「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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前からの話ですが、水道水の検出限界についての疑いがさらに。

2011-09-07 12:36:13 | 福島第一原発と放射能

個別土壌調査情報  山形市 

今回は採取を条件を変えて取っているものがあり、細かく書いてあります。

<1>山形市南部①(庭)・・・放射性セシウム134→  65.2 Bq/kg
                 放射性セシウム137→  62.2 Bq/kg
                →以前も記事に伝えています。

<2>山形市南部②(庭)・・・放射性セシウム134→  518.7 Bq/kg
                 放射性セシウム137→  547.1 Bq/kg
                (表土1~2センチの値。庭の一番南側と、花壇の縁、雨樋から2mぐらい離れたところの土混合)
                →<1>と<2>は隣近所。これは掘ったのが表土から浅いため、数値は高めに出ています。        

<3>山形市北部(庭)・・・・・放射性セシウム134→  6.3 Bq/kg  
                  放射性セシウム137→  9.4 Bq/kg 
                ( 表面の苔を取り除いた状態、約5センチ下の土のみ、ピンポイントで採取)
                →表土を除けば、だいぶ低くなることが判明

<4>山形市東部(庭)・・・・・放射性セシウム134→  43.2 Bq/kg
                 放射性セシウム137→  35.2 Bq/kg

<5>山形市西部
 (庭の芝生表面刈った部分)・・・・
放射性セシウム134→    951.5 Bq/kg
                     放射性セシウム137→  1176.1 Bq/kg

 (芝生下の土5cm採取)・・・・・・ 放射性セシウム134→    170.5 Bq/kg
                     放射性セシウム137→   202.0 Bq/kg

 (花壇の土(屋根の下))・・・
 ・・・・放射性セシウム134→     31.4 Bq/kg
                     放射性セシウム137→     27.9 Bq/kg

 

 

 関東で水道水の検出限界が不自然な地域があります。ゲルマニウム半導体検出器で測定しているので、測定每に検出限界が変化すると話していると言う事です。こちらでわかる測定会社とも色々話していますが、例えば1Bq/kgまで測定の限界を詰める作業は、試料の量にもよりますが、数十分レベルの作業でできるはずと言う事です。ところが、この検出限界が10Bq/kg前後の数値で変動して示している、公的な水道水検査の地域があります。微妙に変動します。「検出限界はだいたい10Bqですが、この数値は機械の測った時の具合等によって出る数値」という説明を自治体の水道局はしています。しかし、ゲルマニウム半導体検出器は1ベクレル程度までなら、測定の限界を詰めるのは、先ほど言ったように少し時間をかければできる作業で、この作業さえやっていない自治体が数多くあると言う事です。別の自治体は、「現在でも空気中に汚染物質が漂っているので、水道水の汚染が0とは考えていない。ただ、汚染の程度が低く、検出限界未満であると考えてほしい。」という回答をしたそうです。汚染程度が1Bq/kg位までは機械的にできるレベルなのに、そういうこともやらない形で、高い検出限界を維持しているのは不自然な事です。セシウム137で10Bq/kg ,セシウム134で10Bq/kgの検出限界だと、最悪20Bq/kg近いレベルの水を確認できない事になります。しかも、検出限界と言っても、恐らく機械は多少の数字を示しているはずで、その生データは発表されないことには、不検出でなく、ある程度汚染されていると言う事です。ゲルマニウム半導体の機械特性で、不可能な事であれば仕方ないですし、非現実的なレベルまで作業をしろとは言いません。そういうレベルでもないのにおかしな話です。

 ある検査会社が、液体の検査をゲルマニウム半導体で10Bq/kgまで詰めるのに、一万円を請求し、1Bq/kgまで詰めるのに一万五千円を請求します。おそらく費用やコストはこのくらいの感じです。それをしない理由は役所のコスト感覚なのでしょうか。それとも、汚染程度が出てくることを怖れているのか。その複合的理由なのか。いずれにしても、みなさんの個別自治体の水道局に確認する事は必要と思います。きちんと詰めて計測するシステムなら、本来は水道水の方が安全なはずですから。

下記の話をメールでいただきました。関係ない話かもしれませんが、このおかしな症状の蔓延は一報段階から気になっているので、紹介しておきます。

 

 

『一週間ほど前に岐阜新聞で、養老、大垣あたりで目のかゆみ、アレルギーの症状を訴えて、今どのくらいのものか調査中とありました。その数日後は西濃地方で数百人単位になっていると新聞報道がありました。そして今日9月7日、「岐阜市羽島市に拡大」と新聞記事にありました。児童生徒や学校教職員らが目のかゆみや、じんましんなどのアレルギーのような症状を訴えた問題で、西濃は全11市町1848人だそうです。岐阜圏域でも岐阜市と羽島市の19小中学校で児童、生徒が同様の症状を訴えてるそうです。岐阜市教育委員会学校保健課は「空気中に特異な化学物質は観測されておらず、眼科医との相談からイネの花粉が拡散したと思われる」としています。西濃地域の詳細は、大垣市1116人、安八郡安八町226人、同輪之内町109人、海津市106人、揖斐郡大野町91人、安八郡神戸町83人、養老郡養老町48人、不破郡垂井町34人、揖斐郡揖斐川町23人、同池田町8人、関ケ原町4人。』

 

9/10(土) 木下黄太講演&トークセッションin恵比寿は二百人程度のお申し込みがあり、満席になっています。申し訳ございません。

 

三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

 

ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。

 

講演依頼など、様々な問い合わせは、まずメールでお願いします。また、具体的なご相談も、コメント欄でなく、直接メールしてください。僕と話したい方は、直接メールが早いです。スカイプや電話でも対応しますから。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

最近はツイッターでも情報は流していますが、ブログとは性格の違うツールとして使っています。必要な方はフォローしてください。https://twitter.com/#!/KinositaKouta

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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