。
なんて世の中だ・・・と絶望しましたが、人類の歴史はずーっとこんなです。
だから真実に気付く人が増えることが重要だと思います。

でも放射能のことを、「ほ」の字と表現する人を見聞きするたびに、ああ、こういう人が原発や今の政治を支えているのだなあと実感します。
「ほ」の字という表現・・・なんかムシズが走るほど嫌いです。

ずっと尊敬していた人が汚染地に住み続け、変わらずワインやフランス料理や哲学のことにウンチクをかたむけるブログやツイッターを見ると悲しくなり、どうすりゃいいの??と思います。
でもこういう人に指摘しても伝わらないばかりか、たいていは恨まれてしまうのです。
気付く人は、1言えば自ずから10を知ります。(というか、人から指摘される前に気付いているともいえる)

長くてすみません。よろしくお願い致します。

 

1.    品川 花子
 

 

2.  5/18(土)の記事内の

 

「三年前に出産しましたが血液検査では何もいわれなかったので、ここ三年で病気になったようです。」について。

 

 妊娠中の血液検査では、甲状腺機能の項目はないのでは?一般的には、感染症に関する項目だけかも知れません。

 

ですから、妊娠時の検査で異常がなかったからと、安心してしまうのは危険かも知れません。

 

健康診断などの血液検査も、項目を確認した方が良いと思います。

 

 更に。検査を断られた場合。

 

「自費で結構ですので、やって頂きたい」とお願いしてみるのも一手です。

 

それでも断られるケースもあるでしょうが、やって頂ける確率は上がります。

 

実際に、小学生の息子はそれで最初の甲状腺機能検査を受け、数値異常が発覚。

 

次回からは、保険適用で1年に1回は検査して頂ける様になりました。